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非定型うつ病な日

非定型うつ病という言葉をご存知でしょうか。私は今日初めて知りました。
医療法人和楽会のウェブサイトによると、過食や過眠、「気分の反応性」が症状として挙げられています。
私は、2年前を思い出して、ゾッとしています。


2年前の私、休学する前の私、体重が今より13キロも多いです。理由は過食です。
学校が終わって、バイトが始まる前にドラックストアに行って、袋一杯のお菓子や菓子パンを買ってきて、ひたすら食べました。ドラックストアって安いから、千円ちょっとでかなりの量を買えました。それを一人で黙々と食べて、バイトが終わったら賄いもたくさん食べました。
太った自分は大嫌いでした。痩せていると言われていた高校時代までの自分がとても遠く感じました。だから何度かダイエットもやってみたけど、すぐリバウンドしました。痩せられない自分がますます嫌いになりました。


そしてあの頃の私は、とにかく太っていて、そしてひたすら眠かったです。あれを過眠と言わずしてどういうのだというほどの睡眠時間。
眠っても眠ってもまだ眠くて、朝やっと起きて学校に行って授業中ずっと寝ていて、あんなに寝つきが悪かったのに10分の休み時間にも寝て、次の授業でも寝て、バイトに行く前に寝て、バイトから戻ってきた後も寝て、次の朝になる。
数えたら14時間も寝ているのにまだ眠い。そんな日々を送っていました。


バイトは好きだったからバイト先では本当に明るかったのに、でも大学では本当に暗くて重苦しい気分を味わっていました。他のうつ病とは異なる特徴、気分の変応性。
大学が嫌いでした。それ以上に、積極的でなくてゼミの同期に役立たずだと思われているだろう自分は見たくもありませんでした。 大学では、全然いたくない場所だから積極的になれるはずなんてなく、無気力で最低限のことだけをこなすことに精一杯でした。
バイト先では明るいから、悩んでいると言っても信じてもらえなかったし辛いと言っても幸せそうに見えると言われるし、うつ気味だと言ってもうつってもっと重いものだと言われていました。
自分がどこか変だと自覚しているのに、それでも笑える時もあるし幸せだと思える瞬間もあるから、何でもないのに自分が立ち止まり続けているんじゃないかと苦しんでいました。


自分は過食症じゃないかと思ったり、でも吐かないからそれは違うし、やっぱり自分に甘いだけなんじゃないかと悩んでいました。私は休学してストレスがなくなって自然に元通りになれたけれど、それでもまたあの時に戻ってしまうんじゃないかという恐怖に常に怯えています。
食べ物を食べてしまう自分が怖くてたまりません。際限なく食べ尽くしてしまいそうな自分が怖い。他人の視線が怖い。無能と思われることが怖い。ドラッグストアは次々と買い込んだ自分が現れそうで怖い。
非定型うつ病という言葉を知らずに悩んでいる、2年前の私のような人がきっとたくさんいる。こんな雨の日は、ますます怖くなるんです。



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