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22'ローズS/各馬考察⑤ラリュエル

★基本データ+血統★

★注目レースのラップとバイアス★

21'新馬戦は少し時計の掛かる良馬場。
ペースバランスは+1.1秒のスローペース戦。
前半3Fは+0.1の稍スローバランスで好位(4番手)の競馬。
後半3Fは-0.5のハイバランスで上3Fは34.4秒。
スローペース戦を4番手ながらも、新馬戦にしてはある程度の基礎スピードを求められた形。
スローペースから直線ヨーイドンの無酸素運動戦というよりは、中弛みによる緩急で求められる機動力が活きたレースだと思う。

22'クイーンCは良の高速馬場。
ペースバランスは+0.9秒の稍スローペース戦。
前半3Fは+0.1のミドルバランスで先行(3番手)の競馬。
後半3Fは-0.3の稍ハイバランスで上3Fは34.5秒。
マイル戦に対する基礎スピード力もしっかり見せた形で、前半はしっかり追走出来ている。
後半に関しては直線ヨーイドンのロングスプリント型の無酸素運動戦になっている。直線前半は進路がなく追い出しも少し遅れているし、無理矢理に内へと切り込んで態勢も崩している中で最後は伸びてきた。馬券内に絡むことは出来なかったが、この内容で0.4秒差の4着を考えれば悲観する内容ではないかな。

22'都井岬特別は良の高速馬場。
ペースバランスは+4.0秒の超スローペース戦。
前半3Fは+0.4のスローバランスで逃げ(1番手)の競馬。
後半3Fは-0.4のハイバランスで上3Fは34.6秒。
好スタートを決めて誰も行かないのでハナを取る形になる。
エーデルブルーメが早めに並びかけていったこともあり、後半はラップが少し崩れている。7F地点で11.3と速いラップを刻み8F地点で12.0とブレーキを掛けているように機動力が求められている。ラリュエル自身はリズムを崩された形になっているが問題なく勝ち切った。

★馬場・コース適性★

タフ馬場や含水率の高い馬場に関しては未知数。ディープインパクト産駒なので不安はあるのの、母系がキングカメハメハやSilver Hawkといった欧州型の血統で構成されているので、これをどう判断するか…。後ろから瞬発力を活かすタイプのディープインパクト産駒ではないし、ある程度こなせそうな感じもするけどね。
前走は小倉での小回りコースを勝ち切ったが、後半は特殊なレースになってしまい、スパイラルカーブの中で加速するコーナリング性能が見られなかったのは痛い。クイーンCでは長い直線の中でロングスプリント型の競馬を求められて悪くないパフォーマンスを見せたものの、コーナーで加速しながら…という競馬も見たかったところではある。まぁ今回は週末が雨模様ということもあって、タフ馬場になってしまうとコーナリング性能に関しては大きく問われない可能性が高いけども。

★脚質★

逃げ・先行・好位といった前目の競馬を主軸にしている。
前走は押し出されて逃げた形になってしまったので、今回は先行~好位という競馬になってくる可能性が高いかなと思っている。
1600m戦のミドルペースに対応出来るぐらいの基礎スピードを持っているので、前目の競馬はそんなに難しくないだろう。

★総合評価★

スタートが上手なので内枠からロスのない競馬で立ち回りたいね。

良馬場ならロングスプリント型の無酸素運動戦が出来るし、加速系のコーナリング性能に関しては少し疑っておきたいが、クリアしてくれば普通に上位争いは出来ると思う。

タフ馬場に関しては未知数で、有酸素運動戦でどこまで戦えるか…というのは走ってみないとわからない。母系が欧州型とはいえ、やはりディープインパクト産駒ということを考えると、血統面での後押しは少し弱く感じる。
それでも、基礎スピードが高くギアチェンジ系の機動力が高いタイプなので、前半に縦のポジションを取れれば、中弛みを利して前目から抜け出すという競馬になれば通用してもおかしくない感じはしている。

クイーンCを物差しにすれば実力は上位だと思うし、印の重さはともかく馬券に絡めるべき一頭だと思っている。

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