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#ステージに立った日#

わたしは ホントに どーしょうもないっていう場所に
やっと立てた 安心していられる

なぁーんにもない場所 広い空間
空までつながっている さえぎるものは何もない
まあるくて おっきい石のステージ
ゴツゴツの岩場 高台にある ステージ

ずっと探し求めていた場所 ずっとさまよっていた
でも そこには絶対に立ちたくなかった

なぜって 見たくないものが 見えちゃう

いままで見ないようにしてきたもの
人に見せないようにしてきたもの
隠してきたこと 知られたくないこと
全部見えちゃう 暴かれる

傲慢さ 貪欲さ みすぼらしさ ずるがしこさ 
怒りと憎しみ 恨みと妬みにを握りしめ
欲とエゴにまみれた自分の姿
わたしが わたしが わたしだけが わたしだけが
絶対に認めたくなかった それが見えちゃう

そこに立つには すっごく勇気がいる こわい

でも 不思議なことに そこに立った瞬間
光が当たる 強烈な光
今まで見たこともないような光
四方八方から 光が当たる

その光に照らされて わたしが闇だと思っていたものが
必死で隠してきたことが すべて 溶けていく

闇が光に変わる というか…

ひとつってこういう意味だったのか

そこには 何もなかった でも 全部あった


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