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大根が好きだと気づいたわたしは、大人になったのかもしれない。

「朝晩、芯から冷えるってこのこと」と思うこのごろ。
この季節になると、夏には比較的安く手に入っていたきゅうりの値段が上がって、買いにくい値段になってきたなぁ、と思いつつ、ふと隣の棚に目をやると、大根やら白菜やら、やっぱり旬の野菜が安い。

いまはまさに、THE・お鍋の季節。
「大根なら鍋にも使えるし、煮物にしてもよし。余ったら浅漬けにしておけば日持ちもするし、深夜に帰宅してから何か食べたくなった時にもローカロリーでお腹にも優しいから、やっぱり大根は重宝するわ〜」と自然に手が伸びてしまいます。

昔は好きじゃなかった

大根といえば、おでんやふろふき大根などの煮物、生食でサラダや大根おろし、焼いても美味しいし、お味噌汁に入れてもなかなかいい感じ。そもそもたくあんや切り干し大根などなど、保存食にも向いている。かなり多種多様な姿に変身できる万能な野菜。

とはいえ、若かった頃のわたしは味の濃い食べ物の方が好きで、あの淡白な味と水っぽさが苦手だった。同じ根菜でも、じゃがいもとか人参の方ばかり食べていたように思う。どんなに思い出そうとしても、学生時代の一人暮らしの時に買った記憶があまりないのだ。

家で大根を調理する機会は本当になかったのだけれど、20代の終わり頃から「漬物」とか「たくあん」が好きになり、次第に家で浅漬けを作り始め、そのうち外食で食べた大根の煮物の甘くてとろけるような舌触りに感動しrて自炊の時にも豚バラと大根の煮物を作ってみようと、大根を買うようになる。

味覚は自分を大人だと自覚させてくれる

そういえば、「大人になったわ〜」というフレーズを耳にするときって、だいたい味覚の話をしてるときだ。

シソやミョウガなどの香味野菜が恋しくなったり、コーヒーがブラックで飲めるようになったり。お風呂上がりが牛乳じゃなくてビールになったり?まあ、それぞれだとは思うけれど、かつて、自分が大人だと思っていた人たちが美味しそうに食べていた物を苦手と感じていたはずなのに、いつの間にか好きになってしまってると気づいたとき、人は自分が大人になったな、と口走るのだろうか。

そもそも大人ってなんなのかしら?と、その定義はよくわからないままだけれど、「苦手が好きになった瞬間を人は大人になった」というのであれば、人は何度でも大人になるのかなぁ、なんてぼんやり考えてしまいました。


きょうは実家から大量に野菜が届いていて、冷蔵庫に入りきらないくらい山積みになっている。

もちろん、その野菜の中にわたしの好きな大根も。

どうやって食べるのが美味しいか、どなたもおすすめ教えてください◎
(大根、白菜、カブ、芽キャベツがお家でわたしを待ってます笑)

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