親友に詐欺で640万円をだまし取られた苦悩の日々から人生が劇的に好転するまでの話


人は変わる・・親友がまさかの豹変、失踪

自分には幼稚園から中学までの10年以上の付き合いがあり、仕事でも付き合いのある親友と呼べる人がいました。

特に小学生時代は毎日のようにファミコンしたりグランドでサッカーをしたり、ミニ四駆で競争して遊んだのを鮮明に覚えています。

この親友とは、社会人になってからも仕事上で付き合いがあり、自分が独立してweb制作のフリーランスとなってからは、この親友の高橋(仮名)から、多くの仕事を回してもらっていました。いわば親友でもあり、恩人でもありました。

フリーランスとして独立して順調に6年目を過ごす自分、この間も高橋の会社から、高橋経由で多くの仕事を回してもらったり、高橋が副業でやってる仕事を手伝ったり一緒に飲みに行ったりといろいろお世話になってました。

そんなある日、電話がかかってきました。

電話はこの高橋の会社の人からで、なんでも高橋が失踪したとの事・・・

自分はそれを聞き、最近の高橋の言動の違和感の連続、それら点と点が線になり、思い切り悪い事が起きたのではと直感しました。

実は電話の日の数か月前、この高橋から、投資話を持ちかけられ、その話に乗っかりました。この高橋の会社が子会社を立ち上げて産業処理処分場事業を行うらしく、高橋は個人的に出資できるポジションにいるので乗っからないかという話でした。
実際に企画書もあり、きちんと契約書も交わせたので、自分としては何にも疑っていませんでした。

金額にして500万円・・

そしてそれ以外に個人的な金銭の貸し付けで、140万円貸していたのでトータル640万円・・

皆さんは何でそんな大金を、馬鹿じゃないのと思われるかも知れません。確かに今思えば危機感がないというか自分が馬鹿だったとも思いますが、実際に何年も多くの仕事を紹介してもらい、幼少期から毎日のように遊び、苦楽を共にした親友からの申し出だったので、疑り深いタイプの自分でしたが、当時はほとんど警戒できませんでした。

電話で失踪を告げられた時に、何があったか詳しく聞いたわけではないのに、あぁ、多分もうこれらのお金は戻ってこないなと直感しました。

それほど最近、この高橋の言動が急にエキセントリックになったと感じていたからでした。まさに人が急に変わったと・・


親友失踪後、所在判明・・そして悪事が次々と明るみに

そして電話から一週間後、この失踪の詳細がわかってきました。何でもこの高橋は、自分の会社の社長のお金を横領していたらしいのです。その額・・2億円超。

それが発覚し、都内に潜伏していたところ、会社の人に説得され、高橋の父親とともに会社の社長のもとに出頭したらしいです。

何でもこれら横領したお金は全て六本木の高級クラブと新宿歌舞伎町のバカラ(違法賭博)で使い果たし、彼には何の財も残っていないようでした。

狂気の沙汰としかいえない悪事ですが、もともとこの様な人間には見えませんでした。
そうでなければ子供の頃から、仲を深めることなんて到底、考えられません。

彼は父親とともに社長に詫びを入れ、今後どのように償っていくかを、弁護士を交え、協議。会社は解雇され、高橋の父親が持つ土地などは売却され、返済にあてられたものの、2億超のお金にはまったく足りず・・どうしたものやらという感じのようです。

ちなみにこの高橋、後日、自分のところにも謝罪に訪れ、お金は月に10万円ずつ必ず返していくと約束し、債務弁済契約も交わしましたが、数回返済ののち、連絡が取れなくなりました。

まぁ、マジメに反省して返済するようなら、そもそもこんな悪事に手を染めないわなと、呆れ果てました。

この高橋の会社の社長にも話を聞きましたが、おそらく違法薬物に手を出してしまい、薬物の影響で脳のコントロールが不能となり反社会的な行動を繰り返し破綻に至ったのではと言っていました。
確かに言われてみれば、そう思わせる不自然な挙動が、頻繁にに見受けられるようになっていました。


