人が集まる空間デザイン、雰囲気はデザインできるのか?

私は空間がどのように作られてるのかを知ることがとても好きで、暇を見つけては気になる建物やお店を見に行くのが趣味だ。
文字通り、空間の建築面での設計も気になるし、そもそもその空間を作るに至った企画やきっかけといった、発起人の思想も知りたい。

さらにいえば、空間が作られてから、人が入り「場所」として育つ過程にも興味がある。

ただ、最近よく感じるのは、場として成り立っているところへ集まって来る人たちは、どこか似た雰囲気を持ち合わせているということ。

それは、主催している人やその思想によるものがあるのだろうけれど、ハード面での空間が醸す空気感に集まってる、そんな側面もあるような気がしている。

重視される「デザイン」。デザインされた空間とは何か。

いま、世の中は「デザイン」重視時代の渦中にいる。

道の駅や、地域の産物を集めた都会の物産館へ行くと、随分とオシャレなプロダクトが増えたなぁと思うし、地方の施設や街にも素敵な建物が増えており、オシャレな空間だなと思わされる施設は東京や大都市圏だけのものではなくなった。伝統産業しかり、とにかく以前にも増して方々で「デザインが重要」と聞くことが増えたのは間違いない。

さらには、これからの時代、AIがあらゆる仕事を淘汰していくだろうと予想される中、「デザイン」や「感性」を使った分野は人がする仕事として残るのではないか、と言われるほどだ。

しかし、オシャレや美しさを追求しているなと感じる場所は増えていても、決して使い勝手やリピートさせる居心地までデザインされているものは多くない。

建物の外観や内装、空間に置かれるすべての家具や雑貨など、「美しさ」という意味でのデザインのこだわりを感じた場所でも、「ここ、自分と合わないな。ちょっと居心地よくないかも」と気づくこともあるものだ。

たとえその空間は小さくとも、その心意気が行き届いた空間に「素敵だ」「また来よう」と感じる気がしている。

センスの良さは決してビジュアルだけではなく、動線や提供しているもの、音、室温、スタッフの対応、香りなどに言える。
一方で、「ダサさ」はセンスの良さとは相反するものだと思うが、達成したい目的や集まって欲しい人の層を集めるには必要なセンスだと思っている。
たとえばイオンモールはダサい。しかし、あのダサさゆえ、人が集まり滞在する場所になるのであればあれはあれで正解なのだろうと思っている。
その空間に足を踏み入れた人が感じられる全てにおいて違和感なくバランスが取れていることがセンスの良い空間だと私は思っている。

おそらく、空間のデザインには土台の「機能(function)」があり、「その空間に入る人やモノと催しもの(contents)」、「場の持つ思想や集まる人の持つ空気感(atmosphere)」の3層になるとわたしは思っていて、この三つ巴のバランスがとれているものを「デザインされた空間」と呼ぶのではないかなと感じている。
ラグジュアリーな場所を好む人、エコでロハスな雰囲気を愛する人、雑多でジャンクな空気感、などなど。
それらを表現するのはやっぱり見た目によるところ大きい。
もちろん、そこに集まる人が持つ雰囲気と力は大いに影響を持つけれど、一見で訪れる人にはその場を自分の中で解釈する第一歩として、見た目の訴求力は侮れないものだと思う。

最後に、わたしのひとりごとですが……

個人的な家庭教師というか、私塾的なところで教わりたいという気持ち

私自身、趣味で空間を観に行っては感じたことを自分の中に蓄積してきただけなので、建築の知識もデザインの知識もないけれど、「来て欲しい人、いて欲しい人」が定着する空気感は必ずしも「美しい洗練されたデザイン空間」とは限らないよね、と感じていて、こういうような私の考察や疑問をぶつけて、専門的なアイデアが返ってくるような機会が欲しいなと思っている今日この頃です。
個人的な家庭教師というか、私塾というか、弟子入りしたみたいなそういう関係が出来ればいいなあと思ったり。

だいたいこういう話は、専門知識がある人に向けて会が催されていることが多い気がしていて、全く無学な私でも学べる場はとても興味があるって話です。

***

最近読んでよかった本を最後に少し。

「商店建築」7月号(DIY特集)

「マイパブリックとグランドレベル」

喫茶ランドリーを作られた田中元子さんの著書。エネルギーが詰まった風貌の彼女は、ちょっと憧れの存在。
集まる人の居心地は洗練された場所である必要はないなと感じたのは喫茶ランドリーに足を運んだ時に気付かされたきっかけの場所。

わざわざの働きかた

長野の東御市にあるパンと素敵な日用品のお店「わざわざ」の店主・平田さんが赤裸々かつ熱量を込めて書いた本。
noteで記事が出てその読み応えに夢中で読んで、思わずこの「わざわざの働きかた」を速攻買いました。
とてもアクセスの良い場所とは言えない「わざわざ」。足を運ぶ人が絶えない「わざわざ」の今に至るまでが店主・平田さんによって細かく記された一冊で読み応えがあります。

#デザイン #空間デザイン #人の集まる場所
#個人的自由研究

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コメント3件

人が集まるサロン的な所って良いですね?!私としては最近最新の科学技術をサロン的に平易に解説&疑問に答えて呉れるゼミ的なサロンの客(受講生)に成りたいのだ!
はじめまして、いきなりコメントすみません。知人が「日本一ハードルの低いレコード屋」というのを東京でやっていて、メロウマシーン55という会社名で空間デザインなどを追求しています。私塾というわけではないですが、彼らのイベントや情報発信などをのぞくだけでも勉強になることが多いです。参考まで。
答えはそれぞれで、正解はないのではないでしょうか?既存の空間に人を集めるみたいなことをやったことありますが、なかなか集まらない(笑)場所のせいだけではないですが。でも、その場所を選んだことで、人も選んでいる気がします。選んだ人と来てもらいたい人がマッチングしないので、人が集まらないのかなぁと。専門家でも何でもないですが、空間を作る人と使う人で考えるのがいいんじゃないかと思って、コメントしました。
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