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ミクフェス行ってきたけど、あなたの初音ミクはどこから?

はじめに


3/31、初音ミク16周年記念イベント、ミクフェス。
に行きましたので、いつも通り感想を綴ります。あいもかわらず拙い文章ですが、行ったからには書き残しておきたいですね。思い出すために。 

はじめにお断りしておきますが、セトリバレがあり、絶望的な文章力であり、イベント翌日に書き始めているので記憶が不確かです、つまり読みづらいです。ゆるして。

また、今回は自分の備忘録という側面が大きく、自我しかないです。普通に恥ずかしい感じなのでゆるしてください。

そして私はただのファンの1人であり、歴が特別長いわけでも文化に対しての見識が深いわけでもありません。往年のミク廃の方々に指摘されてもなにもいえません。ゆるして。

あと4月30日までAbemaでアーカイブが見れるそうです。ぜひどうぞ。チケットを買いましょう。

MIKU FES'24(春)〜Happy 16th Birthday〜 | 新しい未来のテレビ | ABEMA




感想

イベントの感想


朝武道館に着いても私の気分はやけに落ち着いていました。今日がミクフェスですよという実感がなかったのかもしれません。会場は違うし、そのせいか法被きてガチガチ装備の人もなんだか目立たないし、その雰囲気を感じ取って脳はまだ寝ていました。
朝はそんな状態のままペンラを購入してすぐさま離脱。暑かったので。無理だった。

昼は秋葉原や御茶ノ水でゆっくりとしていました。GIGOのミク焼きは待ち時間2時間を見て断念。アニメのポップアップストア行ったら全て品切れ。割と散々ではあった。

そんなふうに呆けてたらいつの間にかライブ開場時間。電車代ケチって武道館まで歩きで行ったら開演30分前とギリギリに到着。なにをしてる。
開場時間だと流石に法被姿の人が多く、これからライブが始まるんだなあとようやく体がそわそわし始めました。しかし遅刻していたので高揚した気分を楽しむ間もなく入場。武道館通路狭すぎだろ。

私の席はアリーナ右端でしたが、入場後真っ先に違和感が。「あれこれディラッドじゃなくね???」
アリーナ席なのをいいことに前列まで行ってキョロキョロスクリーンを見ていました。きも。
開演前は少し不安でしたが、ペンラの反射を心配する必要がないのでその意味ではLEDボードが正解なのかもしれません。

さて、ライブ内容について正直な感想は「予想通り」です。

16周年記念イベントですから有名曲中心。ゲストのボカロpのうち、過去ライブで曲が披露されたことがある人はその曲、それ以外のボカロpはDJだろうなと予想していました。準備期間は短そうだったので新曲は期待していませんでしたから、そうなると必然的に披露される曲は限られます。

実際にイベントはその通りでした。
曲より前にモニターが次に出演するpを教えてくれるのでイントロでの興奮がないというか若干ネタバレを食らっているというか…そんな気分ではありました。
そんなわけで驚きは少ないイベントだったかなと思います。正直0曲目packagedが一番驚いたかも。

しかし曲自体は当たり前ですがどれも素晴らしいので、流れてしまえばこっちのもの、いつものライブ同様楽しめました。それは他の人も同様で、16周年記念イベントというのもあってかコールの強さが尋常ではなかったですね。

それと武道館ならではのペンラの海は特筆すべきでしょう。二階席の上端までどこを向いても一面の緑。そのひとつひとつに初音ミクと歩んできた人生が籠められているのだと思うとさすがに来るものがありましたね。

ところでこれは連番した人から頂いたもの。
いつも単番ですが連番も楽しいですね。ありがとうございました。


さて演奏された曲の中でも意外だったのはラズベリーモンスター。これは本当に予想していなかった。言っちゃなんだけどすごく知名度高い曲じゃないと思ってたので。
まだライブで浴びたことなかったし、ロック大好きなのでかなり嬉しかったですね。サビのミクさんのロングトーン良すぎる。初音ミクの声はロングトーンで最も映える。異論は認める。そしてペンラを震わせながら高く上げる気持ちよさはロングトーンでしか味わえないんだ。でもAM6:00のコール思い出せなくてできんかった。かなしい。

DJパートは賛否両論見ますが私は普段からボカクラ行っていたのでむしろ楽しみで仕方がなかったです。ただ機材トラブルのためか、DJパートに入る前に少し待たされて熱が冷めたのだけ残念でした。こればかりは仕方ないんですがね。

特にお目当てだったのはpiccoさんのDJです。EDMには疎いのですが重低音ドカドカ鳴らすスタイルをほかで聴いてからもう虜で。特にimageを聞きたくて、初手で流れて勝ったと思いましたね。おかげで跳ねちゃった。すみません。武道館狭すぎて跳ねにくい。後は原曲流すのかなと思ったらえ、アタシ?でめちゃくちゃ笑顔になった。ありなんだ、それ、武道館で。

