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2024 なでしこリーグ1部 第2節「ニッパツ横浜FCシーガルズ vs 静岡SSUボニータ」超主観的振り返り

ニッパツ 3-1 ボニータ
【得点者】

ニッパツ:河野 朱里(6分)、河野 朱里(10分PK)、岡 百々花(50分PK)
ボニータ:土屋 佑津季(75分)

雨の三ツ沢は寒かった・・・。

スタジアム内で食べた「もつ煮」。
冷えた身体に沁みる・・・本当に美味かった。


2024年3月23日。

静岡SSUボニータは、アウェイゲームでニッパツ横浜FCシーガルズと対戦。場所はニッパツ三ツ沢球技場。今季初のアウェイゲームを現地で応援してきました。

今年発足した、ボニータ応援団体のBLUE GALLOPも初のアウェイゲーム。ニッパツサポーターに負けじと懸命な応援で後押し。

しかし、結果は残念ながら1-3の敗戦

厳しい結果でしたが、振り返ります。


スターティングメンバー

静岡SSUボニータ

前節と同じく4-1-4-1のシステム。

前節ベンチ外だった林知奈がセンターハーフで今季初スタメン。

前節右ウイングだった守屋栞奈はサブに下がり、三輪玲奈が入りました。

今季初スタメン 林知奈


ニッパツ横浜FCシーガルズ

あの浦島里紗選手がいるんですよね。

浦島選手は、昨年オルカ鴨川FCを優勝に導いた原動力の一人。昨年はなでしこリーグのベストイレブンにも選出されました。

今季はニッパツに移籍し補強の目玉です。

昨年ボニータはオルカにダブルを食らっていますが、ホームとアウェイの2試合とも浦島理沙選手にゴールを決められています。

今回はサブメンバー。しかし、途中出場で流れを変えることができる選手なので非常に怖い存在です。


痛かった立ち上がりの失点

5分、ボニータ陣内の左サイドでボールを受けた小須田璃菜選手。背後から蔵田あかり選手が猛然とダッシュ。そこへ小須田璃菜選手がパス。

山本心の背後から抜き去る形で蔵田あかり選手が走り抜けます。山本心も追いかけますが、あと一歩追いつけず、ゴールラインぎりぎりでクロスをあげられてしまいました。

そこへ河野朱里選手がヒールでフリック。これが意表を突く形でゴールネットを揺らします。

私が応援していた場所からは遠目だったので、現地ではよくわからなかったのですが、YouTubeで改めて見ると河野朱里選手の技術にやられましたね。

昨年からなでしこ1部で戦っているボニータは、複数得点できる試合が少なく、1失点してしまうと勝ち点3を獲得するのが非常に難しくなってしまいます。

従い、開始早々の失点はかなり嫌な感じはしましたが、それでも反撃に期待して応援を続けます。


失点直後にPKを献上

7分、前線の蔵田あかり選手にロングボールが渡ります。ボックス内で、ボールは蔵田選手の右にこぼれる感じになり、そこへ塩澤優が一瞬ボールを奪ったのですが、蔵田選手の足に躓く形で塩澤優は転倒。

この時点でファウルだと思ったのですが、主審は笛を吹かず。

その直後、今度はボックス内で彦坂桃花が河野朱里を倒してしまいこれはファウルをとられPK献上

「その前のファウルを取ってよお!」

私を含め、ボニータ側のスタンドも納得がいかないという感じ。当然ながら、判定が覆る訳もなく河野朱里選手がPKを決めてボニータ2失点目。

本田監督もハーフタイムのコメントで

「ゲームの入り方が良くなかった。慌ててしまって失点につながってしまったが、20分過ぎから落ち着きを取り戻した。」

と語っており、序盤のゲーム運びに問題があったとしています。

ゲーム序盤の2失点は非常に重いですが、失点してしまったものは仕方がない。まだ時間はあるので、なんとか追いついて欲しい。BLUE GALLOPを中心に応援に力がこもります。


渡辺彩香のナイスパス

ボニータは徐々に落ち着き、攻撃に転じます。前半で目を引いたプレーとして渡辺彩香のパスを挙げたいです。

14分、渡辺彩香が背後からインターセプト。前方の山本心にパスを送り、再びボールは渡辺彩香のもとへ。そこから裏へ抜けた山本心へ上手いスルーパス!しかし残念ながらオフサイド。

その直後の15分。左サイドから大きくクロスボールを上げた渡辺彩香。ゴール前に詰めていた林知奈のもとへボールが届き、頭で合わせますがこれは惜しくもGKに阻まれてしまいました。