お金の回収は絶望・・大事なお金と親友と仕事の3つを同時に失う

自分は、この高橋という親友と縁を切る事によって幼少期からの幼馴染でもある親友を失い、640万円という大金を失い、この親友から定期的に得ていた仕事も失ったのです。

・・トリプルパンチ

ちなみにこの会社も社長も警察には被害届けを出しておらず、この高橋は、こんな悪事を働いたのにも関わらず、刑事的制裁は受けていません。

自分も警察に相談しましたが、詐欺として扱うには、立証する書証類が弱いのと、金額や謝罪と少しでも返済の事実があるので、起訴までは持っていけないと言われました。
チャリ泥棒は捕まえるのに、この事件は扱えないのかと・・
警察ってあんまり頼りにならないなと正直失望を感じました。

弁護士にも相談しましたが、まぁ裁判で勝てるには勝てますが、それでお金が回収できるかは別問題で、本人に返済の意思と能力がなければ、法律でどう判断がつこうが実質回収できないと言われました。
うーん、なるほど、法律とはその程度のものか・・失望というより結構笑えてきました。

警察にかけこんでも対応不可、民法でも被害の穴埋めは難しいとなると、この法治国家日本で自分が被害を埋めるために出来る事は何もありません。

640万円という金額は、まぎれもない一般市民の自分にとっては、凄まじい大事なお金です。このお金が返ってこない事がどうやら確定したようです。
この当時、あまりのショックでメンタルがだいぶやられていたと思います。


じゃぁ、自分にできる事はなんだ・・自分を変える事しかできない

怒り、悔しさ、悲しさなどが毎日、入り混じり、なかなか仕事や私生活に集中できない日々が続きました。

これではいけない。
これではいけない。
これではいけない。
何とかせねば。

人生の大ピンチ、最大の苦境ともいえる、今回の出来事。

自分は昔からアホで痛い目をみないと目が覚めないらしく、予め危機を察知して回避する事がなかなかできないたちでしたが、逆境におかれると真摯に受け止め、周囲がビックリするほどの頑張りを見せる・・そこだけが自分の武器、救いどころだったのかもしれません。

ここで自分がとった行動は、人生訓や人生哲学、アドラー心理学、原始仏教、脳科学、依存症の仕組み、行動経済学、ビジネス啓発本などの内容の大量の本を読む事と、それらの本で得た知識を、延々と歩きながら、時には銭湯に浸かりながら粛々と腑に落とし、それら先人の知識の力を借りて今後どのように生きていくかを考えるという事でした。

特に自分を救うきっかけになった本を紹介します。

「菜根譚」・・・400年以上前の中国の無名の著者「洪自誠」が書いた処世訓。今も昔も共通して通用する人生の教訓がわかりやすくまとめられています。短文で 359条(前集225条、後集134条)からなります。

「アドラー心理学(嫌われる勇気)」・・・何年か前にブームになったベストセラー、賢人と青年の対話形式でアドラーの考え、哲学を手ほどきしていきます。
キーワードは「課題の分離」人間の行動理由としてトラウマを否定して目的に焦点をあてています。

「小池龍之介さんの各著作」・・・、小池龍之介さんは日本の初期仏教の僧。月読寺住職。
この人は仏教の人というより、自分の中では心理学者・哲学者の範疇により近いと感じました。するどい自らの内省、他者の観察。脳の仕組み、原始仏教(釈迦の教え)など豊富な智慧。自分が苦しいのは苦しい出来事が存在しているというよりは、自分の脳が苦しいと解釈させているだけ。そんな見方が、自分の欲をコントロールする重要性を教えてくれました。

「橘玲さんの各著作」・・・橘玲さんは自分がもっとも尊敬している作家さんです。行動経済学、進化や遺伝の深い知識と現在の社会の諸現象を密接に関連付けて考察している著作が多いです。エビデンスも提示しており、人間関係・社会・経済の仕組みが進化・遺伝・自然淘汰の末、人間が獲得した普遍的特性の発現で説明がつくという視点から、説明してくれます。

