22'フェブラリーS/各馬考察⑤アルクトス

★基礎データ★

馬齢:牡7
斤量:57.0kg
騎手:田辺裕信

★血統★

-------父-------
アドマイヤオーラ
【日本型】
大系統:サンデー系
小系統:Pサンデー系

-----父母父-----
Caerleon
【欧州型】
大系統:ノーザンダンサー系
小系統:ニジンスキー系

------母父------
シンボリクリスエス
【欧州型】
大系統:ターントゥ系
小系統:ロベルト系

-----母母父-----
Seeking the Gold
【米国型】
大系統:ネイティヴダンサー系
小系統:ミスプロ系

----------------

★レース分析★
※4角位置の(数値)は、小さいほど前、大きいほど後ろの競馬。
※前残り度の(数値)は、小さいほど前残り、大きいほど前崩れ。
※【スピードバイアス】は、マイナスが大きいほど、相対的に速いラップを刻んでいることを示す(基準:走破時計)。
逆にプラスが大きいほど緩んだラップを刻んでいることになる。


①19'プロキオンS【中京(4日目)/ダ1400】

1着(-0.1)/斤量(56.0)
前半3F-上がり3F[33.7-36.5]
3角位置:④[好位](26.7%)
4角位置:④[好位](26.7%)
前残り度(3角):26.7%[C]
前残り度(4角):26.7%[D]
馬場:稍重[-20]超高速馬場

【LAP】1:21.2(-3.6/超ハイペース)
12.3-10.5-10.5-11.0-11.7-12.2-13.0 
(+0.7/-1.1/-1.1/-0.6/+0.1/+0.6/+1.4)
↑(スピードバイアス)

後半のラップは[11.7-12.2-13.0]となっていて、後半は完全な減速バイアスの消耗戦レース。
前3F[33.3],前4F[44.3]と前半は相当速いペースが刻まれた基礎スピード特化戦。超高速馬場の中で刻まれた[-3.6秒]の超ハイペース戦となっている。
基礎スピードがかなり強く求められた消耗戦で、先行馬にとってはもちろん厳しいレースになっているが、後ろの馬も速いペースに脚が削がれてしまうような展開。超高速馬場ということもあり、前目に位置する馬もなかなか崩れて来なかったと。
[好位差し]のワンツーフィニッシュで決まっており、3着はヴェンジェンスが先行脚質で粘り込んだ。
アルクトス自身、前3F[33.7]と芝並みの基礎スピードを求められていた。超高速馬場になればこの基礎スピードは武器になる可能性が高いなと。


②19'オアシスS【東京(1日目)/ダ1600】

1着(-0.2)/斤量(56.0)
前3F-後3F[35.8-36.3]
3角位置:⑤[好位](31.3%)
4角位置:④[好位](25.0%)
前残り度(3角):25.0%[B]
前残り度(4角):22.9%[A]
馬場:良[+6]標準馬場

【LAP】1:36.7(-1.5/ハイペース)
11.9-11.1-12.1-12.5-12.4-12.1-11.8-12.8 
(-0.2/-1.0/+0.0/+0.4/+0.3/+0.0/-0.3/+0.7)
↑(スピードバイアス)

後半のラップは[12.4-12.1-11.8-12.8]となっていて、L2地点は最速[11.8]の加速バイアスとなっている。
ハイペース戦ではあるが、中盤の中弛みで息をしっかり入れてからの、後半の加速要素がしっかり求められた。
前3F[35.1],前4F[47.6]と、基礎スピードは質的に高いレベルが求められているわけではないが、稍タフ馬場の中で時計が掛かったことを考慮すると、相対的な基礎スピードはある程度求められた。

中弛みがあり、息の入る展開だったため、前目の馬が残るには十分チャンスがあるレース展開。
ドリームキラリが+59kgの斤量を背負って[逃げ]の2着粘り込みがあったし、1着のアルクトスと3着のスマートダンディーは中団より前の[好位差し]。完全な前目有利な決着となった。


★22'フェブラリーSについて★

盛岡のマイルチャンピオンCを連覇して勢いに乗っているアルクトス。
3度目の挑戦で見事フェブラリーSを制覇出来るか。


距離適性は、1400m~1600m戦に良績が集中しているので問題ないだろう。

アルクトスは、超高速馬場適性がかなり高い馬であると。
上記で考察したプロキオンSもそうだし、近2走のさきたま杯も良馬場ではあるが[-23]の超高速馬場だし、盛岡マイルチャンピオンCも[-20]の超高速馬場で連勝中。
超高速ダートでの実績は[4-2-0-0]と鬼のような強さを発揮している。
今回も週末の雨で超高速ダートが出現するようなら、この馬のパフォーマンスは要注目だろう。

また、後半要素がしっかり求められるような展開を、前目での競馬が出来れば要注目の一頭になってくる。
オアシスSは、ハイペース戦ではあるものの中弛みからのL2最速戦で加速が求められた中で勝ち切っている。
また錦秋Sは、+1.3秒のスローペース戦で明確に後半要素が求められた一戦を逃げ切っている。
欅Sは1400m戦ではあるものの、L4地点から[11.9-11.7-11.7-12.4]と加速バイアスになっており、後半要素が求められていた一戦。

週末の雨予報で超高速ダートになってくれば、かなり注目の一頭になってくるタイプ。
また、今回はメンバー的に見ても、ペースがそこまで上がらない可能性が十分あると見ていて、ミドルペースからスローペースになれば、馬場依存せずともチャンスが十分出てくると思う。ペースがある程度上がったとしても、中弛みが起こり後半の加速要素が求められればこなせるだろうしね。後半要素が求められれば対応幅は広いはず。
ポジショニング的にもこのメンバーなら先行~好位は楽に取れると思うし、展開や馬場が合えば楽しみなタイプになってくるんじゃないかな。

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