昨年後半はスタメンを外れることが多くなり、出場時間も短くなっていた渡辺彩香。しかし今季は開幕戦、そして第2節とスタメン出場を続け、精度の高いパスやクロスは健在。

経験豊富な貴重なレフティーの渡辺彩香の活躍は、見ていて本当にワクワクします。今年もその活躍に期待しています

2試合連続スタメン 渡辺彩香


日野李保から高島絢音に交代

33分、アンカーポジションに入っていた日野李保高島絢音に交代。日野李保には負傷などのトラブルは無かったように思いますので、作戦上の交代だと思います。

昨年途中で退団し、今季再びボニータに加入した高島絢音。
今季初出場になりました。

今季初出場 高島絢音


白井未来と守屋栞奈投入

後半からは、渡辺彩香彦坂桃花の両サイドバックを交代。左サイドバックに白井未来。右サイドバックに守屋栞奈が入ります。

前節はもう一列前のでサイドハーフでプレーしていた二人。両名ともドリブルでの推進力を持っています。一点でも返して欲しい。


左サイドバックで出場 白井未来
右サイドバックで出場 守屋栞奈



再びPK献上

後半開始早々の47分。河野朱里選手のシュートをブロック。ボックス内で
そのこぼれ球を岡百々花選手がシュート。しかし、白井未来が両手をバンザイをするような状態で腕にボールを当ててしまいハンドの判定。

この試合2回目のPK献上。

痛恨ではありましたが、PKを与えてしまったものは仕方ない。
何とかGKの安間帆乃香に止めてもらうことに期待を込めます。

ボニータサポーターからは

「ほのか!」「ほのか!」「ほのか!」「ほのか!」

と安間帆乃香に声援を送りますが、残念ながら岡百々花選手にゴールを決められてしまいました。

ボニータ0-3と3点のビハインド。



土屋佑津季 意地の一撃

なんとか一点でも返して意地を見せて欲しいボニータ。

開幕戦に続き、この試合ゴール前で持ち前のスピードを見せ続けていたのが土屋佑津季でした。

74分。高島絢音が右サイドで縦にパスを入れ、守屋栞奈がボールを受けてドリブル発動。やはりサイドでの突破力は魅力です。ボックス内に入ったところで守屋栞奈が蹴り込む。山本心がニアで待ち受けてましたがスルー。そこへ駈け込んでいた土屋佑津季がシュート!ボニータ待望の得点。

開幕戦から持ち前のスピードでゴール前に駆け込み、惜しいシュートを放っていた土屋佑津季。調子は良かったと思っていましたが、遂に得点。意地を見せてくれました。

意地のゴールを決めた 土屋佑津季

ニッパツにとっては、開幕戦のスペランツァ大阪戦をスコアレスドローで終えていますので、これが今季初失点。

まだ2点差ではあるものの、BLUE GALLOP中心に「アッコちゃんチャント」で祝福。



中川瑚々が負傷退場

更なる反撃を期待してたところでしたが、75分に右サイドで中川瑚々が倒れます。相手選手との接触というより、躓いたように見えました。立ち上がることができずそのまま担架で運ばれ退場。

大事に至らない事を祈っていましたが、試合後、自身のインスタグラムで前十字靭帯断裂の重傷だったことを明かしました。

中川瑚々はボニータでは屈指のドリブラーであり、昨シーズンもボックス内での仕掛けからゴールを奪ったり、PKを獲得するなど活躍を見せており、ボニータにとって貴重な戦力。

インスタでは復帰は2024年12月の見込みであることを明かしています。となると、リーグ戦復帰は絶望的。皇后杯とインカレに何とか間に合うかどうか・・・。

しっかり治して、またピッチを駆ける姿が見られるのを待っています。


次節に向けて

残念ながらその後の追加点は無く、1-3でボニータは敗戦しました。

昨年からの継続性と補強を進めたニッパツ横浜FCシーガルズ。
一方で本田監督就任から間もない静岡SSUボニータ。

やはり力の差は感じました。

ただ、3失点中2失点がPKだっただけに悔しい結果。

ボニータは本田美登里体制が始まったばかりですし、伸びしろも感じます。ただ、試合は待ってくれないので、目標として掲げた6位以上を目指すにはしたたかに勝ち点を積み上げなければなりません。

劣勢であっても、最低限、勝ち点1を積み上げるような粘り強い戦いができるようになって欲しいと思います。


次節は、3月30日、ホームゆめりあサッカー場で朝日インテック・ラブリッジ名古屋を迎え撃ちます。

名古屋とは昨年アウェイで1-6で大敗。ホームエコパスタジアムでは1-0で敗戦し、ダブルを食らっています。今年もリーグ屈指の実力を誇るチームですが、ホームの声援を後押しに勝ち点3をもぎ取って欲しいと思います。


最後までお読みいただきありがとうございました。
静岡SSUボニータのファンサポーターに歓喜が訪れることを願って。

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