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高円寺お天気フェスのクイズ大会で優勝してきました!!!

皆さんこんにちは、気象予報士・防災士の林本奏汰(気象予報士わたげ)です。
2023年12月3日(日)に東京都高円寺にある気象神社(氷川神社)で開催されたお天気フェスに参加してきました。クイズ大会は小学生の部と気象予報士の部があり、私たちは気象予報士学生会でチームを組みました。私のチームは気象予報士学生会代表の早稲田の大学院生、筑波の大学院生と3人で組み、見事優勝することができました!!

高円寺お天気フェスのホームページはこちら!

 お天気クイズ気象予報士の部は計8チームが参加しました。ハレ助組4チームとアマ太郎組4チームに分かれて予選を行い、それぞれ1チームのみが決勝戦に進むことができます。敗者復活もあり、予選で敗れても1チームだけ決勝戦に進むことができます。
 決勝戦は予選を突破した3チームで戦い、優勝チームを決めます。

 出てくる問題は、気象予報士試験に出ることから、天気に関する詳しい雑学まで出題され、かなりの難問奇問となりました。正直気象予報士試験より難しいですよ…

予選で出題された問題の中で、数問を紹介します。
1、新聞やテレビに出てくる天気図は夏バージョンと冬バーションがあり、冬バージョンから夏バージョンに変わるのは6月1日である。〇か×か。
A、×です。天気図で注目したい気圧配置は夏と冬とでは違い、日本の冬の天気を考えるうえでは大陸に着目しますが、日本の夏の天気を考えるうえでは太平洋に着目します。6月ですと、太平洋高気圧の張り出しが既に強まり始めているので、6月に切り替わるようだと遅いからです。正しくは5月1日ですが、沖縄が梅雨入りするのも例年5月くらいなので、5月には切り替えをする必要があるのでした。逆に、夏バージョンから冬バーションに変わるのは同じように考えて11月1日からです。

2、桜の満開が宣言されるのは標本木が9割以上咲いたときである。〇か×か。
A、×です。正解は8割以上咲いたときに満開が宣言されます。

3、蜃気楼の「蜃」の字はアサリを意味するものである。〇か×か。
A、×です。蜃はハマグリを意味する字だそうです。
「知るかっ!!」私たちのチームは×と解答して正解しました。私の考えでは、蜃気楼は密度の異なる暖気層と寒気層の境界で光が屈折して虚像が見える現象ですが、水面の上で起こるイメージがありました。水面の上で起こるのに、砂の中に居るアサリが関係することに違和感を感じたため、×としました。調べてみると、蜃は蜃気楼を作り出す伝説の生物で、その蜃(ハマグリ)が気で楼を作り出すことから、蜃気楼とされているそうです。初めて知りました。

予選からこのレベルの問題が出題されましたが、優秀なチームメンバーのお陰で通過できました。

決勝戦で出題された問題も数問紹介します。
1、気象庁は何丁目でしょうか
A、3丁目。気象庁の住所は印象的で、虎ノ門3-6-9と3の倍数が続くので覚えていました。
2、気象庁の観測船は二つあるが、一つは凌風丸。もう一つの名前は?
A、啓風丸。私たちのチームは外風丸、他の2チームは海風丸と答えました。やはり「風」は付くものの「啓」は当てずっぽうでは出てこないです。
3、気象予報士は集中力が重要!ストップウォッチで20秒ぴったりで止めよう。
これはチームの代表にやってもらいましたが、20.18秒と誤差0.18秒という天才的な数字をたたき出しました。感動しました。

 こんな感じで、他にもマニアックで、専門的な問題も出題されました。本当にチームメンバーが優秀であったことが優勝の勝因です。私もさらに天気に詳しくなり、来年も優勝して2連覇を目指して、勉強を続けようと思いました。

 イベントが終わった後は、気象予報士学生会で打ち上げをしましたが、お酒を飲みながら他の気象予報士の方たちの研究の話を聞きました。気象予報士の方の多くは大学院生や東大や慶應のようなレべチな人たちであり、話を聞いていても本当に優秀なんだなと、頭だけではなく人間性も本当に優れているのだなと感じ、刺激を受けることができました。

イベントに誘っていただいた気象予報士学生会代表深澤さん、他にも多くの方、ありがとうございました。

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