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好きなジャンルではない映画の話をする時

映画の話をするとき、どんな映画が好きかで話し方が変わってくる。

最近Radiotalkでもよく映画の話題をするけれど、私とル・マンドは好きな映画の方向性がかなり違うのと、見ている量も違うので、話していてもわからないこともあるしわからないことが面白かったりもする。

例えば、私はフランスや古いイタリア映画、マイナーな日本映画のような「映像や仕草で察する」タイプの映画が好きで守備範囲が狭すぎるのだけど、ル・マンドはそういうものはあまり見ないようで、むしろ逆にそれ以外の全てのジャンルをかなりたくさん見ている。

戦争映画、ディザスター映画、ゾンビ、SF、ディズニー、コメディ、大作映画も単館系映画も、いろんなものを。最近話した話題で、マーベルの映画なんかも、私はブラッックパンサーくらいしか見たことないけれど、ル・マンドはそこそこ見ていて詳しい。



映画の趣味が合う人とは話すのは当たり前だけどものすごく楽しい。

あの場面のあの仕草のあれは何を示しているとか、あのアイテムが最後のシーンで綺麗に伏線回収されるのがいいよね、みたいな具体的な話ができるので、2時間の映画の話でもいつまででも話していられるような「掘り出す面白さ」がある。

この監督が好きならこれもいいんじゃない?とか、もうすぐこの映画やると思うけど多分好きそうとか、そういう「オススメ」も外しにくくなるからお互い伝えやすい。


逆に全く趣味が違う人との映画の話は、実は私は苦手だ。

映画に求めるものがそもそも違うし、良いと思うポイントも違うからズレが生じてくるし、少しでも興味を持とうと努力するけどやっぱり興味がわかない・・・となることも多い。

これまで見てきた映画の歴史も違うから、「ああそれわかる!」という感覚が薄く、きちんと説明しようとしても解釈が違って行き違うこともある。

要するに趣味が違う人と話をするのは「興味がわかない。めんどくさい。」のだ。


だけど、そんな映画の趣味の違うル・マンドと話していても結構楽しいのは、ル・マンドの守備範囲の広さと情報の多さ、例え好みが違っても面白いと思える共通部分を引き出そうとしてくれる懐の深さがあるからかもしれない。

ル・マンドのおかげで、全く興味がわかなかったマーベル作品を見てそれなりに楽しめたし(でも今後もそんなに見ない気がするけど。笑)、興味がないどころかなるべく避けてきたゾンビものもいくつか見ることができてその中でも楽しいゾンビ映画、感動するゾンビ映画を見つけることもできた。

「発見」とか「経験」という意味では、いろんな人といろんな映画の話をして見るのも悪くないのかな、と、最近は感じている。


実際、Radiotalkで映画の話をすることが多いのでそれを聞いてオススメのものを見てくれる人や、興味がなかったけど興味を持ってくれた人も多いから嬉しい。

発信とは、伝えるとは、そういうきっかけを作るということなんだな、と思うと雑談も様々な可能性を秘めてるよね。


最近はなかなか映画が観れていないけど、またちょっと思いがけないジャンルのものでも観てみようかな。


自分が楽しいことをしてたらうっかり周りも楽しくならないかな?という気持ちで活動しています。応援してもらえるととても嬉しいです!