2023 J2 第39節「徳島ヴォルティス vs ジュビロ磐田」超主観的振り返り
IAIスタジアム日本平での清水エスパルスとの戦い。
チケットは即完売。私は家族の分も含めチケットを購入しようとしましたが残念ながら争奪戦に敗れ入手できませんでした。
私はヤマハスタジアムのパブリックビューイングで観戦しましたが、0-1で敗戦。自動昇格圏内の2位の座を清水に奪われ、磐田は4位に後退。これ以上ない屈辱と悔しい思いでヤマハスタジアムを後にしました。
次の試合は、2週間後のアウェイ徳島ヴォルティス戦。
磐田にとって徳島は2020年以降3連敗中の難敵。
しかも過去アウェイゲームで徳島に勝利したことはありません。
清水には行けなかったけど、徳島に行って応援したい。
でも、正直言って、徳島は遠い・・・・。
私はジュビロサポーターになってから、磐田が徳島に勝った試合を観たことがありません。
やっぱり徳島に勝つところを見届けたい。
応援したい。
2023年10月22日、J2リーグ第39節 徳島ヴォルティス vs ジュビロ磐田。
私は、鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアムへ向かいました。
前回対戦振り返り
徳島との前回対戦は、4月29日 第12節ホームヤマハスタジアムでの戦い。
試合開始早々の2分、コーナーキックから森海渡選手のヘディングシュートが決まり失点。今季序盤の磐田の泣き所だったセットプレーでの失点。出ばなをくじかれてしまいました。
前半20分には柿谷曜一朗選手が個人技の高さを発揮、鈴木海音と松原后を交わしてゴール。前半で2失点という難しい試合を強いられました。
後半8分、松原后のゴールで1点を返しますが、後半15分にまたも柿谷曜一朗選手にゴールを決められ3失点目。
後半41分に松本昌也が2点目のゴールを決めますが反撃はここまで。
徳島は開幕から11試合勝利が無かったのですが、今季初勝利を献上してしまいました。更に、磐田は通算で徳島戦3連敗。3年振りの徳島戦だったのですが、またしても敗戦を喫してしまいました。
スターティングメンバー
ジュビロ磐田
スターティングメンバーは、前節清水戦と変わらず。
一方で、サブには藤原健介とファビアンゴンザレスが名を連ねました。
藤原健介は、6月11日の第20節アウェイ仙台戦を最後に戦列を離れました。
公式なリリースが無かったので心配だったのですが、負傷していたことが判りました。試合後の藤原健介のインタビューです。
約4か月ぶりの復帰。第19節のホーム秋田戦では「まるでクロース」と呼ばれるくらいの素晴らしいゴールを決めており好調だったはず。負傷での長期離脱は悔しかったと思います。
また、ファビアンゴンザレスは8月6日第29節ホームエコパスタジアムでの仙台戦を最後に戦線離脱。10月2日の静岡新聞運動部の報道によれば、体調不良でチームを離れていたことが明かされました。
ラッソは、今季まだ2得点に留まっており満足な結果とは言えません。J1昇格に向けて負けられない残りの戦いで、昨年J1で見せてくれた爆発的な攻撃力を見せて欲しいです。
徳島ヴォルティス(前回対戦との比較)
徳島は夏季の移籍ウインドウで湘南から永木亮太選手1名を補強。スタメンに名を連ねました。
前回対戦時2得点を決められた柿谷曜一朗選手、古川陽介の静岡学園時代の同期である玄理吾選手はサブに回りました。
また前回対戦時に監督だったベニャート ラバイン監督は8月21日付けで契約解除となりました。後任は昨年ヴァンフォーレ甲府を率いた吉田達磨氏です。
メインスタンドで観戦
私は、メインスタンドで観戦。
ヴォルティスサポーターさんとのミックス席になります。私の周りは「POCARI SWEAT」と書かれた濃いブルーのユニフォームを着たヴォルティスサポーターさんがひしめき合う状況。
この日の天気は晴天。今年の夏は例年にない猛暑でしたが、季節は進み、秋風が吹いていました。また海に近いスタジアムとあって風が冷たく感じました。
私は、ジュビロ磐田の白のセレモニージャケットを着て参戦。
周囲は濃いブルーの中で白一点の私。
完全アウェー状況ではありましたが、ジュビロゴール裏に集ったジュビサポーターの大声援とチャントが心強かったです。
磐田の勝利を信じて、キックオフの時間を待ちました。
ドゥドゥキャノン炸裂!
ドゥドゥの武器であるミドルシュート。これまで、毎試合積極的にボックス外からシュートを打ち続けていました。この試合でもいきなり炸裂します。
前半7分、自陣でボールを奪ったジャーメイン良が一気にドリブルで運びます。
その右側を並走していたドゥドゥに向けてパス。ボックス外から迷いなく右足一閃!徳島ゴールに突き刺さりました。
周囲の徳島サポーターさんがどよめく中、私は「ヨッシャー!」と心の中で叫びつつ、シメシメと言った顔をしていたと思います。
正にドゥドゥの真骨頂。
難敵徳島に対し幸先の良いスタートを切りました。
しかし、まだ始まったばかり。アウェイ岡山戦では開始早々に先制したにもかかわらず逆転負けを喫した苦い経験があります。気を取り直して更に追加点を狙って欲しい。勝負はこれからです。
上原力也もミドルで続く!
