要 秀人/えらぶ移住牛飼いチャンネル

●農家を志し、2015年に大阪から沖永良部島に移住 ●黒毛和種繁殖農家「要ファーム」代…

要 秀人/えらぶ移住牛飼いチャンネル

●農家を志し、2015年に大阪から沖永良部島に移住 ●黒毛和種繁殖農家「要ファーム」代表 ●上平川集落を盛り上げ隊 ●「エラブネクストファーマーズ」代表

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  • エラブネクストファーマーズ

    「農業を憧れられる職業に」を合言葉に活動する農業団体、エラブネクストファーマーズのこれまでの活動についてまとめています。イベント企画の参考にもなると思いますのでぜひご覧ください!

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都会から地方へ、移住成功術

こんばんは、要です。 今回はこれから地方へ移住したいと思っている方へ、僕なりの移住成功術を伝授したいと思います! 「そういうお前は成功してるのか?」という声が聞こえてきそうですが(笑)、畜産経営も地に足着いてきたし、集落の会計まで任せられるぐらいになったので、そろそろ移住成功者と言っても良いかなと思い書くことにしました! 田舎暮らしに幻想を抱くな!田舎暮らしに憧れる方で多いのは「お金は持ってるから田舎でスローライフを送りたい」とか「自分の力で田舎を盛り上げたい」とかいう人。

    • 海洋ゴミ×フードロスを考えるBBQ

      沖永良部島にはステキな家族が居る。 その名も「うじじきれい団」。 うじじ浜という浜を中心に、沖永良部島に漂着しているゴミを何年も拾い続けている親子だ。 その活動が認められ、色んな所で講演したり、色んな賞も貰っている。 そんなうじじきれい団と、我々エラブネクストファーマーズが共同開催した企画が「海洋ゴミ×フードロスを考えるBBQ 」。 おそらく皆様も、環境問題について勉強したことはあると思う。 しかしどれだけ本を読んだり学者の話を聞いたとしても、それは本当の学びだと言える

      • 外国人技能実習生おもてなしパーティーin沖永良部島

        ある日、あるネット記事が目に飛び込んできた。 そんなタイトルで書かれた記事の内容は、沖永良部島で不当な扱いを受けている農業実習生がどんどん島を抜けだしている、というもの。 僕はこれを読んで、島の名前や住民の名前を出されていることに憤りを感じた。 しかし正直言うと、そういう農家を目にしたことがある。 真実だとしても、沖永良部島がこういう島だというイメージが世間に広まってしまうのはヤバいな、という危機感があった。 だったらこの記事が作り上げた沖永良部島のイメージをポジティブ

        • 世の主スタンプラリー【あつめろ四天王の力!世の主と共にえらぶの未来を守れ】

          2020年。 新型コロナウイルスが世界を襲い、僕達の生活は一変した。 マスクを着用しろ。 人が集まるところに行くな。 島から出るな。 飲みに行くのも許されない窮屈な社会になった。 僕達エラブネクストファーマーズも、この時期は大丈夫と予想してイベントを企画してはまた中止を繰り返していた。 しかし僕達よりも大変なのが、子どもたちである。 大人にとっての1〜2年なんて大したことないが、子どもには1年1年が人格形成において非常に重要で、どこにも行けないなんてあまりにも無念過ぎる。

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          「恋の収穫祭 ~Yesか?農家?~」農家による農家の為の出会いパーティー

          2018年の末、エラブネクストファーマーズのメンバーで集まって飲んでいた時のこと。 「農家ってイケメンなのに未婚の人多くない?」という話になった。 それは何故なのかみんなで考えたところ、以下のような理由が浮き彫りとなった。 ①畑と家の往復で、出会う機会が無い。 ②仕事で汚れてお風呂に入ると、出るのが億劫。 ③女の子は農業のような汚れる仕事は嫌いという先入観。 農家人口は年々減っていて、食糧自給率も右肩下がり。 このままだと日本は食料を完全輸入に頼らなければならない、危険な

          「恋の収穫祭 ~Yesか?農家?~」農家による農家の為の出会いパーティー

          夢のマイ牛舎ができました!

          本当に、長い道のりでした。 「沖永良部島で農業をしよう」と決意してから8年。 都会でしか暮らしたことの無い僕が、しかも農業に触れたことも無かった僕がそんな事を言い出したもんだから、周りからムリだムリだと言われていました。 しかし正しい覚悟と正しい努力、そして周りの方の支えにより自分の牛舎を建てるまでになりました(お引越しはまだ先になりますので悪しからず)。 これまでの人生諦めた夢だってありました。 でもそんな経験は決して無駄では無く、本当の夢に出会った時に、それを叶える力

          夢のマイ牛舎ができました!

          就農までの長い道のり

          震災により都会の脆さを知り、島で農家になることを夢見てから約10年。 周りの人にはムリだムリだと言われ続けました。 それもそのはず、田舎暮らしさえしたことがなく、工業の街で生まれ育った僕は農業の「の」の字も知らないど素人。 それでも「幸せな生き方はこれなんだ!」と信じ、ガムシャラに突き進みました。 心が折れかけた日々 移住して農業バイトを始めても何もかもが初めての作業。 今まで使ったことない筋肉を使い毎日筋肉痛。 何にも出来ない自分に凹みながらも、何でも出来る島の方たちに

