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【ライブレポート】花束を添えて~Elena Berry1st ONE-MAN LIVE「Butterfly Effect」~

推しに関して綴るnoteはどうしてもラブレターチックなものになってしまう。普段、「ライブレポート」というカテゴリー名を付けるのは、そのような恥ずかしさを紛らわすためだったりする。

先日、Elena Berryさんの1st ONE-MAN LIVE【Butterfly Effect】が青山月ミル君想フで開催された。
まだセトリと映像が公開されていないので、ここからは散文的な感想になってしまうが、ご容赦いただきたい。

Elena Berryさんについて

Elena Berryさんは、昔te'resaという名義でバーチャル・シンガーとして活動をしていた。リアル調のバーチャルヒューマンと呼ばれる表現で、日本ではバーチャルモデル「imma」さんが代表的な存在だと思う。
私はte'resaの頃から彼女の配信をよく訪ねていた。
彼女の配信はライブスタジオのような場所でピアノを画面に写しながら行う弾き語り配信で、その落ち着いた雰囲気とお茶目な人柄が好きだった。あまり配信頻度は多くはなかったけれど、いつの間にか虜になっていたというのはまさにこのことなのだと思う。

それに、当時からカッコ良い音楽をやっていた。
Youtubeのカバーは流行りを抑えたポップスからシティ・ポップまで幅広かったし、何より表現力が高かった。音に寄り添うような優しい歌声がとても好きだった(それにとっても上手いんですよ!)。
また、オリジナル曲はオリジナル曲で、尖ったクラブミュージックをやっていてカッコよかった。その表現形態はte'resaという日本では珍しいバーチャルヒューマンの表現とも噛み合っていたから好きだった。

紆余曲折があったけれど、Elena Berryになった後も私は変わらず応援している。
Elena作曲の楽曲もそれは良かった。
本人が作るアルバムは、その人柄と作曲センスが直接的に現れていて、実にElenaさんらしい曲の雰囲気になっている。
最新アルバム「EMERGENCE」はElenaさんが持つ世界観と雰囲気が一つのアルバムとして美しく表現されていて、1stアルバムでここまで完成度が高いものを作れるものなのだなあと思わず唸ってしまった。
ぜひ皆さんも聞いてほしい。

Butterfly Effect

そのElenaさんの1stライブの会場は青山月ミル君想フだった。
第一印象は美しい箱だ、ということだった。

スクリーンが月の形に整形されていて、モニターの光が正方形のライブハウスに均等に照らされていた。月光のように演出されたライブハウスなのだ。
月がよく似合う彼女だから、このライブハウスはまさにぴったりだった。

まずは、深めのハットを被った彼女が壇上に登場。

それは凛々しかった。暗いライブハウスの中に立つアーティストの姿はいつもカッコ良い。そして。月明かりのような光を楽器が反射していて綺麗だった。

歌われた楽曲はアルバムの「EMERGENCE」を中心としたセットリスト。
途中、Elenaさんも気合を入れてバンドメンバーを紹介していたけれど、楽器隊はフルバンドと言っても良いほどのメンバー構成で彼女の音楽が過不足なく伝えられるようになっていた。気合の入れようが伝わってくる。

だんだんと音楽が続いていくと不思議と感慨深い気持ちになった。
なんだかんだもう三年くらい追っているんだなあという想いもありつつ、昔の配信の思い出とか、リプライのやり取りが走馬灯のようによぎる。
1stliveだからこその感動がそこにあった。
やっぱりライブは良いものだね~。

ライブも中盤に差し掛かった頃、MCを挟んでte'resaからElenaに名義変更する想いと今後彼女自身が表現したいことが述べられる。

「みんなに会いたかった!」という言葉が印象的だった。
バーチャルで活動する形態はどうしてもフィジカル的な体験が乏しい。アーティストが観客の熱狂とライブの空気感を得たいがために、フィジカル活動を選択するバーチャルアーティストが最近は多い。そして、その気持ちは私も同じだった。
私も本当に会いたかったし、Elenaさんの歌声を生で聞けて本当に嬉しかった。

そして、深めのハットを外して顔を晒し、改めて自身の再スタートを告げる。彼女自身の決意の表れがそこには見えた。

今回te'resa時代の曲もカバーされた。te'resaの頃の曲はアップテンポのクラブチューンが多く盛り上がるには最適だった。
Elenaさんの雰囲気からして、アコースティックのジャジーな感じでライブを行うと思っていたから、少し意外だったけれど、彼女自身が本当に楽しそうだったのが嬉しかった。

そして、アンコールはなく、自身の曲をしっかりと歌いきってライブは終焉。観客に余韻が続いていたこともあって、アンコールの声援が最後まで止まなかった。すると、「アンコールないよ~」って、少しだけ登場してくれた。このシーンはリアルライブらしくて嬉しかった。

まとめ

Butterfly EffectはElena berryさんのスタートであり、te'resaの頃から含めた総決算であったと思う。生の歌声の迫力と魅力が音楽として存分に味わえたライブだった。Elenaさんはライブでこそ映えるアーティストだと思うし、生音楽がとても良く似合う。
私としてはやっと会ってコミュニケーションができたのが本当に嬉しかったな……。個人的に不思議な思い出が色々あって、自分の好きなアーティストの中でも特別な存在になりつつある。たぶん、ずっと彼女の音楽が好きなんだと思うし、これからもライブに行き続けるのだろう。

そう、今回タイトルにも付けているが、個人名義で花束を贈った。
青や紫の花が似合う人だとずっと前から思っていたので、ブルー系統の花束を中心にベリーの実を添えた(個人名義で花束を贈るには初めてだったので少し緊張したのはここだけの話)。

Elena Berryさん、本当に良いライブでした。
私はあなたの表現力と音楽の力を信じています。
これからも良い音楽と素晴らしいライブ活動を続けてくれれば私としてはとても幸せです。以上、散文的なライブレポートでした!

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