Kanako 新人助産師

新米助産師🌈助産ケア×研究×社会🌈女性が生涯を通じて健康でいてほしい、そのためにどんな…

Kanako 新人助産師

新米助産師🌈助産ケア×研究×社会🌈女性が生涯を通じて健康でいてほしい、そのためにどんな支援や関わりができるか考え続けています🌻 テーマ:月経・妊娠・出産・育児・女性のキャリア・不妊・ジェンダーなど 20代半ばの1人の女として自分の思いもつぶやきます

マガジン

  • women’s health

    今まで、看護の大学で、助産の大学院で学んできたこと、感じたこと、調べたことを、まとめていきます🌻 少しでも、日々これからも元気でいたい、自分らしくいたい、と思う女性に寄り添えるように🌻

  • 新人助産師日記🌸

    2019年4月、都内の病院で助産師になりました。 研修、初めての受け持ち、初めてのケア、そんな体験の中で感じたことをまとめていきます。 #新社会人 #新人 #助産師 #看護師 あと、20代半ばの女としてプライベートのライブイベントのことも

最近の記事

  • 固定された記事

性教育じゃなくて、リプロダクティブヘルスライツと呼びたい

性教育いう言葉に、なんとなく抵抗を感じる。 私の興味あること、したいことを話すと、人にはよく「性教育だね」と言われるのだけれど、なんとなくしっくりこないのだ。 性教育、というと、性の教育、なのだから、 セックスのこととか、性病とか、そういうものがまずイメージされて仕方ないと思う。 いくら、性教育は月経や射精といった体のこと、妊娠出産、家族計画、性感染症、セックス、人工妊娠中絶、異性との関わり方、と幅広いんだ、と説明したところで、 名前のインパクト、印象って、すごく大事なも

    • 小学校で教わった歯磨きの方法を覚えていない私と、性教育

      26歳で助産師として働いている私の、ちょっと情けない、でも自分にとっていい学びの機会になった歯科受診の話をしようと思う。 先月受診した歯科で「小学校の時とかにやったかもしれないけれど、次の受診のときに歯科衛生士から歯磨きの方法を教えてもらいましょうか」と医師に言われた。 私は、「自分の事にならないと、人ってやろうって思えないんだな。」と情けない思いと、ちょっと腑に落ちたというか、納得した気持ちになっていた。 親知らずが痛くなったことをきっかけに受診した歯科。 親知らずはも

      • なぜピルを飲んでいても、出血するの?月経がくるの?

        低用量ピルを飲んでいるときに起きる出血は、“月経”なんだろうか。 自然な、卵子の排卵によっておこる出血を、生理とか月経というなら、 低用量ピルを飲んでいるときに起きる出血とは、いったいなんなんだ。 私は低用量ピルを飲み始めて4年になる。 月経困難症の治療のために飲み始めて、劇的に月経痛、大量の出血、イライラ、貧血はなくなった。 4年間にピルの種類を何度か変えていて、今はヤーズフレックスを使用している。 ヤーズフレックスは、日本国内で初めて連続服用が可能となった低用量ピルで

        • 上っ面の女性活躍推進は、いらない。そのためには。

          日本企業の女性の活躍推進への取り組みの現状と背景、女性の活躍をより実現していくために必要な4つのステップが書かれている。 女性の活躍推進は、経営の選択肢ではなく、必要な経営課題だ、とはっきり書いている。 ジェンダーギャップが完全に是正されると、日本のGDPは13%も増加する、という試算が、ゴールドマン・サックスの副会長から示されているというから驚きだ。 でも、どうして日本で女性の活躍推進は進まないのか。 世界経済フォーラム(WEF)が国別に男女格差を数値化した「ジェンダー

