取材の機材紹介(2023年版)

バスケの取材時に使用している機材をなぜ使っているかと共に並べていきたいと思います。

※noteでは基本的にAmazonアフィリエイトのリンクを貼らないことにしていましたが今回は特別に貼らせてもらいますので予めご了承下さい。

あと取材は機材費・交通費を計算すると含めてしっかりと思いっきり赤字なので支援していただけると今度の励みになると同時に取材の幅が広がることに繋がりますので宜しくお願い致します。

カメラ編

SONY a7iv

ほぼ試合時の写真用ですけどたまにインタビュー動画で使うこともあります。EVFに不満はあるけど最低ラインの70点は確実にとってくれるカメラ。円安も働いて高いこともありコスパで考えると悪いですがフルフレームのカメラでは軽いほうに入り、雨の日や体調が悪い時などできるだけ装備を軽くしたいときにソニーはやはり重宝します。

パナソニック Lumix S5ii

キャッシュバックキャンペーンもあったので予約して買いました。正直予算的にしんどい部分はあったのですが4~5年使うことを考えれば先行投資なもので実質無料みたいなものです。他マウントではあるけど50mm単焦点は持っているので一番売れているダブルレンズキットではなくて標準ズームレンズキットを購入しました。

シェック・ディアロ選手のインタビュー動画はこちらで撮りました。背景の露出の関係か自分の設定が詰めきれていなかったのもあってAF動作が不安定な瞬間がありましたが概ね満足した結果となりました。

画質も素晴らしいですしα7ivが出す色味よりも個人的にはs5iiのほうが好きだったりします。a7ivは小型ゆえに長時間回すと条件によっては熱停止の可能性がありますがs5iiはファンを内蔵しているのでこの部分に関しては安心してカメラ任せにできます。またV60のカードでも6Kの動画も撮れますし編集で大きく画質を落とすことなく最後の作品をつくることができるのが良いところ。デメリットとしてはソニーより重たいことでしょうか。

Blackmagic Design シネマカメラ Pocket Cinema Camera 4K

通称bmpcc4kと呼ばれているカメラ。使用頻度は低いですがこれから出る予定のインタビューで2カメとして使用しました。オートフォーカスはAF-Sしかないので基本的にマニュアルフォーカス運用ですしバッテリーもめっちゃ食いますが吐き出してくれる映像がとにかくきれいなので手放せないカメラです。シネマカメラ独特の映像を出してくれます。あと発売から約5年(執筆時2023年5月)が経過していますがいまだにアップデートで新しい機能が増えたりします。最近ではUIが縦動画に対応するアップデートが来ました。

レンズ編

シグマ 18-50mm F2.8 DC DN

a7ivのAPS-Cモードで撮ってもじゅうぶん解像してくれる

シグマのAPS-C用のレンズですがa7ivでほぼつけっぱなしで運用。a7ivでaps-cクロップモードで使ってますが高画素なのもあってこのレンズ一本で済んでしまいます。軽くてコンパクトで欠点がないレンズ。やっぱり軽いは正義で手首や身体への負担が少なくなるのでこれは手放せないレンズ。将来マウントを変えるとしても必ずもっておきたい、そんなレンズ。

純正の135mmGMは最高の絵を出してくれるけど取材ではほかの機材のことを考えなるべく軽くするため出番は少なくなってしまいました。もっていきたいのはもっていきたいけどこのレンズのことはここでは割愛。

LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6 ブラック S-R2060

猫を寄って撮影

20mmの広角から60mmまであって、寄れるし最大撮影倍率も高いのでハーフマクロ的にも使えるレンズ。インタビュー動画でも4Kで引きの絵でおさえておきたいときに重宝。望遠側が60mmなのでAPS-Cで使えば90mmまで伸ばせる。s5iiに永遠につけっぱなしになりそうな予感しかない。

音声編

Zoom F3

最近流行り(?)の32bitフロート録音ができるレコーダー。ここからどんどんマニアックになっていくので読まない人も多くなりそうな予感しかしませんが、続けていきたいと思います。

ラナHCの手前に映っているのがこの機材。映ってはいませんがディアロ選手のときにも音声収録はこれを使用しています。カメラにつける外部マイクだと音声を収録する際にカメラ側でゲインの調整が必要なんですが自分はこの調整が本当に苦手でして音割れしてしまったり逆に小さくとってしまったり…。編集ソフトである程度はなんとかできるんですがやっぱり聴き取りづらい音声になってしまいます。

