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ナチの制服はかっこいい

ナチの制服はかっこいい。社会的、道義的に彼らが正しくないことも踏まえて、そのヴィジュアルは「かっこいい」。

そしてそれはわざとでもある。かれらは「かっこいい」アーリア人であろうとしたからだ。それは「すぐれたわたしたち」対「劣った他者」という構図を補強し、国民を焚き付け、ナチスを強固な集団にした。

南極や月から我々現代人の生活を脅かすのは必ず大日本帝国ではなくナチスドイツなのだ。それは「かっこいい」からであり、徹底的に悪であるという「都合のいい悪者」であるからだ。だから何度も人類未開の地から復活したりするわけだ。

その「都合のいい悪者」像をくつがえしたのは言うまでもなく『帰ってきたヒトラー』だ

小説版もさることながら、映画版では台本なしでヒトラー役と一般人をしゃべらせる形式だ。

それにより、人々から思いもよらない、右傾化の現状を示した。「やってはいけない」ようなことをやってしまう人々。我々の中にそういった人々が存在することが分かった段階で「都合のいい悪役」は「目に見える問題」に変わったのだ。

ヒトラーは冷凍睡眠からではなく、我々の中から現れるのかもしれない。

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doukin

酒とバラの日々を気取っても、実情は半ば世捨て人。白黒映画の彼にあこがれ、タイプライター代わりのキーボードに向かう。
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