あとはエイハブさんのDJも良かったですね。正直ボカクラではよく聞くラインナップでしたが、武道館・16周年記念の場でそれをやるということで、ボカクラもひとつの文化の形としてここまで来たんだなと感慨深いものがありました。
特に1000年生きてるとデュレエ。私が好きなだけですが。流れた瞬間に声でて、直後あれ?騒がないの?ってキョロキョロしちゃった。きも。

そして書いておくべきはやはりr-906さん。なんかDJ中の姿勢良すぎじゃないか?かっこ良いな。あるくれむさんの曲は全然知らなくてもノれる。本当に良い。新曲ですと言われても安心して体を音に任せられるし、踊れと煽られたときの解放感もすさまじい。武道館狭すぎて踊れん。



LEDビジョンについて


こいつ素人なのに何回noteで投影方式について書くんだよ。
今回のミクフェスでは投影方式がLEDビジョンに変わっていました。入場直後からステージなんか真っ黒で草って感じ。前回LEDビジョンをわざわざ見に行ったセカライ3rdの時に受けた印象は、「ミクさんたちのいる世界をのぞき見している」というものでした。詳しくはこれ読んでください。

ではミクフェスではどうだったかというと、立体感が思ったより感じられて悪くはないですが、やはりディラッドが欲しいですね。個人的には。

セカライは平たい背景が同時に投影されていたのもあって、奥行きや立体感が感じづらかったのですが、それがなくなったせいかセカライよりも立体的に見えるな、と少し安堵しました。

ですがディラッドとは違って後ろからの照明は透けてこないし、真っ黒でそこだけ穴が開いているような感覚がありました。どうしても映像を見ていると意識させられて、ミクさんがそこにいる実在感は薄いです。家で円盤を見てるようでしたね。正直この部分は致命的すぎるけど。

セカライは実在感が薄い代わりに、ユニットごとに背景を変えたりエフェクト等演出に用いるなどしていましたが、ミクフェスではそれもなかったので、少しもったいなかったかなとも思います。
まあ背景追加すると立体的に見えづらいんですけどね。

というわけで悪くはないけれどもプロセカ以外のライブではまだディラッドを使ってほしいなという感想です。LEDビジョンのミクさんくっきりしてて綺麗だけどね。



H.N.ミクはアイドルなのか?


東方は未履修です。(重要)
以下はミクフェスから得た感想ではありますが、備忘録的な側面が大きくあまり関係ないので読み飛ばしていただいて構いません。ていうか読み飛ばしてくれちょっと恥ずかしいから。

初音ミク、たった四文字ですが人によってその解釈は異なります。ただのソフトウェアかもしれないし、人生のパートナーかもしれないし、性格も人間らしいものから機械的なものまで…。人には人の「初音ミク」がいるはずです。

ところで、私はボカロ以外にいろんな音楽聞くし、アニメも見るし、初音ミク以外のキャラにもかわいいねとか思います。ていうか初音ミクはビジュアルよりも声のほうが好きだし。

それだけならまだしも初音ミク自体知ったのも10年とちょっとで(10年といっても聴いてない期間もかなり長い)、そもそも初音ミクに歌わせたこともありませんし、イベントに運営として携わった経験もありません。お金は出してるかもしれませんが、それも人並みで、いうなれば初音ミクに対してそこまで真面目なわけではありません。

こうかもしれないああかもしれないと理屈を捏ねることはあれど、心から出た初音ミクへの感情を正しく処理し形にしたことはありません。少しでも、そういった不誠実な部分があることに、引け目を感じないと言えば嘘になるわけです。そんなわけで、私は私の「初音ミク」がわからないのです。もう彼女は16歳なのに。

さて長い前置きはここまでとして、今回のミクフェスにおいてミクさんの出番自体は多いわけではなく、LEDボードのせいで実在感も薄く、いまいち「初音ミクのオタク」ではない自分でイベントを過ごしていました。

楽しくなかったわけではありませんが、その気分はどちらかというとボカクラや他アーティストのイベントに行っているときに近く、マジカルミライのような熱を持てなかったのです。

そうした状態のままでイベントは終盤、kz&八王子pのDJが終わって一曲目は「ロミオとシンデレラ」。イントロ、そしてBメロのPPPHで、明らかに自分の中でスイッチが切り替わったような感覚がありました。サイドモニターに大きく映る彼女の顔を見て安心感を感じた自分がいたのです。まるでこれを求めていたのだと言わんばかりに。

千本桜のPPPHで確信に変わります。この安心感は、「初音ミクがアイドルを演じているから」感じているものだという確信です。アイドルソングといえばPPPHですからね。