これらの本を積極的に読むことによって、自分がいかに無知である事を自覚でき、今後どういう行動・態度で生活していく事が重要かを何度も何度も肝に銘じていきました。

本を読むだけではなく、旅行に積極的に行くようにしました。

これは、なんとなく自分の直感で、絶景の中に身を置き、自然の中で過ごすうちに何かの気づきが得られるのでないかという想いからです。
小笠原や沖縄・宮古島・伊豆七島など、主に離島を船旅で回りました。

何もない日は湘南の海岸沿いを延々と歩いたりしました。読書で得た知識を反芻し、自分の人生にどう活かしていこうか。海を見ながらじっくり考えました。



まず、自分のこれまでの浮ついた行動・生活を改める事にしました。

この出来事が起きる以前は、今思えば恥ずかしい、怠惰な生活・娯楽を送っていました。(まぁ今でも、意識高い人から見れば怠惰であると指摘されそうですが・・)

例えば、ギャンブル・・自分は昔、大学の先輩からパチンコ・スロットを教わって以来、はまってしまい、毎日のように行っていたと思います。
正直、月に15万円はコンスタントに負けていたと思います。お金はもちろんもったいないですが、それ以上にとんでもなく時間を無駄にしていたと思います。

このスッたお金15万円に加え、1日2時間無駄に使っていた時間で、仕事やその他、有意義な事に使えることを考えると、自分の1時間あたりの仕事の単価2,500円の2時間分5,000円×30日=15万円の時間的損失が考えられ、月に合計30万円、損をしていたのだと自分を改められました。

多分、今回の強烈なショックな出来事が起きて、自分を顧みなければ、今でもギャンブル依存から脱却できていなかったと思います。

ちなみにこのスロットをやめる事によって30万円分、1年で360万円、2年720万円・・
わずか2年でだまし取られた金額分以上、回収できる事と同じ事じゃないか!
それどころか今後の人生、そのまま続けていたらと思うとゾッとする事に今回気づく事ができました。

実際、三年前、この出来事が起こる前に持っていた、お金をゆうに超える貯蓄をする事ができました。

キャバクラやスナックでバカ騒ぎする事も一切なくなりました。

その分、仕事、旅行や趣味、読書、友人と過ごす楽しい時間にリソースを割くようになりました。今後続く人生において、今回生活を一変させた事は、だまし取られた640万円など取るに足らないほどの大きな経済効果と幸福感の向上をもたらすと思います。

人によっては過去のトラウマを理由にして、自分が変われない、怠惰でいる為の言い訳に使ってしまう人もいますが、アドラーで言う所のトラウマを怠惰で過ごしたいという目的に使っているだけです。

今より幸せになりたいという「目的」があれば、どんなつらい過去の出来事も成長のバネに出来ると思います。


まだまだある今回の出来事から得た教訓

今回の出来事から得た教訓は山ほどあります。
それらを簡潔にあげていきます。

・人間は白にも黒にも染まりえる、身を置く環境、付き合う仲間を選別するのが非常に重要
・人は変わる。どんなに信用している人も何かのきっかけで簡単に変わりえる。
・一度だまされると、再度だまされる恐怖から必要以上に人間不信に陥りがちだが、人間の喜びは人間関係の中でしか見いだせず、これには信用するという行為が不可欠。仕事でも相手をある程度、信用しないと成り立たない。結局、与信を設定した上で、話をよく聞いた上で、これからも人は選ぶが信用していく。
・社会は不条理に見えて、長期的視点で見れば結構、因果応報が作用する。
・自分はアホ、先人の智慧を頼りにすべく今後も読書に励もう。

細かい実践行動などはまだまだありますが、考え的な所でいえばこんなところです。

最後にこの記事を読んでもらっている方に、少しでもこの記事が、トラブル回避の手助け、もしくは残念ながらすでにトラブルに見舞われた方の救いになれば、これ以上の喜びはありません。

これからもフリーランスとして体験した事や、日々の活動で得た有益な情報を発信していきます。

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