          ゼロカーボンアイランドのゼロカーボン集落へ

          この度、環境省の「脱炭素先行地域」に沖永良部の2町が選定されました! 鹿児島県内では沖永良部島だけ! そして我が上平川集落では、昨年一年間かけてSuMPO(一般社団法人サステナブル経営推進機構)と共に脱炭素を考えるワークショップを行いました。 そして今年度から実際に脱炭素に向けた取り組みを実行していきます。 まずは街灯をLEDに変えること。 実は街灯の電気代って、集落の財政をかなり圧迫してるんです! 脱炭素って言うと難しく聞こえますが、支出を抑えるって考えたらメリットを感じ

          ゼロカーボンアイランドのゼロカーボン集落へ

          方言は魂

          方言というのは、自分達のアイデンティティを守る為だったり、他所と交流しにくくするってゆう生存戦略により生まれた部分も大きいと思う。 今じゃテレビで聞く言葉は標準語ばかりで(関西弁は多いけど)僕たちは方言を話すのは恥ずかしいことのように植え付けられてきました。 しかし比較的僕の集落、上平川には方言の話者が多くて、年配の方々の会話は聞き取れないことも多々… 役員会で大事な話してる時は通訳についてほしいぐらいです。笑 そして国立国語研究所と共に言語復興活動も盛んに行われ、去年知

          集落の自治機能

          上平川字の会計に任命されてから2期目に入り、最初の大仕事である字費査定がありました。 ご存じない方のために説明すると、字というのは集落のことで、字費というのはご家庭ごとに支払っていただく字運営費のこと。 上平川字はご家庭の状況に合わせて3段階の字費を設定しています。 驚くべきなのは、役員が集まれば141戸ある上平川字民のことを全て把握できていること。 まるで大きな家族のようです。 僕が生まれ育った尼崎で考えたら住民を把握なんてまず不可能で、何なら人のご家庭に干渉するのはトラ

          伝統芸能を継承していく為のアドバイスいただきました!

          先日、上平川大蛇踊りについて継承していく難しさを書いたんですが、その記事に対してなかなかの反響をいただきました。 その記事はこちら↓↓ 中でも、ある方から協力していただけるという嬉しいコメントをいただきました。 その方というのが、なんと日本の有名テーマパーク等のショーのを数多く手掛けてきたプロデューサー。 以前一度お会いしたきりでしたが、何でもお力になれることがあれば、と仰って頂いたので、早速大蛇踊りのDVDと参考文献などお送りさせていただきました。 するとすぐに全て目を

          伝統芸能を継承していく為のアドバイスいただきました!

          無意識を意識する

          僕は子供のころ酷い喘息をわずらっていて、季節の変わり目ごとに発作が出て何度も死を覚悟していました。 発作が出るとどうなるのかと言うと、息をするのが本当に難しくて、寝床から5メートル離れたトイレに行くのにも途中休憩を挟まないと辿り着けないほど息切れがひどいんです。 疲れ切って寝てしまえば苦痛から逃れられるものの、息を吸って吐くのに細心の注意を払わないと死ぬんじゃないかという恐怖も相まって、なかなか寝ることも出来ない。 そんな発作に苦しむ中、僕はある気付きを得ることができました。

          無い物を作ることで失われるものが有る。

          上平川字には大蛇踊りという300年前から受け継がれてきた伝統芸能があります。 セットは大掛かりで、大人の男達最低10人以上が協力しながらヤグラを立てる。 クライマックスの大蛇が暴れるシーンでは、大蛇の頭、胴体、尻尾をタイミングを合わせ、勢いよく引っ張る。 それは力のある大人の男しかできない役割です。 そこで僕は、小さく軽い柱と、小さく軽い大蛇を作れば、子供バージョンの大蛇踊りができて、伝承していけるんじゃないかと考えました。 それを飲みの席で友人に話すと、「一回同じこと提案

          無い物を作ることで失われるものが有る。

          移住の落とし穴

          新年度を迎え、都会ぐらしをやめて地方に住もうという人、多いですよね。 今は国を挙げて地方への人口分散を推進しているので、お得な制度で移住者呼び込みをしている自治体も増えています。 しかしそれが移住者と地方住民を苦しめているんじゃないかと思うのです! 地方が人口減少で困ってるから移住してあげて!みたいな宣伝文句で移住推進してない? それを間に受けた移住者が、移住してきてやったという上から目線で蔓延っていることで、地方住民との間に分断が起き、地方の悪口をばら撒きながら出ていく

          六次産業化推進協議会へ

          この度、知名町六次産業化推進協議会のメンバーに、エラブネクストファーマーズ代表として選出していただきました。 昨年、要ファームと沖永良部きのこ(株)とリファインホールディングス(株)と一緒に取り組んだ、キクラゲ飼料及びキクラゲ牛の開発が評価されての事だと思います。 そして昨日、初の会議に参加してきましたが、知名町がこんなにも六次産業にチャレンジしやすい土壌が整っているとは知りませんでした! 各業界の連携方法を探るなど、熱い議論が交わされ、なんだか自分でも商品を作ってみたいと

          「島には問題が山積み」と言われて感じた違和

          先日、島外からお仕事で来られた方達と飲んでた時に、余剰作物や人口減少の話をしていて「島には問題が山積みですね」と言われた。 その時僕は「ああ、そうですね…」と答えながらもなんか違和感があった。 というのも、僕は東日本大震災の時に都会のシステムに不安をおぼえ、田舎のコミュニティに価値を感じたから島に移住したのであって、僕からしたら「都会の方が問題が山積みですね」なのである。 日本は経済成長期の資本主義教育により都会への憧れを徹底的に植え付けることに成功した。今でもその洗脳は日本

          「島には問題が山積み」と言われて感じた違和