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先輩からの無関心がいちばん哀しい、よね?#新社会人

毎日必死に病棟で過ごしていると、
自分は周りからどう思われてるのだろうか、とか、考える余裕なんてない。
すみません、今お時間大丈夫ですか? ...
これはここまでわかるのですが、ここからは一人でするのは不安なので、みててもらえますか?...
ありがとうこざいます、すみません...
1日何度も何度も口にする。

この確認手伝って、と声を先輩にかけてもらったとき
「そういえば前から思ってたんだけど」と、
「なんかすごく周辺的な話をして、話の核を伝えてないよね。ぼやっとした話して。ちゃんと何を伝えたいのか、考えて核を言わないと、患者さんに伝わらないよ。」と、教えてもらった。
はい、すみません、気をつけます、と言いながら、少し涙が出そうになった。

悲しいとかではなく、緊張の糸を、ふぃっと切られた感じ。
泣かなかったけど、そのまま頼まれたこといっしょにやったけど。
重ねて怒られたらどうしよう...とビクビクしながらだった。

核を伝えられてない、というのはたぶん、私が患者さんに嫌われたくない、と思って
この症状気をつけてください、とか
このお薬の効果はこれです、とか
はっきり言わないといけないのに、
お体大丈夫ですか?とか、気遣う言葉を過剰に使うあまり、
この人は何を言いに来たのだろう?と、結局伝えるべきことを伝えられてない、ということじゃないかと思う。

落ち込んで悲しくなっても、いっしょに作業しないといけない。
また次言われないように、これから気をつけなくてはならないな、と心で誓う。

その3時間後くらい、ある先輩から声をかけられた。
その先輩は1ヶ月くらい前に別のチームで、指導についてもらった方で
ポーカーフェイスで、あまり笑わず、てきぱきと動かれるデキる先輩で
いつもお話する度に、どもらないかな、とか、伝わるように言えてるかな、と緊張する方だった。

そしたら、まさかのその先輩は、
マスクをしているけど、しっかり笑顔とわかる表情で、
「ちゃきちゃき動いてるね」と、言ってくださったのだ。
「少しずつ病棟慣れてきた?てきぱき動いてるな、って。」

びっくりした。
びっくりして、すっごく嬉しかった。
涙が出そうになった。
1日で2回、涙が出そうになった。

自分では、何もできないと思う。
でも、周りから見ていて、そう言ってくださる方がいることが、とっても嬉しかった。

私が私として仕事場にいることが、
周りにどう見えるか、どう思われているか、
私にはわからなくて。
だからこそ、フィードバックくれることは嬉しい。
良いも悪いも。良い方が、もちろんいいけど。

私は7月から、その笑顔で褒めてくださった先輩がいるチームの配属になる。
ちゃきちゃき動いてるね、と言ってもらえたけれども
たぶんまた私はポンコツで、指導され、教えられ、え?という顔だってされて、
先輩の時間をいただきながら、すみません、ありがとうございます、考え直します、と答えながら
働くんだと思う。

まず3ヶ月がんばった私、お疲れさま。
ちょっと疲れてきたし、いろんな先輩のいろんな場面に出くわすと、
HPは容易に削られる。
でも、同じようにきっと私だって、誰かに何か影響を与えていて、
関心を持ってみてもらえているからこそ、辛いことも嬉しいことも言ってくださる。

気づいたら初夏。
新人として過ごす1年は、本当にその1年しかないけれど、
長いなぁ。

#新社会人 #新人 #社会人 #新人看護師 #新人助産師 #助産師

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