イギリスでは、今年はレコードの売り上げが過去30年間で最高の年になったようです。

「ライヴへ行けない人達が、ライヴに行くために使っていたお金をレコードのために使っている」っていうのが理由みたいです。そっかーそういう人達も買うのはCDよりレコードなんですね。興味深いなあ。

以前「レコードに抜かれてカナシバリ」で「手軽に音楽を聴きたい層は配信、家で音楽を聴くことを体験として楽しみたい層はレコードなので、CDって「手軽さ」では配信に負け、「所有欲」ではレコードに負け、今後も苦戦を強いられる」と予想しましたけど、やっぱそんな感じですね。

「ライヴに行く代わりに音源を買う」人はやはり「家で音楽を聴くことを体験として楽しみたい」層に入ると思われるんで、CDじゃなくてレコードへ走るのも妥当な感じがします。

あとカセットも売上が85%増加したらしいんで、こちらもかなり伸びてますなあ。レコードを聴くことは「ターンテーブルに乗せたり、A面B面をひっくり返したりと、ひとつの儀式だ」とやはり「レコードに抜かれてカナシバリ」で書きましたけど、カセットもやっぱりA面B面がありますし、巻き戻したり、儀式的なアレがありますもんね。

そしてこの流れがアーティスト側にとって大きいのは、レコードやカセットは曲を気軽に飛ばせない（飛ばすのが面倒くさい）ので、「曲順」や「曲間」も作り手の思惑通りに聴かせることができるっていうメリットですよね。これは作る側にとってはホント大きいです。媒体の形や大きさはともあれ、「聴かせたい形で最初から最後まで聴かせることができる」ってのはホント魅力だよなあ。

【鉛ノ欲望】
Cry Out　歓喜の夜が目の前で踊る
Fly Out　飛び出す闇　纏いて
Cry Out　生み出すのは　声　欲　宇宙
Fly Out　噴き出す欲望の液

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