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落ちこぼれのエンジニアが起業した話1(エンジニア編)

皆さん、こんにちは!
カンボです!誕生日という事で今までの人生の振り返りも含め、改めて私が何でエンジニアになったのか?なぜ起業したのか?という話を書かせて頂きます。
今回の記事はエンジニアになろうと勉強している人、エンジニアになったばかりの人、エンジニアから起業を目指している人に何か参考になれば幸いです!
まず、IT業界に興味を持ったきっかけは大学時代でした。

目次

◆大学でホームページを作った時の感動
◆就職活動の始まり
◆IT企業への就職活動
◆何も結果の出ない毎日
◆生きるか死ぬかの戦い
◆新人2人で現場に配属
◆遂にコードが書ける現場へ
◆更なるスキルアップを目指してWeb系の会社へ転職

◆大学でホームページを作った時の感動

大学に入ってから徐々にパソコンに興味を持ち始めていた私はホームページを制作する授業を取りました。
最初はh1タグやpタグを書くだけも凄く時間がかかってました。けれど、授業が進むにつれてホームページが出来上がっていくのが楽しくて、ハマっていきました。
授業の最後に成果発表があり、それに向けて時間があれば、ひたすらHTML、CSSを書いていました。
時には徹夜でマークアップしている時もありました(笑)
そして、成果発表は投票制で受講生同士で良いと思ったホームページに投票する形式で私のホームページは高い評価を受ける事が出来ました!
ほぼ文系の大学で私も含めあまりレベルは高くなったですが、その当時はとても嬉しく、パソコンで何かを作る喜びを覚えました。

◆就職活動の始まり

大学3年の秋、周りは就職活動ムードで私も将来のことを真剣に考え始めました。
最初はいろんな業界を見てみようと思い、そこまで業種を絞らずに就職活動をしていましたが、就活でいろんな他大学の学生に会う中で僕が知り合った方々は夢がある人が多く、「起業して教育の課題を解決する」
など自分から世の中を変えていこうとする姿勢にとても刺激を受けました。
また、父が個人事業主をやっており、「これからの時代は会社だけに頼らず、自分で稼げる力をつけた方がいい」という話を日頃からされていました。
当時はリーマンショックもあり、私としてもその話は凄く納得感がありました。
その中で、私も世の中を変えるような事をやりたいと思ったのが、起業したいと思うきっかけでした。

◆IT企業への就職活動

2013年当時、私はこれというすば抜けたスキルがなかったので、起業するにあたって、まずは何かスキルを身につけた方が良いと思っていました。
そこで、パソコンの授業が楽しかったし、エンジニアになろうと思い、エンジニア職一本に絞って、就職活動をしました。
その時は、ちょうど就職氷河期と言われており、とても景気が悪い状況でした。私の友達の中でも50~100社エントリーして1社も受からないという話も割と普通に聞く話でした。
その中でなんとか私は未経験枠での内定をもらう事が出来ました!

◆何も結果の出ない毎日

内定式や入社前の研修課題を終え、2013年新卒として私はITベンチャー企業(SESでSIer系の現場中心)に入社しました。
周りの同期は専門学校でバリバリ、コードを書いてきた人や高学歴(東大、同志社、立命館など)の人ばかり、
おまけに韓国人の専門学校卒、ベトナム人の横浜国立大学卒のエリートでした(笑)
正直、凄いなと思いましたがその時は逆にすぐに追い抜いてやるというやる気に満ち溢れていました!
けれど、現実は厳しく最初の2ヶ月の研修では差がつくばかりでした。
毎日、会社から家に帰ってから勉強、通勤の電車の中でも勉強、土日も友達からの遊びの誘いもなるべく断って勉強していました。
でも、それでも一向に差は埋まりませんでした。
同期も半分は未経験枠での入社でしたが、1ヶ月くらい行き帰りの通勤の時間だけの勉強で基本情報技術者の資格を取った同期がいて、それはさすがに唖然としました(笑)
研修の最後にJavaでWebアプリケーションを作成するのですが、同期の中でも私は明らかに下から数えた方が早いくらい成果物の出来が悪かったです。

◆生きるか死ぬかの戦い

研修が終わり、無事に配属が決まり、私はお客さんの現場に常駐する事になりました。
コードがまともに書ける状態ではなかったので、最初はちょっとした設計書の修正やテストをメインに行なっていました。
けれど、私は先輩に言われた仕事をちゃんと自分の中で理解して、作業するのが上手く出来なくて簡単な仕事でもミスを連発してました。
その時は自分に自信がなくなり過ぎていて、簡単な書類のコピーですらミスを連発していました。
現場自体も残業は多かったですが、先輩に迷惑をかける申し訳ない気持ちもあり、ほぼ毎日、22時近くまで仕事してました。
家に帰ってからは深夜3時まで勉強して、朝の6時に起きてカフェで勉強してから1時間前に会社に出社するという生活をずっと続けていました。
それでも、一向に仕事は上手くいかず、いつも怒られるばかりでした。
正直、毎日、会社に行くのが苦痛過ぎて、生きた心地がしない状態でした。
全く成果を出せていなかった私は上司に呼び出され、異例の早さで別の現場に移る事を告げられました。
先輩がお客さんからの評価を築いてきた現場だという話は入る前から聞いていたので、正直、顔を合わせられないほど、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