        • 固定された記事

        性教育じゃなくて、リプロダクティブヘルスライツと呼びたい

        マガジン

        • women’s health
          60本
        • 新人助産師日記🌸
          22本

        記事

          昔お産で女性が赤子が死んだ、って、そんなことないと思ってた。けど。

          お産は命がけ、って本当だと思う。 私は周産期センターの産婦人科で助産師として働いて3年目になった。 分娩、産後の母児ケアに加えて、妊婦さんの入院や婦人科疾患の手術の入院もあり、 たったの2年間だけれど、本当にたくさんの妊娠とお産をみてきた。 助産師の勉強をするまで、助産師になるまで、 妊娠って、お産って、産後って、 こんなに大変で、予想しないことが起きて、心にも体にも大きな変化が起きて、 とんでもないものだってことを知らなった。 妊娠する、出産する、というのは“自然”なこ

          昔お産で女性が赤子が死んだ、って、そんなことないと思ってた。けど。

          医師は旧姓を使えるのに、なぜ看護師は使えないの?

          「私も入籍で改姓したときに、旧姓を使いたいって総務課に言ったけど、ダメだったんだよね。でも一部の先生たちは旧姓で働いているんだよ。変だよね。」 私が職場へ結婚報告と、入籍に踏み出せないでいる気持ちを伝えたとき、看護職の先輩はそう言った。衝撃だった。 選択的夫婦別姓の話題が、以前よりもメディアやSNSで見かけるようになった。 私は大切な人と婚約をしたけれど、入籍する、自分が改姓する、ということにどうしても喪失感と抵抗感がぬぐい切れずにいた。 私は病院の産婦人科病棟で助産師と

          医師は旧姓を使えるのに、なぜ看護師は使えないの?

          予防できたはずの5000人の死亡という研究結果 #子宮頸がん予防HPVワクチン

          3月4日は、国際HPV啓発デーだった。 みんパピ!みんなで知ろうHPVプロジェクトという国際パピローマウイルス学会の公式パートナーでもある日本の団体の活動も、TwitterなどSNSを通して多くリツイートされていた。 日本では年間約1万人の女性が子宮頸がんと診断され、約2900人が死亡しているといわれる。 NHKでもHPVワクチンや子宮頸がんについてのニュースが流れ、時間はかかっても、世間の受け止め方、報道の仕方は少しずつ変化していくのだと実感することができた。 一時は公

          予防できたはずの5000人の死亡という研究結果 #子宮頸がん予防HPVワクチン

          「ひっひっふー」とりんごちゃんを押さえつける映像をみたときの気持ち

          テレビの演出のなかで、女芸人を笑いものにする、女性芸能人をお飾りのように配置する、若い女性を無知な象徴としてバラエティの対象にする、など前々から少しずつ、違和感を覚えるようになっていた。 自分が助産師として働き始め、ジェンダーや女性の健康問題、男女差別に、より敏感になったからかもしれない。 そんななか、こんな嫌な気持ちにさせられることが不意にくるのなら、テレビのバラエティー番組は観たくない、と決定的に思わせられる番宣があった。 芸人のりんごちゃんを、複数の男性が「ひっひ

          「ひっひっふー」とりんごちゃんを押さえつける映像をみたときの気持ち

          入籍して相手の姓になるしかないんだ、と諦めた日

          パートナーの両親の前で、入籍はしません、自分の姓でいたいんです、でも相手に自分の姓になってほしいわけではないんです、選択的夫婦別姓をしたいんです、とは言えなかった。 両家顔合わせから、久しぶりにパートナーのご両親とお会いする機会があった。 ちょうど私たちは引っ越しをしたばかりで、引っ越し後の公的手続きがたまっていた。 転入届、運転免許証、住民票、マイナンバーカード… お互い仕事をしており、幸い私がシフト制の仕事のため、平日の休日を使って、私がまとめて彼の分も手続きをする、

          入籍して相手の姓になるしかないんだ、と諦めた日

          ウェディング情報の写真で摂食障害が悪化する予感

          今年の夏に結婚式を予定している。 定番のゼクシィ、ハナユメを含め、雑誌を買い、 友達の結婚式の写真を見返したり、 InstagramやTwitterでウエディングに関するアカウントをいくつもフォローすることにした。 ここ一か月で多くのアカウントをフォローをして、写真や文章を見るようになった。 そうすると、自分の気持ちが大きく揺るがされるのを感じるようになった。 二の腕すっきり、ウエストも細く、華奢で、 髪色を明るく染めていて、長くて、きれいにアクセサリーでアレンジした、

