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青春という名の物語

ブルーアーカイブを始めたのは、好きな絵描きさんがよくキャラクターを描いていらっしゃったのがキッカケだった。

その頃、ちょうど他のソシャゲたちも落ち着いて来て、なんとなく、本当にたまたま、気まぐれに、ダウンロードしたのが始まりだった。

シンプルで綺麗な作画。
可愛いEDMみたいなBGMと楽曲。
静止画を上手く展開させて魅せる演出。
学園モノと近未来SFの混ざった世界観。
数が多いのに個性的で魅力的なキャラクターたち。
王道で青春なストーリー。
etc...

えっこんな好みが詰まった作品他にある???
びっくりするくらい、私の好きなもの詰め合わせだった。
ふいに訪れた運命は、こうして回り始めたのである。

推しのティーパーティー3人。
現在2周年! めでたい!



本編は当時、4つの大きな章と最終章の5つで構成されていた。
メインストーリーの戦闘は、ストーリーで自動編成されており、自キャラを使用しない。

そう、だから、進みに進んだ。
自軍で戦うことになる某章のボスと邂逅するまでは───。

※以下はネタバレに触れるため閲覧にご注意ください※


メインストーリー三つ目。
エデン条約編で突然、自軍編成を強制されるとは夢にも思っていなかった。

当時のレベル is 10。

邂逅と同時にヒエロニムスに瞬殺されたのは当たり前と言えるだろう。あとから攻略サイトを覗いたら、推奨レベル45。赤ちゃんやん。

何も考えずにここまで突っ走ってきた歩をいったん止め、ひとまずわからないなりにレベルを45まで上げて、装備も強化していざ再戦。

瞬殺(二回目)。

あれえ。大量の疑問符を抱えて攻略サイトに飛び込む(二回目)。
なるほど、キャラクターによって得意不得意、アタッカーやタンクなどといったタイプがあるので、バランス良く編成しないといけないんだな……ふむふむ……難しいな。私は早く! 続きが! 読みたいのに!

焦る気持ちを抑えて、攻略サイトという先人たちの知恵を借り、なんとかヒエロさんを撃破した。
先人たち、ありがとう。ツバキさん、ありがとう。
ヒエロさん、あなたのことは一生わすれないと思う。

さあ、そうして。いよいよ。
すべてのストーリーを読み終えて始まるのは、キャラクター総出演の最終章。

初めて4thPVを見た時はまだエデン条約編をクリアしていなかった頃で、「巨大…戦艦……!?!? ガンダムか? エヴァか? 一体何が始まるんや……!?!?」となったのを覚えている。
今までSF:日常の比率が2:8くらいだったのに急にSF濃度が急上昇して9:1くらいになってて何が始まるのかと混乱したものだ。

それにしても4thPVの出来の良さよ……もう何十回って見たね……AoharuのBGMがアレンジされているのもまた秀逸なんだよな〜。

合間合間に「違った未来」の絵が挟まるのだが、これがもう、ほんとに見せ方がうまい。
みんなが笑っている幸せな風景と絶望をサンドイッチしてくることで、まあ綺麗に心を抉ってくること。
先生がいなかったら、アリスは「勇者」ではなく「魔王」になっていたし、ミカは「本物の魔女」になっていたんだろう───まさに、連邦生徒会長が言った「捻れて歪んだ終着点」に辿り着いてしまっていたかもしれない。
そんな「別の未来」の可能性───そして今ある未来を見せられて、本当に、みんなが笑っている未来をありがとう先生……と思う。


話が盛大に逸れてしまったが、そんなこんなで、やっとのところで最終章まで辿り着いた新米カナリア先生(私)。

正直、展開は最後までほとんど予想通りだったけれど、なんだかんだいってやっぱ王道が一番おいしいんよ。お約束。

さらには「こうなるだろう」とわかっていても、シナリオや音楽や演出やありとあらゆる力でぶん殴ってくるブルアカくん。強い、強すぎる……!

個人的に一番グッときたのは、プレナパテス───みんなからは愛を込めてプレ先と呼ばれているらしい───が、先生自身・・・・を誰よりも信じていて、絶対に選択を間違えないことを確信していたことだ。

自分自身とはいえ、ここにいる自分とは別の誰かだ。何よりも大事な生徒を、自分一人では救いきれなかったその生徒の未来を、別の次元の自分自身に託し、なおかつその人───「ここにいる自分ではない自分」なら必ず生徒を救うと確信しているのだから、本当にもう、先生にはかなわない。

少なくとも「生徒を守る」ということにおいては、どのような世界の自分であったとしても、自分は絶対に裏切らない、間違えない、というあまりにも絶対的な想いが、すごく、心にきた。

そのあと彼(便宜上「彼」とする)が言った、「生徒を頼みます」の言葉に、画面が見えなくなるほど泣いた。書いてる今も思い出すと泣いてしまいそうになる。

脱出シーケンスが始まった時、思わせぶりに「あと○回」の文字が表示されたのはさすがに笑ってしまった。
リオ会長とリンさんは「ぴったり全員分の回数を確保している」ってわざわざ言うし、どう考えたって、これ、足りなくなる・・・・・・やつじゃん。

案の定、先生の行動は本当に救えないほどわかりやすくて、シロコ*テラーのために自分の緊急シーケンスを使ってしまう。
(これをシナリオ内ではなくゲーム中にプレイヤーに選ばせるようになっているのは何とも……)
結局のところ、「先生」はふたりとも、自分を犠牲にして生徒を守ったのだ。
シロコ*テラーを含む、全員を。

そして、見通し通り、王道的に、ふたりのアロナが力を合わせて、奇跡を起こす。

エンディングと共に「優しさの記憶」が流れて、もう、映画を一本見納めた時のような、充足感と多幸感に満ちた気持ちでいっぱいになった。
涙腺よわよわマンなので、物語に没頭して泣くのは良くあることだが、もうずっと泣いてた。本当になんちゅう出来よ。ブルアカ最高か。

全員が救われた完全なるハッピーエンドというわけではないが、その部分は今後展開されていく物語に続いていくのだろう。
エンディングを見た時は「え? これ以上の素晴らしい物語ある? ブルアカ終わっちゃう???」と一瞬不安になる程の満足感だったが、いい意味で残された部分が以降への期待と楽しみになっている。
最終章を読むまでは、オーパーツだの色彩だの神秘だの飛躍した内容に置いてきぼりをくらうこともあったが、それを含めて今後明らかになっていくのだと思う。
多次元、いいよね。めっちゃ好き。これからも楽しみだなあ。

本当に最高の物語だった。
全人類はいますぐブルアカを履修すべき。DLよろしくお願いします。


「あまねく奇跡の始発点」。

きっと、先生とみんなが過ごした思い出や、それによって紡がれた絆、そのすべてが、その場所が、この「奇跡」なんだろうなと思う。

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