そして、私が現場を移る前に先輩と2人で飲む機会がありました。居酒屋で少し飲んでから、私はこう話を切り出しました。

私:「たくさんお世話になったのに、何も結果を出せず申し訳ありませんでした。いつか恩を返せるように頑張ります。」

先輩:「気にしてないよ」

と言われ、私は不思議に思い、こう聞きました。

私:「会社的にも迷惑をかけるレベルだったのに何でですか?」

先輩:「俺も新人の時は先輩にお世話になったから、俺には返さなくて良いから、その分、後輩の世話をしてやってくれ」

その時、私は申し訳ない気持ちと感謝の気持ちでいっぱいで、涙が止まりませんでした。おそらく、ここでこの言葉を頂いてなかったら、この後の人生でエンジニアを続ける事はなかったし、人生自体諦めていたかもしれません。それくらい私は追い込まれていました。

この時、他の形で恩を返していくためにも積極的に後輩の面倒を見ていこうと決意しました。
それが今、沖縄でプログラミングスクールの講師をやっている事にも繋がっています。

◆新人2人で現場に配属

コードが書けなかった私はテスターとして次の現場に配属されました。
その時、ちょうど、良い案件がなく新卒の新人2人での配属となりました。

ずっと、テスト項目書に沿って、画面のテストを行う現場でしたが、
少しでも結果を出して次の現場でコードを書くために毎日、必死に頑張りました。

全然、仕事ができなった私は質問の仕方、メモの取り方、現場の人との関係性の構築の仕方など
一つ一つ自分の弱点を見直して、必死に頑張りました。

そこの現場で人並みの仕事は何とかこなして、3ヶ月ほど経ち、次の現場に行くことが決まりました。

◆遂にコードが書ける現場へ

営業の方に次の現場はコードが書ける現場でお願いしますというのを伝えていたのもあり、プログラマーとして新しい現場に配属されました。ここの現場で失敗したら、もう後は無いと思っていたので、必死に食らいつきながら、仕事に取り組みました。
また、社長が「失敗しても最終的に会社がなんとかするから全力で挑戦してこい」と言ってくれたのは大きな後押しになりました。
現場のコードはJavaのSpringを使用しており、最初はDIの仕組みを理解するのにとても時間がかかりました。
会議の中でもDIって単語がよく出てきて、最初は何のことだかさっぱりでした(汗)
この現場では、今までの勉強方法を見直して、現場で必要な勉強に絞ったのが良かったです!

今までは、闇雲にいろんな勉強(基本情報技術者の資格取得、ocjpの資格取得など)を片っ端からやっていました。
そうではなく、現場で必要な技術スキルを洗い出して、それに絞って、自分に合った勉強をする事にしました。
例えば、Javaの文法の本を何周もして文法の基礎を徹底的に勉強し直したり、現場のシステムの要件に近いWebアプリを自分で作ってみるなど。
勉強のスコープを狭めました。

終電近くまで働いて、深夜4時まで勉強して8時に起きるという生活を繰り返し、なんとか現場でそれなりの成果を出す事が出来ました!

適用性や自分で考える力はけっこう、この現場で養われた気はします。

最後に伝えたい事


エンジニアになったばかりや勉強中だとなかなか、結果が出なくて周りと比べて落ち込んだりする事もあるかもしれません。でも、大切な事は

「自分のペースで自分の出来る事を毎日、確実に積み重ねていくこと」

だと思います。
改めて今までを振り返ってみて自分自身、エンジニアの素質はほぼ無かったと思いますし、最初は周りの優秀な同期と比べて焦りしかありませんでした。
けれど、人によって成長速度は違いますし、ある一定のラインから急に伸びる人もいます。
イメージとしては、コップに水を貯めていって、コップがいっぱいになるタイミングがあります。その瞬間にいろんなものが繋がって、楽しくなるタイミングがある。
私も最初は仕事を何も楽しめていませんでしたが、1年くらいしてから、楽しめるようになりました。
この言葉自体はコップに水をためようの記事から私も知りました。

また、優秀な人に全て劣っているかと言うと意外とそうでもないと思います。プログラミングでは勝てなくても、その他の業務知識、ビジネススキルなど何かしら勝てる部分はあるはず。
もし、私と同じような環境を経験している方がいたら、短期的な目線で悲観せずに長期的な目線で自分の目標に向かって、一歩ずつ進んで欲しいと思っています!

当時、一緒に働いてた人も自分がちゃんとエンジニアとして、働き続けるとは思った人は、一人もいないと思います。人の運命や人生なんて誰かが決めるもんじゃないから、やれるだけやってみましょう!

この記事が少しでも何かの参考になれば幸いです!

次はSIer系の会社からWeb系の会社に転職するに到るまでのエピソードを近日中に書こうと思います。よろしければ、読んでください。

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