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要介護の祖母のお見舞いで感じた、看護の現場のこと


ふと見つけたこの記事。

祖母(93歳)の入院生活を見ていても思うことがあったので、少し考えてみる。



看護実習生が体験した医療現場での「違和感」を、「倫理的な面から」考えるヒントになりますように、と、締めくくられた記事。


流れ作業的にお風呂に入れられる患者さん。

味付けの違う流動食を全部混ぜて一回で流し込もうとする看護師さん。

患者に人権はないのか?と一見思われるような事実がそこにはあり、なるほど、確かに患者の扱いはこんな風でいいのか?と思わされる体験談だ。

事実どこの病院でも普通に行われているんだろう。



祖母が入院している病院についても、家族は「ここの病院は看護師さんがきつくて怖い・・・」などと言っていた。

確かに、祖母のお見舞いに行って、自分でも感じることがあった。

「おしっこがしたい」とずっとぼやいている認知症?の患者さんを看護師さんが無視していたり、祖母と同じ年代の患者さんたちは皆車椅子にベルトで体を締められているのだけど、それがボロボロで留め方も荒っぽかった。

見方によっては全てが「作業」という感じで、そこには患者と看護師が人として丁寧に対話するようなシーンはなかった。


だけどそれを踏まえてなお、こういった意見もある。



私は、祖母の病院で祖母や他の患者さんの扱いが気になる以上に、看護師さんのメンタルや勤務する姿の方がもっともっと気になった。


ナースコールが頻繁に鳴り響く病院内で、看護師さんはとにかくみんなせかせかと忙しそうに動いていた。

華奢な女性の看護師さんが、車椅子に乗ったお年寄りを2人いっぺんに操りながら汗をかいてよろよろとエレベーターに乗せていた。

車椅子に乗ったお年寄りが、車椅子を押してくれている看護師さんに理不尽な文句を浴びせている。


とにかく看護師さんは、人手も充分でないから抱える仕事も多く、患者さんやその家族に文句を言われながらも対応し、体力も消耗して日々仕事をこなしている。

それが明らかに見て取れた。


そして理不尽な文句を浴びせているのは、まさにうちの祖母だった。

「本当にこの人(看護師さん)はきっついことばっかりいうで嫌い。」

「みんな私に酷いことばっかりしてくる。」

などなど。


これは、多分まだ軽い方ではあるけれど認知症の症状の一つである、被害妄想や暴言のようなものだ。

認知症になると、被害妄想や暴言や暴力が症状として出たりするらしい。


祖母はそんなこと言う人ではなかった。

穏やかでキュートな、ちょっととぼけて面白く、だけどとても働き者のおばあちゃんだった。

雷が怖いくらい気が小さくて、いつも家族やみんなのことを気にして、元気でいるか?といつもニコニコ笑っていた、とても繊細で優しいおばあちゃんだった。

被害妄想や暴言はきっと症状のせいだとわかってはいるけど、悲しかった。


看護師さんは「わかってるので大丈夫ですよ。」と言ってくれた。

だけどこんな風に暴言や暴力が日常的に行われているとしたら、看護師さんのメンタルの方が大丈夫なんだろうか。

その上、人手不足であったりする場合も多々あるだろうから、「あそこの病院は看護師さんが荒っぽい。患者さんを丁寧に扱っていない。」なんて簡単には言えない。

むしろ、そんな状況でたくさんの患者さん(主に介護が必要なお年寄りなど)に毎日毎日対応している看護師さんに頭がさがる思いだ。

自分ならできるのか。


だけど私は、ごくたまにしか顔を出さないお見舞いの人。

家族の方がしょっちゅう病院へ行っているので、それ以外でも色々思うことはあるのだろう。

私はその気持ちも確かに否定できないな・・・と思った。

預けているのだから、最低限人として尊厳のある対応をしてほしい。

そう思うのは間違いでもない気がする。


そして、看護師さんたちの対応の仕方なさもわかる気がする。

感情で「人間らしく丁寧に扱って」と言うのは簡単だけど、現場は余裕がない。


きっと双方で譲歩し合いながら、できる部分をそれぞれで補う方法しかないんだろう。

看護師さんは最低限、入院生活が送れるだけのことはしてくれる。

そこをもっと充実させたりその人らしさを失わないようにしたければ、やはり周りの自分たちでできることはすべきなんだろう。

もしくは完全看護のレベルが高い病院に移すしかない。

全てその病院にお任せしたのなら文句を言わず、むしろ感謝して、やってもらうのが一番だと思う。

選択する余地はある。


結論は出ないけど、、、

ほんの少し病院にいただけで、いろんなことを思った。


祖母は近々、退院して施設へ入る。

そしてもしかしたら、家にはもう戻らないかもしれない。

その施設がどんな雰囲気なのかはわからないけれど。。。


仕事だとしても私たちの代わりに介護してくれる方たちへ感謝して、家で毎日毎日介護していた母にも感謝して、、、、

きっとたまにしか顔を見せないであろう自分は、会える時だけでも祖母に優しくしてあげたいなと思う。


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オゼキカナコ

岐阜のライフスタイルショップ「長月」オーナー。「かかみがはら暮らし委員会」メンバー。長月コージ(夫)、おもち(白猫)ベルカ(黒猫)と暮らしています。みんなかわいい。

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