見出し画像

趣味としての東京銭湯巡りのススメ①~私の銭湯巡りの過ごし方~

週末、ふと時間が空くと東京の銭湯巡りを行っている。
東京には古くから残る銭湯もあれば、新しくリノベーションされた銭湯もある。銭湯そのものは近年のサウナブームで改めて注目を浴びており、古いところも新しいところも、どこへ行ってもとても賑わっている。

番頭のおばちゃんが迎えてくれるような昭和レトロな雰囲気がする銭湯も、リノベーションされPayPay払いができる銭湯も私は好きだ。
楽しみ方が違うだけで古きも新しきもそれぞれの良さがあると思う。

それに来ている客層は意外と変わらない。
もちろん、サウナスペースが大きい銭湯は筋トレ帰りのマッチョが多かったり、下町地域は年寄りが多いなど微妙な違いはあるものの、メインのボリューム層はそこまで変わらない印象だ。
結局、銭湯のような小さい場所には、地元の人が殆どを占めるからだろう。

戸越銀座温泉

基本的に廻っているのは温泉銭湯である。
東京にはいくつか温泉が湧く地域があり、代表的な地域は蒲田の黒湯温泉街である。

桜館

蒲田に代表される東京の泉質は湯船の底まで見えなくなるような黒湯が特徴だ。

黒湯の元は太古に海の奥へ沈んでいった海藻や木の葉といった植物性物質や火山灰。これらが何億年もの時間をかけて分解された後に地下から湧いてきている。

このように湧いた黒湯には、海洋性のミネラルがたっぷり含まれているとされている。実際に入ってみると、さらりとした肌ざわりを感じ、入浴後はしっとりとしたお肌になる印象。
保温性保湿性も高く、特に女性にオススメな泉質だ。

蒲田地域には黒湯を提供している銭湯が20軒程度あるとされている。この黒湯の濃さも各銭湯によって異なり、違いを楽しむことも温泉巡りの楽しみの一だ。
個人的には手まで見えなくなるような濃い黒湯が大好きで、蒲田地域では桜館、改正湯が特に濃いと感じた。ぜひ訪れてみてほしい。

訪問リスト

銭湯に行った後は散歩がてら街中華へ行く。
寂れた建物で食べるチャーハンが銭湯明けの身体に染みるからだ。
いつも地元の人で賑わっていて、それもまた良い空気感を醸し出している。

ご飯を食べた後はまたゆっくりと地元の商店街を歩く。
銭湯があるような街は、地元住民が暮らしている街であり人の息遣いが聞こえる街なので、散歩するのがとても楽しい。
余裕があれば、地元の喫茶店に入ってゆっくりと読書するのもオススメだ、

そうして、だいたい2~3時間程度の所要時間で銭湯巡りの時間は終わる。
しっかりと休むことができる上に、街を知ることで良い刺激を受けることができる。総じて東京銭湯巡りはとても楽しい趣味だと思っている。

そもそも東京に温泉が湧くことを知らない都民も多い。
東京の温泉は非常に効能も高く、実はわざわざ地方に行く必要もないとされている。もっと多くの人に知ってほしい情報だ。

次号以降では今回書ききれなかった東京の温泉地「蒲田黒湯温泉街」について詳細なレビューをしていこうと思う。
なお、本記事シリーズはゆっくりと更新していくつもりだ。

Next→https://note.com/kanata_virtual/n/nf52d780463b7?sub_rt=share_pb



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?