情報収集のステップ

わたしの情報収集を可視化する|daily04

わたしの特技はいくつかあるが、「情報収集」と特定分野の「キュレーション」は比較的得意な部類だと思う。

情報収集といっても、得意な情報分野があるわけだけれど、どの分野であれ、いい情報をキュレーションするにはある程度の手法や情報源が担保されている必要があるな、と思ったので、わたしが意識していることを少しまとめました。


5つのステップを意識する

情報収集のステップ

わたしが情報収集の行動をしている時の動きを分解したら、この辺が要点として切り出せそうだった。

早速それぞれについて少し説明していこうと思う。

01 情報収集の目的の明確化

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情報を検索する人の多くは、求めている情報やその収集目的を具体化できていないままのことが多い。

例えばあなたは、「素敵なホテルに泊まりたいので、素敵なホテルの情報が欲しい」としよう。

そもそも「素敵」ってどんな感じ?

と尋ねられた時、即座に具体的に答えられるだろうか?

「素敵」の概念は人によってそれぞれだ。
その形容だけではまだまだ甘い。高級感ある宿なのか、どんなサービスがあれば素敵なのか、どのロケーションにあれば素敵なのか、とにかく「素敵」を形作る要素はたくさんある。

必要な情報のニーズを深掘りしていく訓練をした方がいい。

「こういう情報が欲しい」の ”こういう” をいかに具体化するか、その情報の属性にどういう仮説を持つかがこの後の情報源の選定やキーワードの精度向上に大きく関わってくる。

この条件の洗い出しの精度が高いほど、ニーズのど真ん中の情報を掘り起こすことができる。一番大事な掘り起こしの作業だ。


02 情報源の選定

情報収集のステップ

情報の取得に関しては、情報源に狙いを定める方法キーワードで引っ張り出してくる方法がある。
自分が「コレ!」というイメージを具体的に言語化できない場合は、情報源の選定の精度を上げた方が比較的いい情報にアクセスしやすい。
この「情報源」でよく意識される切り口は、テレビ・新聞、ラジオなどのマスメディア、雑誌や書籍などの専門紙媒体、Webメディア、SNSやオフラインでの口コミなどがあるが、これらは情報の流通経路(チャネル)での切り口であって、どのチャネルが一番いいかは必要な情報の特徴によって異なってくるため、どのチャネルだから効率が良い、などということはない。

意識しないといけないのは、各チャネル内で共通している情報の特徴だと思っている。

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そのチャネルの中では、「速報性の高いもの」「キュレーション性の高いもの」「専門性」「エンターテイメント性の高いもの」など様々な切り口で情報源をカテゴライズできると思う。(※わたしが勝手に分類して図化したので、もう少し学問的な分類があるとは思う・・ここは見逃してください)

その中で、インターネットや人、媒体をベンチマークするとしたら、わたしは以下の4つの観点を大切にしていると思う。

情報収集のステップ

この情報源にする人の見極めは難しい。
たとえば1は、特定の分野において世の中に公開されるまでのプロセスを考え、そこに携わる職業の人やそういう情報をいち早く見つけようと追っかけている職業の人に注目するといいと思う。

たとえば、商業施設や建築物が新たに建つ情報はどこから仕入れるか?と考えてみたらわかりやすい。

その施設がリリースされるまでに多くの役割の人がかかわる。
土地や建物の家主、企画をするディベロッパー、その仕事を請け負い具体的な建物を計画する建築関係者、フライヤーやロゴなどデザイン物を制作するデザイン会社やWeb制作会社、中に入るテナントの会社、などなど、世の中にお目見えさせるために準備の段階で動く人がいて、そこを張ってれば早い段階で情報が手に入る。

2は、この人が投稿している情報、いつもみちゃうよな~とか、この人のおすすめするものついつい買っちゃう・・・という自分自身が影響を受けてしまう人をウォッチすればいい。
1、2、3はいろいろな分野のベンチマークがいればいいので、日々情報源となり得る人をチェックしておいて損はない。


03 検索手法・キーワードの精度向上

おそらく多くの人はGoogle 検索で「オシャレ ホテル 地名」とか検索する程度だと思うが、この抽象度で出てくるものはさほど大したものではない。

もし出てきたとしたら、一定数の口コミやメディアで取り上げられて情報量が多いものになるので、ある意味大衆化、一般化したものなら出てくると思う。

まだまだ見つけられていない情報が欲しい場合は、検索キーワードの精度をより尖らせていくしかないのだけれど、デジタル情報全盛期の今、1つとても便利なブラッシュアップ方法がある。

それは、「芋づる式検索」だ。

InstagramやPinterestにこの機能が実装されていて、特定の写真やアカウントの類似のアカウントをレコメンドしてくる機能で情報を渡り歩いていけばいい。

また、Instagramなら、つけられているハッシュタグで関連性の高い情報を見ることができるし、TwitterやInstagramはそのアカウントがフォローしているアカウントもチェックするなどすると近い情報をアーカイブした情報源を見つけやすい。いくつかサンプリングした上で、共通的に使われているキーワードなどを見つけて再度検索をかけていく、という方法をわたしはよく使っている。

04 収集

集めた情報はただ集めただけでは意味がないケースも多い。
いかに整理し、分類するかで、持っている情報の価値や可用性が格段に上がる。

今回はここは一旦割愛します。

05 アウトプット

最後にアウトプットも忘れずにしたい。
自分で収集した情報の価値を検証するにはアウトプットした方が良い。

人に見せて評価をもらったりすることで、そこに集まった共通性から判断して見た人が追加の情報をくれることもありうるし、何よりその情報収集が成功しているかどうかを他者の目から評価してもらうことで、次回以降のブラッシュアップにつながるからだ。

他人に説明をすること、提示することは自身を省みることにもつながる。

アウトプットはした方が良い、と思っている。


以上がわたしの情報収集を一般化、言語化したものなんだけど、もう少し深掘れる部分がありつつ、具体的な手法はあえてここには書かなかったので、また何かの機会にアウトプットできればと思った。

(具体的に、どの情報を得る時はどういうチャネルで何を見てて、どう検索している、という話)

最後に、情報を選び取るのは自分自身。
その自分自身の審美眼を鍛える必要もある、と思う。
ただ、センスはたくさんの知識やインプットの上に初めて成り立つものだと思うから、情報収集を繰り返して精度を上げていくことがセンスを鍛えるいちばんの近道だと思っている。

こちらの本にそのようなことが書いてあるので、おすすめです。

ぜひ。

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