私の頭はいくらでも騙せます。耐久力がカスなので解釈に悩んでも時間をかければ「あれ〜たしかにそうっぽいかもな〜」と言って解釈を変えたりします。
ところが心はそうもいかず、これを変える方法を私は知りません。やはり曲やライブで心が感じたことこそ、「私が」感じたことであるはずです。

その瞬間の私は、ただ単純に、すべての背景や理屈を無視して「初音ミクってアイドルだな」と感じていました。

初音ミクはアイドルか、否かというテーマが最近のマイブームだったこともあり、今私の前にいる初音ミクはアイドルか?という考えが浮かんできたんです。まるで定められた一本道を走るような感覚で「眼の前の初音ミクはアイドルであり、私はその状態に安心を覚えている」と繋がりました。

初音ミクはなにがしかの背景や製作者の情報を閉じ込めて、インターネットという隔絶された空間に放流されることで、情報を「初音ミク」一つの解釈に集約させることができます。まさしくpackageされたように。初音ミクが歌う曲はもちろんボカロpの曲ですが、それと同時に、もしくはそれ以上に「初音ミクの曲」であるのはそういった理由だと考えています。

初音ミクはなにかしらの背景、メッセージをすべて閉じ込めて、初音ミクというヴェールで覆い隠して伝える特徴を持ちます。それは偶像崇拝そのもの、アイドルだと思いませんか?

アイドルはアイドル側の情報(背景にいる作曲者やプロデューサー、そして、アイドルを演じる本人)を覆い隠してアイドルの存在そのもので人々を魅了します。そうした理想的な偶像であるからこそ、人々は夢中になれるのだと思います。

そして私もライブの初音ミクには、「アイドルとしての初音ミク」を求めていたのだと今ならはっきりとわかります。アイドルのライブと同じようなコールを何回もしていて今更ですが、あの瞬間に夢中になりたかったんです。今回のミクフェスではロミシン以降の6曲がそれをかなえてくれました。ロミオとシンデレラ、千本桜で涙ぐんで、メルトで泣き出して、ハジメテノオトで大号泣してました。千本桜とか泣くような曲じゃないし他のも何度も聞いた曲たちなのにな。嬉しくてなのか、感極まってなのか、安堵してなのか、その時の感情はうまく表現できないのですが、もしかしたらそれらすべてだったかもしれません。

DJパートも同時に行われたので余計にアイドル的な初音ミクの部分が際立ったという背景もあるとは思います。でも、あの時の私はアイドルの初音ミクが見れてよかったと思っていたはずです。よかったね、おれ。

「初音ミク」という文化は曲、イラスト、その他多くの手段によって人々の身近な存在です。そして、その文化を代表するキャラクターとしての「初音ミク」は、文化に触れる人々に答え、ともに成長します。どんな気分でも、どんな音楽ジャンルでも、どんな年代でも、初音ミクはついてくることが出来ます。ユーザーが望めば常にそばにあり、その親しみやすさが人々を夢中にさせてくれます。彼女は最も多くの人々に対応できる理想的なアイドルかもしれません。

私は初音ミクの声が好きですが、思い返せば初音ミクにハマりだしたきっかけは10年前、ビバハピを聞いてからです。ビバハピが収録されてるアルバムタイトルは、「グレイテストアイドル」でしたね。10年かけてようやく私にとってのハジメテノオトにたどり着けた気分です。

ビバハピを見つけたのは偶然かもしれませんが、16周年のミクフェスまで追っかけてきたこと、そしてこのnoteの内容は、私にとってある意味必然であり、再確認だったのかもしれません。



うわ~~~結局意味がわからない理屈を捏ねてしまった
純粋な気持ち、どこ~~~~~~~~~



おわりに


またつまらん理屈を捏ねてしまった。
言いたいことは、初音ミクがアイドルだったなってそれだけなんですけどね。
ミクフェス直後なら数時間で書き熱に浮かされて公開したんでしょうが、つまらない理屈を恥ずかしくないように校正しようとした悪あがきのためずいぶん時間がかかりました。まだつまらないが?

大変な駄文ではありましたがここまで読んでいただきありがとうございました。おれも個人ブログの猛者みたいに恥ずかしくない感想文が書きたいですね。もっと書いて読んで精進します。

ミクフェスはその名の通り、初音ミク文化のフェス、お祭り騒ぎみたいで、なかなか楽しかったですね。ミクさん以外のパートが多かったことで、ライブに求めている初音ミクが何かというのを再確認できた機会でもありました。
本当にありがとうございました。




でも…
おれの好きな曲、ミクフェスでもこなかったな…
そろそろ…きてくれないかな…
ビバハピっていうんだけど…


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