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まだ歩き出せないけれど

昨日、ひとつ歳を重ねました。
今年は去年の誕生日には想像もしなかった激動の1年となりました。
昨年末にフーの病気が分かり、7ヶ月の闘病生活の末に七夕に星になってしまったあの子が居ない初めての誕生日。
ちょうど今日、Facebookが去年の投稿を教えてくれて、去年の私はフーとムーがいつも通り2匹でくっついて寝ているのを眺めていました。

当たり前すぎてずっとあると思っていた日常がまたひとつ、変わってしまった。いつかは来るものだと、それもひっくるめて一緒にいたはずなのに、あまりに突然で、それでも時間は過ぎていって、あの子の居ない日々が日常に変わっていくことも受け入れ難いという気力すら湧かないくらいただただ流されて過ごしていたこの4ヶ月だったように思います。

池尻のアトリエを閉めて少し身軽になったはずなのに、ちっとも前に進めている気がしない。思い切って挑戦したことは盛大に空振りをして、4ヶ月経っても部屋は片付かないまま。
唯一踏み出せたことは、また暗室に入り始めたことぐらい。
暗室にいる間はただ無心で写真のことだけ考えていられる。今はそんな時間が必要なように思っています。

早く新しい何かを始めなければと少し焦っていたのかもしれません。今は少し立ち止まって、自分が素直にやりたいと思うこととひとつずつ向き合っていきたいと思います。

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