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猫 の看取り介護⑥


〜急性腎不全から2年が経ち食事を取らなくなった愛猫セレスちゃん11歳♀の介護記録〜

食べなくなって15日目
朝、吐血跡。
昨夜から身体の位置が少し動いていたので、吐血の時に動いたのだろう。

身体は、昨夜同様浅く速い呼吸が続いている。

身体清拭し、点眼、潤す程度の水分補給などのケア。

吐き気が続いており、吐き気を催すたびに、出しやすいよう身体をおこしてあげるが、出るものは無い。

口を潤す刺激でも、吐き気催す。口を潤すことも中止。

吐き気がおさまってくると、首を動かしたり、撫でると身体を向けようとする。

撫でてもらうのが良いようなので時間が許す限り身体を撫でてみる。



何かを要求する鳴き声はない。

出勤前に、すっかり痩せてしまったセレスちゃんを抱き上げる。
骨ばってしまった身体を静かに持ち上げ、そーっと太腿に乗せてみる。

温かい、柔らかい毛、脱力した身体、そしてすっかり軽くなったセレスちゃんを感じる。

昼過ぎ、飼い主一時帰宅。

セレスちゃんは、旅立っていた。
出勤前に寝かせた姿勢のままの姿で、硬くなっていた。

敷いていたシーツは綺麗なままだった。

吐き気なく楽に逝けたのかな‥。

飼い主はセレスちゃんの姿に、ただ声を上げて泣いた。

色々な感情がいっぺんに溢れて、言葉にならない。

込み上げる感情に任せて、ただ声を上げて泣いた。

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