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ABDのいいところ

最近、ABDを頻繁に主催しているのでABDの何がいいのか聞かれることが増えました。輪読会や読書会との違いとか。
そこで、先日他で書いたものがあったのでこちらにも載せておきます。

アクティブ・ブック・ダイアローグ®(ABD)とは何か?アクティブ・ブック・ダイアローグ®は、読書が苦手な人も、本が大好きな人も、短時間で読みたい本を読むことができる全く新しい読書手法です。1冊の本を分担して読んでまとめる、発表・共有化する、気づきを深める対話をするというプロセスを通して、著者の伝えようとすることを深く理解でき、能動的な気づきや学びが得られます。またグループでの読書と対話によって、一人一人の能動的な読書体験を掛け合わせることで学びはさらに深まり、新たな関係性が育まれてくる可能性も広がります。アクティブ・ブック・ダイアローグ®という、一人一人が内発的動機に基づいた読書を通して、より良いステップを踏んでいくことを切に願っております。ABD公式サイトより抜粋 (http://www.abd-abd.com/) 

輪読会との違い

まず、輪読会や読書会には「ちゃんとやる」勉強会っぽいイメージがあります。(私の中のイメージです)

例えば
 ・事前に担当分を読み込んで理解していく
 ・事前に発表用の資料を作る(簡単なものでも)
 ・知識を吸収する場
 ・本の購入が必要
など。

どうしても参加に際して「大変そう」という心理的な障壁がありました。
その点、ABDは手ぶらで気楽に参加、その場だけでOK!という気軽さ。

「ちゃんとしなくていい」仕組み

「ちゃんとする」って、日常で何となく使ってません?
でもそもそも「ちゃんとする」ってどんな状態??
ABDは、そんなもやっとした「ちゃんとする」から解放してくれる仕掛けが随所にあります。

・その場で分担が決まる
・前後のことはわからないまま読まなければいけない
・読み込む時間が短い
・サマリーを作る時間も短い
・プレゼンも2-3分しかない

こういう仕組みがあると即興でやるしかないので「ちゃんとやらないと」と身構えがちな私も「えいや!」と飛び込むしかなく、これがとてもよい仕組みだと思っています。もし気持ち的に引っかかっても「ちゃんとできなくてもしょうがない」という言い訳ができる(笑)。

それで読んだことになるの?

「それでちゃんと読んだことになるの?」と言われることもあるけど、そもそも自分で読んでも100%理解して吸収できるわけではないですよね?
だったら積読になって知識レベルがゼロよりも、みんなで読んで30%ぐらい理解する方がいいし、もしもっと深めたいと思ったら一人でもう一度読めばいい。

記憶に残る仕掛け

ABDは前後の話がわからないまま自分の担当分をサマリーします。だから前後の内容がとても気になる。その状態でリレープレゼンをすると前後の流れがわかって「あー!!なるほど」となります。まずこれが記憶に残りやすい仕掛けその1。

そして「XXさんがプレゼンしていた」「XXさんと話した」など、プレゼンやダイアローグが感情が伴う記憶になりやすい。これが記憶に残りやすしかけその2。

実際、自分がABDに参加した本は日常でも思い出すことが多くて、私の周りにいる人は「この間ABDで読んだ本に書いてあったんだけど・・」という引用率の高さに辟易してるかもしれない(笑)

目的別ABDの使い方3種類

今のところABDは3種類の使い方ができるなーと思っています。

①さくっと通読:ベストセラーとか、ひとまず読んでしまいたいときに。
②対話を通して本の内容について学びを深める
③本の内容を踏まえて対話するための共通インプット
:チームで1つのテーマについて考えたいときに。

私がABDを主催する場合は②。職場でやるなら③もいいなーと思ってます。

最後に

私はABDが毎回楽しくて、ABDは大人の娯楽だと思っているぐらい。
サマリーやプレゼンのプロセスは、他の参加者にどう伝えるかという視点も大事なので繰り返すことで基本的なスキルも磨けると思う。社内教育に採用されないかな・・・。
ABDを通して気軽に楽しく学ぶ文化がもっと広まるといいなと思っています。

ちなみにABD本家ではこちらの8つが魅力として紹介されています。
 1.短時間で読書が可能
 2.サマリーが残る
 3.記憶の定着率の高さ
 4.深い気づきと創発
 5.個人の多面的成長
 6.共通言語が生まれる
 7.コミュニティ作り
 8.何より楽しい!

ABDは公式サイトでマニュアルが配布されていて誰でもできるようになっているので興味のある方はぜひトライしてみてください。その際は、可能なら一度誰かがやっているABDに一度参加してみるとよろしいかと思います。
ABD公式サイト: http://www.abd-abd.com/


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