★基本データ★

★過去LAPデータ★

★考察★

●24'弥生賞（１着：-0.2秒差）

前走の弥生賞の振り返り。
馬場は稍高速（標準寄り）の良馬場。
ペースバランスは+1.0秒のスローペース戦。
「前2F=23.2秒」最序盤：超ハイバランス。
「前3F=35.2秒」　序盤：ハイバランス。
「前5F=60.4秒」　前半：ミドルバランス。
コスモキュランダ（前3F-後3F)「36.9-34.9」

コスモキュランダは⑦番枠から出負け。後方からのスタートで最序盤が超ハイバランスで流れているため、追走にやや苦労しながらの立ち上がり。
１角（３Ｆ）地点でペースが落ち着き、向正面前半（５Ｆ）までは大きくペースダウン。向正面後半（６Ｆ）からジワジワとペースアップ。
コスモキュランダの位置で「前3F=36.9」(+0.3)のスローバランス。
コスモキュランダはペースの緩んだ４Ｆ地点からジワジワポジションを押し上げていく。スローバイアスの７Ｆ地点までに番手まで押し上げているし、この辺の捲り感覚は流石のM.デムーロ騎手だなと。
４角で加速を求められながら番手外の立ち回りで、置かれることなく直線へ。
シリウスコルトと併走しながら残り100mほどで突き放し、シンエンペラーの強襲も明確に詰めさせず、-0.2秒差の快勝となった。

最序盤が超ハイバランスなので出負けは痛かったと思うし、追走にも苦労する展開だが、コスモキュランダの位置でも+0.3のスローバランスで収めているので、基礎スピードは結構高いものを持っていると思う。
緩い地点でしっかり押し上げて、前半での縦のポジションをしっかりカバーしてきた。おそらくこの競馬じゃないと弾けていないと思う。レースタイプとしては「ロングスパート型」「有酸素運動戦」といったところ。
前日の馬場が「稍重」の「標準」。当日の入りは「稍重」の「稍高速」といった入り方をしており、弥生賞ではそこから「良」の「稍高速」といったところ。「標準寄りの稍高速馬場」ということで、それなりに「パワー」も要求されたレースになっている。

追切評価は「Ａ」。頭が高いため掻き込み型の走法。パワーの必要な馬場や小回りコースに合うと思う。前肢の掻き込みが良かったし、時計も良かった。

当日は、馬体重+6kg。もう少し絞れた方が良いと思う。気配は良好。ハミを噛む癖があるタイプだが、いつもよりヨダレが結構多く垂れていた。

★展望★

◆コース適性
中山2000m「1-2-0-1」
中山（内）「1-2-0-1」
中山（外）「0-0-0-0」
2000m「2-2-0-2」
右回り「1-2-0-2」
左回り「1-0-0-1」

◆馬場適性
土曜日が「稍重」で始まり「稍重」で終わる。
日曜日が「重」で始まり「重」に終わる。
路盤自体は硬めの中山コースだが、ここからどの程度回復していくか。
この時期の皐月賞は「稍高速」のこともあれば「タフ」にシフトすることもあるし、「稍重」「重」といった渋った馬場が登場することも少なくない。今年は週末の雨模様が薄いので、現状は「良」の「標準～稍高速」ぐらいを想定しておく。

◇良馬場
超高速「0-1-0-2」
　高速「0-0-0-0」
稍高速「1-0-0-1」
　標準「0-1-0-0」
　タフ「0-0-0-0」
超タフ「0-0-0-0」

◇水分の含んだ渋った馬場
稍（標準より高速）「0-0-0-0」
稍（標準よりタフ）「0-0-0-0」
重（標準より高速）「0-0-0-0」
重（標準よりタフ）「1-0-0-0」
不「0-0-0-0」

◆適性と展開
中山2000mはもうすでに４走もしているし、前走の弥生賞を勝ち切っていることから、コース適性は問題でしょう。
「ロングスパート型」「有酸素運動戦」というレースタイプを捲りの競馬が出来ているし、掻き込み型の走法なので中山コースはフィットすると見て良い。

馬場に関しては「タフ馬場」に近い方が向いているタイプだろう。「無酸素運動戦」でキレ味を求められて良いタイプには感じないからね。
「ゲート」が不安定なのでポジションは中団よりも後ろになりやすいと思う。ゆえに弥生賞のように「中弛み」でポジションを押し上げることが出来て、後半にスピードが分散する「ロングスパート型」の「有酸素運動戦」という形になれば。ゆえに道中の緩みが小さく押し上げがフィットしない展開になってしまうと崩れやすいんじゃないかな。
弥生賞は出負けしてしまった上に、最序盤が超ハイバランスで流れてしまったわけだが、これをリカバーしながらの競馬でも脚が削がれなかったし「パワータイプの基礎スピード」が求められても良さそうな感じはする。なので、皐月賞は最低でも五分にゲートを出てほしいところ。

◆馬券
現時点ではあまり人気が無いが、このままの人気であれば強めに狙っても良いと思う。先週の馬場を見る感じでは、おそらくだが「高速馬場」まではいかないと思うし、「タフ馬場」とまではいかなくても「標準馬場」ぐらいで収まってくれれば「二列目」には入れておきたい。
弥生賞は馬体が緩かったと思うし、ここを絞って万全の態勢で出て来れるなら、馬券圏内のチャンスはかなりあるタイプだと思う。