          ウェディング情報の写真で摂食障害が悪化する予感

          子宮頸がんワクチンが子宮頸がんのリスクを減らした、という論文に感動した話

          だれか一人、数人の体験が、大きく社会に影響を与えることもある。 子宮頸がんワクチンの副作用の報道などもその一つだと思う。 メディアで大々的にとりあげたセンセーショナルな情報のほうが、インパクトがあるときがある。 確かに、それが大きく社会や人々の考え方を変えることもある。 一方で、データに基づいた研究は、 実際の社会、仕組み、原因と結果を明らかにするには時間がかかる。 しかも地道で、忍耐が必要なこと。 対象者の大きな研究はその価値があるものだ。 “誰か一人の”体験と “たく

          子宮頸がんワクチンが子宮頸がんのリスクを減らした、という論文に感動した話

          いつか自分も不妊治療をするかもしれないから

          いつか自分も不妊治療をするかもしれない。 パートナーはその時どう動くんだろう、お互いどうなるんだろう。 そんなことを考えながら見ていた。 ねほりんぱほりんは、山里亮太さんとYOUさんが司会のNHKの番組。 不妊治療をやめた人、という回では、 39歳で結婚、5年間不妊治療した49歳の女性とその旦那さんが語っていた。 元詐欺師、元薬物中毒者、ホストにはまった女性などなど、 毎回きわどいゲストを呼び、根ほり葉ほり掘り下げる。 かなり重いテーマでも、可愛い豚のお人形さんが語るので

          いつか自分も不妊治療をするかもしれないから

          25歳若いよなんでもできる、と言われて微妙な気持ちになる理由

          これからどうやってどこで働いていこう。どんなキャリアにしていこう。 そう悩むとき、まだ25歳でしょ、なんでもできるよ、と言われると とても微妙な気持ちになることがある。 年齢は20代半ばかもしれない、でもこれから結婚妊娠出産育児を、していくかもと考えたら……頭が重くなる。 なんでもできる、じゃないんだ、って苦しくなる。 今は大きな病院の産婦人科で助産師として働いている。 まだ2年目で、やっとできること任せられることが増えてきたくらいの、下っ端だ。 毎日勤務は必死、追われて新

          25歳若いよなんでもできる、と言われて微妙な気持ちになる理由

          妊活の前に体を見直す?妊活たまごくらぶの特集#助産師が妊活たまごくらぶを読んでみた

          【妊活の“前”に、そもそもあなたと彼ができていない5つのこと】 妊活たまごクラブで、巻頭特集として特集されていたことは、 医療の言葉でいえば、プレコンセプションケアだった。 プレコンセプションケアとは、 受胎(コンセプション)の前(プレ)に必要な心身のケア、であり、知識のこと。 私が母性看護・助産学の大学院に進学して、研究を学ぶ中で出会った、 産婦人科領域のホットトピックともいえるプレコンセプションケアが 妊活たまごくらぶの雑誌に載っていることに、 私はちょっと衝撃と、感

          妊活の前に体を見直す?妊活たまごくらぶの特集#助産師が妊活たまごくらぶを読んでみた

          病院の夜勤が好き、と思うとき

          18時間以上の夜勤、いつも身体が参ってしまうし 夜勤の前は、ああ行きたくないって気持ちでいっぱいになるけど。 落ち着いている時間に先輩たちと話すとき、 夜勤好きだな、ってちょっと思う。2交代制の勤務では、夜勤の時は 15時くらいから出勤して、16時半から申し送りして、 17時から、朝の8時半の申し送りまで、 結局18時間以上働いている。 日勤よりも医療スタッフの人数も少なく、 自分の受け持ちも多い。 こうやって勤務を回していこう、ってスケジュールを立てていても、 患者さん

          病院の夜勤が好き、と思うとき

          助産師してて「やった!」って思うのは。

          助産師してて「やった!」って思うのは。