ノートを削除します。よろしいですか?

『好きなものを好きと口に出して言うこと』が大事なんてことは、もう知っているつもりだった。
でも私は、また手遅れになったことを知った。


好きなnoteが消滅した。
なぜその人が自分のアカウントからその文章を削除したのか、想像はできる。おそらくネガティブな理由ではない。
けれど消えてしまった。
私は二度と、あのnoteを読むことができない……わけではない。実際はコピペしてあるから読めるんだけれども。
けれど消えてしまった。
もう私はリンクを貼ることはできない。あの文章をここで紹介することもできない。何より、スマホのメモ帳で読む他人のnoteは、なんだかちょっと違う気もする。


好きなnoteがある。そんなnoteをクリップするマガジンもある。
けれど好きなnoteを好きと言わずにきた。いつでも読めると思っていた。
手遅れなのは読めなくなることではない。手遅れなのはもう好きだと言えなくなることだ。


好きなnoteが消滅した。
スクロールしてもスクロールしても、もうあのnoteは出てこない。
私はかなしい。
好きだったnoteになってしまった。