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喫茶店の入り口に漂う「入っていかない?」フェロモンはなんなのだろうか

関西に引っ越してきて、よく遭遇するのが「昭和からつづいてるんだろうな~」と思うような、すこし鄙びた、喫茶店。

同じくコーヒーが飲めるという機能面の意味では、おしゃれなカフェやコーヒーショップも存在するが、喫茶店のあの独特な雰囲気は、決してカフェとは呼べない何かを纏っているように思う。

いつも先を急いで歩いている道で見かけては、「ああ、これから予定なければ、いまここで入っていきたいのになあ・・・」と後ろ髪をひかれつつ、急ぎ足で仕事に向かう。

うちの父は、店番しながらずっとお茶やらコーヒーを飲んでるくせに、配達先に出かけた流れでちょっと喫茶店によってコーヒーを飲んでだらだらして戻っては、母に「すぐ喫茶店よってさぼるんだから!」とよくキレられていた。

今思い返すと、あれは、さぼりたくていってるのではないのではないか、と思う。だって、うちの実家のお店は、ここ10年くらい過疎りすぎて人通りもなく、超暇なのだ。

関西に来たわたしは今、以前より喫茶店に遭遇する機会が増えて、身をもってその吸引力の強さを感じている。あれは、やばい。父は、喫茶店の「よっていらっしゃいよ~」っていう謎のフェロモンに吸い寄せられていたんじゃないか、という気にすらなる。

今日の昼のわたしも、めっちゃ喫茶店に拠りたい気分がマジで爆発寸前であった。

ただ、不思議なことに、これは多分、10代、20代のころには全くなかった感覚である。あの頃は明るくておしゃれな空間である、いわゆる「カフェ」とか「スタバ」が好きだった。なぜだ。

私が昭和生まれだから、歳を重ねるにつれ、それを忘れまいとするノスタルジーに駆られているだけなのか・・・

「なんで寄りたくなるのか?」を仕事に向かう道中歩きながらモヤモヤと考えてみたのだけれど、いくつか私的に気になる要素が見えてきた。

・店内はだいたい暗め。
・店内、多分静かそう、若い子がキャーキャー騒いでなさそう
・入り口に掲げられたメニューの看板の「たまごサンド」とか「トースト」とか「ナポリタン」に弱い(私が単に炭水化物に弱いだけかもしれない)
・MacBookとかカタカタやってるやついなさそう

うん・・・・自分で書いていても何がいいのか全然見当がつきませんが、謎の魅惑の洞窟感、喫茶店・・・。

私はあの空間で食べるナポリタンかモーニングのトーストが大好きです。

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