見出し画像

飛び込んで――1ヵ月。私、少しは泳げるようになってきた?


『note』をはじめて、明日の“山羊座の上弦の月”で1ヵ月……。

作家になるには文芸誌の新人賞をとってデビューするしかないのだろうか――? 賞レースに敗れ続け、自費出版の可能性も金銭的に難しいと知り、あとはもう小説投稿サイトで奇跡を夢みるしかない…? だけど調べてみると「なんだか違う…」と何かが囁く。そういう感覚的なものを、私は相変わらず大切にしたいんだ――。そうして辿り着いたのが、ここ『note』。私は今、微かな希望を感じている。そうだ、古くて閉ざされた感じがする場所は私には合わない(否定しているのではなく)。個々が気ままに散っていて、何かに「属する/させられる」感じがしない、風通しの良さそうなこの空間で、新しい、私にぴったりの方法を模索してみよう! もう一度、夢を膨らませよう! 大丈夫。そのための『自由』なら、こんなにも“ここ”にある。使わなくっちゃ、もったいない!『私』丸ごと、世界に捧げてみたいんだ。〈2018年9月17日、金木犀の匂いに包まれて〉


と、マガジンを立ち上げて(無料4つ、有料1つ)、可能な限り書き続けてきた。書き続けている。


「楽しんでるかい?」と問われたら、どうだろう――? お気に入りの水着を用意して、『note』という巨大なプールにやって来た。新しくて清潔感があって、なんだか広々としているし、設備もシンプルで整っている。使いやすそう。プールの上には自然光が降りそそぎ、透明な水がたっぷりと満ちていて、あちらこちらにキレイなフォームで泳ぐ人たちが見える。

「これから私も、ここに自分を鍛えに来ようかな……」

そうして1ヵ月、お試し感覚で、でも真剣に通ってみた。いじわるな人はいない? マナーの悪い人は……? うん、大丈夫そう。ここなら私も好きなときに来て、好きなだけ泳げるような気がする。だけど――私のフォームは自己流で、なんだか場違い? いやいや、そんなことないよね、みんな自由に泳いでるんだよね? でもどうしたら、あんなふうに美しく颯爽と、またはゆったりと優雅に、まるで空を飛んでるみたいな軽やかさで泳げるようになるんだろう……。
(すごいな、たくさんの「スキ」をもらってる。たくさんファンがいる……。私は? どうしたら「スキ」が集まるの??? ……なんか虚しい。ここにいることに自信がなくなってくる……。泳ぐことが、無意味に思えてきそう……)


他人の目を気にした瞬間、体が浮かなくなる。呼吸が浅くなる。
だから――誰のマネもせず、この“自分の泳ぎ”こそを追究・追求していくしかないのだと、覚悟を決めた。そして可能な限りここへ来て、水の中に体を慣らしてきた。


 
楽しい……のだろうか? 難しさのほうが圧倒的な気がするけどな……。
いや、そもそも泳ぐのが好きだから、泳ぎたいから、ここへ来たのだ。難しいのなんて、ここへ来る前からわかってる。

それに私は泳いでいるとき「時間を飛べる、生きていられる」と実感できるから――今はまだ、やめられない。やめたくない。





そうして今日も、お気に入りの水着を着て泳ぐのだ。

ここの水は、たぶん快適。




“はじめまして”のnoteに綴っていたのは「消えない灯火と初夏の風が、私の持ち味、使える魔法のはずだから」という言葉だった。なんだ……私、ちゃんとわかっていたんじゃないか。ここからは完成した『本』を手に、約束の仲間たちに出会いに行きます♪ この地球で、素敵なこと。そして《循環》☆