しかしこのF3に関しては録音時のゲイン調整が不要。小さな声から大きな声までしっかり拾ってくれます。編集ソフトで小さな音を大きくしても変なノイズが同時に持ち上がってくるようなこともほぼ無いように感じますし、編集の幅が広がるので総じて時間短縮につながります。音のプロではないので厳密なことは言えませんが録音時の調整に気を遣わなくていいのが本当に楽です。

上の会見ではマイクから遠い方や声の小さな方の音声を持ち上げてますがそんなに不自然に聞こえないと思います。

過去の音声収録ではTascam dr-05xを使っていました。通常使用では全く不満はありませんがF3を使用する理由は実は他にあります。これに関しては後述。

audio-technica ショットガンマイクロホン AT875R

上の動画では違うマイクですが基本的にはこちらのマイクを使用。Youtuber御用達のゼンハイザーではないですがこれで必要十分。壊れたら考えます。

Zoom F2/BT

こちらは最近収録したインタビューで初めて導入しました。ピンマイクだとあまり音質が良くないなんていうレビュー動画もみますけど、自分的には必要十分な音質でした。これはbluetooth内蔵のモデル。使う理由があってbtモデルを選びました。

UltraSync ONEとUltra Sync Blue

もうマニアックすぎて何を言ってるかわからないと思いますがタイムコードを同期してくれる機材です。先ほど紹介したZoomF3やF2/BTで後述すると書いた理由はこの機材にあります。F3やF2/BTは録音のみの機材となっているため動画と音を合わせないといけないという作業が発生してしまいます。

カメラ側と音声レコーダー側の音が撮れていれば編集ソフトの「波形で同期」みたいな機能を遣えばたいがい合わせてくれるのですが、長時間撮影になった場合にこの音合わせの作業がだいぶ煩わしくなります。

しかしタイムコードで合わせていれば複数の素材ファイルも編集ソフトで全て一発で合わせてくれるようになるそうです。Zoom F3、F2/BTはこちらの機材にbluetooth機能を使って同期してくるようになっています。
※何度も言いますが動画や音のプロではないので使い方やタイムコードの詳細は調べてください。

自分の使い方としてはUltrasync Oneをカメラの3.5mmジャックにケーブル(別売)で接続。OneとBlueは設定さえしておけば電源をつければ勝手にタイムコードを同期、BlueとZoom F3・F2/BTが自動で同期してくれるといった感じです。
※F3は起動時に設定する必要あり。

Oneでケーブルと接続したカメラにはタイムコード独特の音(プルルルルルーという音)が入力されます。これを編集ソフトでタイムコードに変換する必要がありますので注意が必要ですがこの作業だけやればいいとも言えます。

iPhoneで映像を撮りたい人はタイムコード同期ができる有料アプリで対応しているようです。映像はiPhone、音声はF2/BTで撮りたいっていう人にもかなりおすすめ。iPhoneとF2/BTとの組み合わせならOneは不要になるので機材全体もかなり軽くできると思います。なおZoom F2にはbluetooth搭載モデルと非搭載モデルもあるので注意を。搭載モデルがF2/BTです。

自分の場合ですが音声はなるべく対象の近くに置いて環境音などのノイズを少なくしたいので別撮りですけどカメラの映像とも同期したい我儘な自分にとっては最高の機材です。

カメラバッグ編

thinkTANKphoto シンクタンクフォト エアポートアドバンテージ

キャリータイプのカメラバッグ。カメラ2台、三脚などをもっていく場合に使用。振動はあまりカメラに良くないとも言われていますが車を持たない自分にとっては必要なバッグ。最近のトラベル三脚であれば中に入れることもできる大きさ。レインカバーもついてきますが雨の日はお留守番。

Endurance カメラバッグ ExtII

リュックタイプのカメラバッグ。雨の日は機材を軽くしてこちらを使用。バッグ自体軽量ながら割と量も入る。

thinkTANKphoto シンクタンクフォト ミラーレスムーバー5

取材時、レンズを入れたり小物を入れたりするために使用。大きなショルダーは持ち歩きたくないしなるべく軽量化したいがポケットには入らないものを持ち歩く用。名刺とか予備のSDカード(厳密にはカードケース)を入れておくのに丁度いいサイズ感。

いったい総額いくらなんだと言われたら頭の中が虚無になりそうなレベルですがやりたいことをやって人生を楽しんでいるので気にしないようにしています。

これから取材を始めたいという方に参考になるかは微妙ですがヒントになれば幸いです。ここまで読んでくださってありがとうございました。

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