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磐田の誇り ー 「磐田東高 vs ジュビロ磐田」フレンドリーマッチ ー

「まさか実現するとは」

スマホに目を落とし、飛び込んできたそのニュースに自分の目を疑った。そして全身に鳥肌が立つのを感じた。

磐田東高サッカー部とジュビロ磐田がフレンドリーマッチとして対戦することが決定した。

ヤマハスタジアムでの壮行会

7月6日。ヤマハスタジアムでのアビスパ福岡戦。ハーフタイムに磐田東高サッカー部の壮行会が行われた。私も福岡戦はゴール裏で応援していたので、この壮行会に立ち会うことができた。
ゴール裏からは横断幕も掲げられ、ヤマハスタジアムに詰めかけた観客からは温かい拍手が惜しみなく贈られた

サッカーに勝ちコロナに負けた

しかし、7月24日。磐田東高は、新型コロナウイルス陽性者が1名出たことで辞退を余儀なくされた。全国高校総体の規定上、陽性者1名でも出場ができないためだ。

サッカーに勝ちコロナに負けました。
ゼロからまた頑張るしかありません。

磐田東高校男子サッカー部ホームページより

陰性者だけで出場できないのか、何とかしてやれないものか、と本当に気の毒でならなかった。特にラストイヤーの三年生の事を思うとやりきれない思いだった。

ジュビロサポーターの声

磐田東高の無念の辞退が決まった直後から、ジュビロサポーターを中心にSNSでインターハイへ行けない代わりにジュビロ磐田と対戦できないか?という発信を目にするようになった。

私も実現すればそれは素晴らしいことだとは思いつつも、可能性はかなり低いだろうと思っていた。

なぜなら、今シーズンのジュビロはJ1残留争い真っ只中だからだ。しかもつい先日までは最下位。ここからが勝負という大事な時期なのだ。夢のようなマッチアップが実現できるのか疑問だった。

しかし、ジュビロの選手、伊藤彰監督、小野社長、その他ジュビロ関係者の想いは熱かった。サポーターの想いしっかりと届いていた。

私は開催に向けて尽力していた人たちに謝らねばならないと思った。最初からほぼ無理だと思っていた自分が恥ずかしくなった。開催に漕ぎつけたすべての関係者そしてジュビロ磐田を誇りに思う。

小川大貴と上原力也からのエール

公式ホームページには選手、伊藤彰監督、小野社長のコメントが掲載された。

小川大貴
「悔しさや鬱憤を全て僕達にぶつけてください。僕達もその気持ちに応える為に、全力で戦うことを約束します!!」
上原力也
「全国大会でできなかった真剣勝負、僕たちと戦わせてください。」

ジュビロ磐田公式ホームページより

何と熱く、優しさに満ち溢れた言葉だろうか。
大貴と力也も高校生時代、同じ目標に向けて努力してきたサッカー選手だからこそ発せられる言葉だ。

ホームタウン磐田

ところで、Jクラブの本拠地「ホームタウン」とは以下を意味する。

Jクラブと地域社会が一体となって実現する、スポーツが生活に溶け込み、人々が心身の健康と生活の楽しみを享受することができる町

Jリーグ公式ホームページより

今回のフレンドリーマッチ。ジュビロ磐田とホームタウンの磐田、そして全国のジュビロサポーターが一体となれるこれ以上無い活動だ。

フレンドリーマッチで、インターハイ辞退の悔しさが癒えることは無いかもしれない。しかし、磐田をホームタウンとしているジュビロ磐田のトップチームとの真剣勝負で、磐田東高校の選手達が少しでも前進できる力になってくれることを心から願う。

当日は、YouTubeでその戦いを目に焼き付けたいと思う。全国の多くのサッカーファンにもぜひ見て欲しい。

改めて、ジュビロ磐田のサポーターで良かった。
ジュビロ磐田を誇りに思う。

最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田、そして磐田東高校サッカー部のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。

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