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沖縄で起業。これからについて

皆さん、こんにちは!
カンボです!

この記事はこちらの記事の続きになります!
私が沖縄で起業した理由

今回は沖縄で起業してから、受託開発や自社サービス開発で乗り越えてきたこと。これからの目標や夢についてです!
沖縄移住やスタートアップ企業の創業などをしようとしている方の参考になれば幸いです!

沖縄でやりたいと思ったこと

起業したのは沖縄に住んでから、約半年くらい経ってからでした。
その中で沖縄のIT業界において、私が解決したいと思った事は下記のような課題でした。

・給与水準が低い。
・新しい技術(Web系など)で開発できる会社が少ない。
・フレックス制度などの自由な働き方をしている会社がまだまだ少ない。
・エンジニア向けの勉強会が少ない。

もちろん、上記の課題をクリアしている会社さんも既にありました。ただ、起業するからには、自分の会社は可能な限り、良い待遇で働ける環境を整備しようと思いました。また、勉強会が少ないなら、自分で増やそうと思いました。
そこで、沖縄で自分がやりたいと思った事を洗い出しました。

・沖縄で最新の技術で働ける会社の体制を作る。
・沖縄で在宅ワーク出来て、子育てなどもしやすい会社の体制を作る。
・東京の開発案件を沖縄で受託開発する。
・沖縄でプログラミングスクールの講師をやる。
・沖縄で勉強会や200人規模のカンファレンス(PHPカンファレンス)の開催をする。
・沖縄のスタートアップ企業としてIPOする。

理想の会社作りの難しさ

初期の段階から、会社としては、自社サービスを開発していく方針で考えていました。ただ、まだ企画書が固まっていない状態だったので、ひとまず、受託開発から始める事にしました。

前回の記事で書いたように立ち上げ当初は、めちゃくちゃ大変でしたが、2018年4月に一人目のメンバーがjoinする事になりました!
当時は一人で受託開発をやっていたので、もう一人入ってもらえるだけでもだいぶ、仕事は楽になりました(^^;
そこから、5月に一人、6月に一人入社し、会社設立して半年経たずに合計で4人の会社になりました!

ここからはひとまず、会社の制度やルールを整えようと思い、社労士さんに相談しました。その中で働き方としては、全員リモートワークで働いたりフレックス制で働いていました。そういった点も本当に問題ないのかなど調べて進めていきました。
そこで、まずは働きやすさの部分を固めていきました。
自分の会社に入社して頂く以上は最高の環境を提供出来るように頑張りたいと思っていました。

自社サービスの企画で苦戦

会社を創業してから、受託開発もやりつつ、自社サービスの企画も同時並行で進めていました。
当初は自分としては、社会的な課題を解決したいと思って、農業 × ITの分野でいくつかサービスを考えていました。
ただ、ほぼ初めてのビジネスモデルの企画というのもあり、とても苦労しました。また、自分自身を本当の意味で振り返る機会になりました。
最初は何から始めて良いのかよくわからなかったので、とにかくビジネスコンテストやピッチイベント(東京、山梨、沖縄など)で発表しまくりました。
当然、発表内容はボロボロで、ビジネスモデルの構築や発表資料の作り方など、全然、上手くまとめられておらず、審査員の投資家や経営者の方にボロクソ言われてました(笑)
さすがにへこむ事もありましたが、徐々に成果が出てきて、ピッチイベントでファイナリストまで残れるところまではいけるようになりました。

カンガルービジネスコンテストの写真

ただ、ここから先がキツくて、一向に本当にビジネスとして成り立つレベル感のビジネスモデルが作れませんでした。
そこで、審査員の方や周りの方に質問されて自分が弱かったのが、「なぜ沖縄でやるのか?」「なぜあなたがやる必要があるのか?」「本当に世の中としてそれが課題で、そのビジネスが必要なのか?」
これらを聞かれた時にハッキリと答えられない自分がいました。

特にいろんな方からよく聞かれたのは、「なぜ沖縄でやるのか?」についてで私が沖縄出身ではないというのもあり、根掘り葉掘り聞かれる機会が多かったです。
すぐ答えられるべきですが、上手く言語化が出来ず、当時はいろいろ、自分の中でも悩みました。
自分も最初から沖縄で生まれたら、良かったのにな。と思う事もありましたが、自分の中でも自問自答を繰り返しました。

その中で答えとして、まとめたのは前回の記事の内容かなと思います。
私が沖縄で起業した理由

いろいろ聞かれた中でスタートアップ企業が何かサービスを作る場合は上の図の円が交わる真ん中の部分のサービスに落とし込めるのがベストなのではないかと個人的には思いました。
ただ自分が一方的にこんなサービスあったら便利じゃないか?と企画書を作っても意味はないというのは、痛感しました。

また、「ヒト・モノ・カネ」が少ないスタートアップ企業でバリューが出せるのは、大きな部分はヒトだと思うので、そのヒトの中身や経歴、実力を見られるのは当然の事なのかなと思いました。
そんなこんなで、体力より精神的に一番きつかったのが、自社サービスの企画でした。

初めて認められた瞬間

創業して約1年間が経とうとしている中で一向に自社サービスの企画は上手くいっていませんでした。
受託開発や他の仕事も難しい事はたくさんあるけど、それなりには回るようになってきていました。けれど、自社サービスをやるにあたっては、別の難しさがあるなというのは痛感しました。
自分がただやりたいというだけでは、ビジネス的に成り立たないし、周りもついてきてくれないというのが、わかったのでここで一度、全て0から方向性を見直す事にしました。