前半13分、左サイドから西谷和希選手が突破。ボックス内でボールを受けた杉本太郎選手と三浦龍輝が一対一となりますが、ナイスセーブ。
こぼれ球を松原后が大きく前に蹴りだします。ジャーメイン良と鹿沼直生が前に繋いで一気に磐田のチャンスに。松本昌也がボックス前の上原力也にパス。体勢を取り直して逆足である左脚を振り抜く!
ドゥドゥにつづくミドルシュートは、またもや徳島ゴールに突き刺さって2点目!
もともとボックス外から積極的にゴールを狙う選手でしたが、ここまで綺麗な力也のミドルシュートは久しぶりでしたね。
ドゥドゥ、上原力也と強烈なミドルシュートが続き、再びどよめくメインスタンド。
私は密かにガッツポーズをしつつ、歓喜の選手達の様子を写真に収めました。
リカルドグラッサ2連続ブロック
しかし、磐田も諸手を挙げて喜ぶばかりではなく、何度もピンチを迎えていました。
徳島の攻撃に立ち塞がったのがリカルドグラッサ。
先ずは31分、変化をつけた徳島のコーナーキック。ボックス内でゴール前に山なりのボールに対し、三浦龍輝が飛び出しましたが森海渡選手が競って頭でゴールへ。枠を捉えていましたが、リカルドグラッサがしっかりカバーして頭でクリア
直後の32分、ショートコーナーからのクロスに対し、安部崇士選手がシュート。三浦龍輝の頭上を越え万事休すかと思ったその向こう側には、またもリカルドグラッサが立ち塞がりヘッドでブロック。ジュビロのピンチを救いました。
32分のリカルドグラッサのクリアはカメラにしっかり収めました。後で、じっくり見ようと思って見た写真がこれです。
痛恨のピンボケ(泣)
鮮明な写真で収めたかった。でも、しっかりリスク管理して待ち構えていたことが判ります。素晴らしいプレー。2失点してもおかしく無かった時間帯を見事ゼロで防ぎ切りました。
松本昌也ダメ押しヘッド!
2-0で前半を折り返した磐田。
これまで正直言って薄氷を踏むような思いで勝ちを拾ったことが多かった磐田。今日は更に攻撃を加えて圧倒して勝ちたい。
そんな後半開始早々の2分。鈴木雄斗の柔らかいクロスに対し、松本昌也がヘッドで合わせたボールは徳島ゴールの左側に吸い込まれて3点目!
この3点目は本当に大きかったですね。
3点取ったのは、9月9日第34節ホーム大宮戦以来。リカルドグラッサの劇的逆転弾で勝利した試合以来です。
大きく勝利を引き寄せる、技ありのナイスゴールでした。
キャプテン后
後半31分、鈴木雄斗が古川陽介との交代でピッチから下がります。
同時に上原力也も小川大貴と交代になったので、ゲームキャプテンは誰が務めるのか?
鈴木雄斗からキャプテンマークを託されたのは松原后でした。
この時の心境はサッカーの羅針盤が取材しています(冒頭以外は有料記事です)。
冒頭記事において、横内監督がキャプテンマークを巻くように指示があったそうです。また松原后にとってプロになってキャプテンマークを巻いたのは初めてでした。
キャプテンマークを巻いた背中がカッコいい。
しかし、キャプテンマークが逆向きなので、ちょっとミツカンみたいになってる。
いや、松原后は敢えてそうしたのかもしれない。
アドミラルだけでなく、ミツカンにも配慮した、いわゆる「アドミツカン」を示したかったのだ。
きっとそうに違いない。
クリーンシート達成。
試合は3-0でジュビロ磐田が勝利。
クリーンシートでの勝利恒例のGKとDFによる円陣が。
「勝利は続くよ」からの「反撃の歌」
ゴール裏へ挨拶に向かった選手達は「勝利は続くよ」を歌い上げました。
アウェイ徳島戦で磐田が勝利するのはこれが初めて。この瞬間に立ち会いたくて徳島までやって来ました。
選手が引き上げるその背中に、ジュビロサポーターは「反撃の歌」を歌って送り出しました。
残り3試合。
J1自動昇格を掴むためにまだまだ厳しい戦いが続きます。2位の座を奪い返すためまさに反撃に挑むジュビロ磐田。
「反撃の歌」はナイスチョイスでした。
満足できないが、ブラボー
徳島戦の翌日、ジュビロ磐田公式ホームページでは【Go on.】episode17が公開され、試合後の控え室での横内監督のコメントが公開されました。
横内監督はまだまだ上を目指すため、満足できないと激を飛ばします。もっと奪ったボールを自分たちのものにしたい。攻撃的に進めたい。
残り3試合を勝ち切るため。
その先のJ1で十分に戦う力をつけるため。
ジュビロ磐田が求めるものはこんなものでは無い。
まだまだ上を目指す。
そんなゆるぎない思いが伝わります。
そして、最後に横内監督はゼロで抑えて勝利を掴んだ選手達を讃え、ブラボーで締めました。
次節に向けて
次節は、10月28日、ホームヤマハスタジアムで東京ヴェルディを迎え撃ちます。
勝ち点68で並ぶジュビロ磐田と東京ヴェルディ。得失点差1の差でジュビロが3位、東京ヴェルディは4位ですがほぼ同位置にいます。
ここで勝った方が清水との自動昇格圏争いできると言っても過言ではありません。
満員のヤマハスタジアムで選手を後押ししたいですね。
残り3試合。
絶対に勝ちましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。
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