マガジンのカバー画像

私は今、夜明けを待ちながら。〈長文noteシーズン1〉

79
作家になるには文芸誌の新人賞をとってデビューするしかないのだろうか――? 賞レースに敗れ続け、自費出版の可能性も金銭的に難しいと知り、あとはもう小説投稿サイトで奇跡を夢みるしかな… もっと読む
運営しているクリエイター

2020年3月の記事一覧

あの日から9年経っても、まさかまだ……同じ場所で暮らしているなんてね。

最近になってようやく「これも、なんだかもう古いな……」と思えるようになってきた。 天王星がはじまりの場所である「牡羊座」へと移動したのは、2011年3月12日のこと――。あれから私はどう生きた? もうすぐ(2019年3月6日)天王星は次の星座「牡牛座」へと歩みを進める。……不思議だ。あのときの私は、自分が今、そんな宇宙的サイクルのリスタート地点に立っているなんて知らぬまま、ただ目の前の“現実”を生き延びることで精一杯だったのに……こうして振り返ってみると、“あの日”から続く

隠し持っていた『作品=長編小説』をnoteで(小分け&横書きで)全文公開してみて思うこと。

先日、ついに&無事に『くちびるリビドー』を全話アップすることができた。note版では【全20話】、物語の流れに合わせて5000文字くらいの回から3000文字くらいの回まで、実は全文無料になっているものもチラホラあったり、そのときの話の雰囲気やエネルギーに応じて直感的&流動的に、内なる美意識に耳を澄ませながら、何かに追われることなく “マイペースにコツコツ丁寧に” を心がけながら、公開していった。 毎回自分でも読み返すのだけど、とにかく「縦書き」だったものを「横」にするのが感

このチャンスを “長編小説で” 掴み取りたいから……《頭》と《心》を繋ぎ直して、探れ、探れ、探る!!!

『くちびるリビドー』を全話アップし終えたら「cakesクリエイターコンテスト2020」に応募するための文章を書き上げようと、ずっと思考の一部を泳がせ続けてきた。正直、長編小説を応募するのってハードルが高いと思っていて(原稿用紙で270枚くらいある作品を最初から最後まで読んでもらうのは無理だろうから、どうしたって一部分を“切り取って”応募することになる。でもそれじゃあ作品の魂みたいなものは伝わらないんじゃないか? ←自信がないのではなく、“全部で”1つの『作品』だから)、純粋に

Nights of The Knife.

私にとって “特別な” 一曲。 死んだとき、音楽を流してもらうとしたら……これ以外には考えられない。そんな曲。 ここ数日、久しぶりに聴きながら(特別すぎるので頻繁に聴いたりはしない。聴くとほとんど自動的に涙があふれるし、聴かなくてももうこれはずっと変わることのない「私の人生のテーマ曲」みたいなものだから。心が呼んだときにだけ、聴く。聴かなくても、いつだって“ここ”にある)、感情が大きく波打つのを眺めていた。 現在地。 この曲を聴いているときはいつだって「もうひとりの自分