自分の今までの過去を振り返ったり、何がやりたいのか?何が得意なのか?本当に自分が沖縄でビジネスをやるべきなのか?など。
いろんな事を時間をかけて考え直しました。
それらを考えた上で会社のみんなでブレストして思いついたのが「Tadoru」というサービスです。
これはエンジニア同士で仕事を紹介し合うサービスで、フリーランス時代の体験や受託開発での自分の実体験から思いついたサービスでした。
なので、周りの人に深掘りされても自信を持って答えられるアイディアでした。

そこで、そのタイミングでちょうど、沖縄県内でアクセラレーションプログラム(起業家育成プログラム)の募集があり、申し込みました!
Okinawa Startup Program
※このプログラムは、新しいアイデアと成長への情熱を持ったスタートアップ企業と沖縄タイムスさん、琉球銀行さんなどが協力し、新しいビジネスを共に創り出すアクセラレーションプログラムです。

沖縄県内では有名なプログラムでここで採択された企業は今も沖縄で活躍している企業ばかりで、審査もハイレベルな印象でした。
そこで、今までの経験を活かして、渾身の企画書を持って行きました。

当時の企画書


審査会のピッチでは、自分の持てる力を全て出し切って全力でプレゼンしました。だいぶ、緊張しましたがプレゼン後の質問も準備していたのもあり、大体は問題なく回答できました。
結果は約2週間後に出るとのことで、あまり落ち着かない毎日が続きながら2週間待ちました。
たしか、金曜の夕方ごろのメールが届き、正直、メールを開封するのが恐怖でした。
ここで選考に落ちてしまったら後が無い。それくらいピッチにおいては失敗が続いていて、不安が高まっていました。

恐る恐るメールを開封してみると、そこには「合格」の文字がありました。
その時は感動で勝手に涙が出ていました。

今まで一人で抱え込んでいたものが肩から一気に落ちたような感覚でした。
これでこのまま、沖縄で会社を続けても良いんだ。という沖縄からも少し認められたような感覚でした。

当時の新聞

チームビルディング

ここから、また大変だったのがプログラムに採択されたけれど、会社的には受託開発もやっているので、直近は外部から開発メンバーを探さないといけないという状態でした。
そこで、Twitterで募集してみたり、知人に声をかけてみたりして、開発メンバーを探しました。
そして、東京、宮崎、沖縄でエンジニアさんが見つかり、一緒に働く事になりました!
皆さんとても優秀な方でこんな小さな会社で働いてくださる事自体、感謝しかありませんでした。
そこで、開発体制としてはなるべく、正社員とフリーランスの垣根は無くすように心がけて組んでいきました。
ちゃんと上手く構成できてたかは少し不安なところはありましたが、私自身、フリーランスの時に正社員の方との壁にもどかしさがあったので、そこを可能な限り、取っ払いたいなと思っていました。
そして、開発が始まりました!

資金調達までの道のり

この時もめちゃくちゃなスケジュールでしたが、2つの受託開発に入りながら、自社サービスの営業、ディレクション、ピッチ、プレゼン資料作成、プログラミングスクールの講師などの仕事をひたすら、毎日、死ぬ気で頑張っていました(笑)

年末年始も元旦以外は寝る時間以外は、ほぼ全てフル稼働で働いてました(笑)
それくらい無茶なスケジュールで進めてしまっていました(^^;
本当に年明けは怒涛のスケジュールで200人規模のPHPカンファレンス仙台で技術的な内容で登壇したり、


沖縄のOISTで約150人の前でビジネスモデルのピッチをやったり、

最近だと海外の500人規模のLaravelカンファレンス台湾で登壇させて頂いたり、


など本当に幅広く経験を積むことができました!
他にも、北海道、東京、名古屋、大阪、神戸、宮崎、福岡で勉強会登壇などいろいろありましたが、詳細は書き切れないので、はしょります(笑)
そんなこんなで、最近、無事に資金調達を決める事ができて、会社としては、少し落ち着いてきました。

・資金調達プレスリリース記事
エンジニア同士で仕事紹介できるサービス「Tadoru」を運営する株式会社Re:Buildがシードラウンドで総額約3000万円の資金調達を実施

これから沖縄でやりたい事について

今後は会社としては、5年後までにIPO(上場)を目指します。
これもとても険しい道のりだとは思いますが、ここまで来たらなんとかなるんじゃないかと思っています!
あとその後は、個人的にIPOの経験を活かして、沖縄の若手起業家にアドバイスや投資をしたいと思っています。

理由としては、自分が起業するにあたって資金面で苦労したし、本気でやりたいビジネスをブラシュアップするのにも苦労しました。
なので、自分が上手くいかなかったビジネスモデルをいづれ、誰かが形にしてやってくれる事もあったら尚嬉しいし、そういったサポートできる土台を沖縄にもっと作っていきたいと思っています。

他はあまり固まっていませんが、自分で大学作ったり、ファンドを作ったり、別会社を作ったりとかやりたい事はたくさんあります。

あとは、直近は10月に沖縄で200人規模のPHPカンファレンス沖縄を開催します!
これは、今まで東京でもPHPのコミュニティに属していた自分だからこそ出来る恩返しかなと思っています。

これらを自分の人生を通して、ひたすら追いかけていきたいなと思ってます!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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