見出し画像

2024 なでしこリーグ1部 第1節「静岡SSUボニータ vs オルカ鴨川FC」超主観的振り返り

ボニータ 1-1 オルカ
【得点者】
ボニータ:山本 心(40分)

オルカ :松尾 美月(52分)

2024シーズンなでしこリーグ開幕!

今年もボニータとジュビロを両方追いかける楽しい季節がやってきました。

2024年3月17日。ボニータはホームヤマハスタジアムで昨年なでしこリーグ1部優勝チームのオルカ鴨川FCを迎え撃ち、1-1のドロー決着

正直、相手が相手だけに厳しい戦いを覚悟しましたが、勝ち点1を分け合う善戦。

ゴールを奪った山本心は、涙を流しました。

ヤマハスタジアムで応援してきたボニータの開幕戦を振り返ります。


スターティングメンバー

静岡SSUボニータ

本田美登里さんが3年ぶりに監督復帰した新生ボニータ。しかし監督就任が発表されたのが3月9日。開幕の約1週間前に決まったため、指導はまだまだこれからといったところだと思います。

今年のキャプテンは塩澤優が務めます。

どのような布陣で戦うのか非常に注目していましたが、4-1-4-1のシステム。

昨シーズン半ば以降は3バックを採用していたので久しぶりの4バック。左サイドバックには渡辺彩香がスタメン。2023年5月20日ホームバニーズ戦以来のスタメンで、90分フル出場。

GKは、安間帆乃香がスタメンの座を掴みこれがリーグ戦デビューとなりました。

右サイドハーフには新加入の守屋栞奈が入ります。

サブには新加入の白井未来、そして昨年途中で退団し今季復帰の高島絢音が入りました。

新キャプテン 塩澤優
リーグ戦デビュー 安間帆乃香
新加入 白井未来


オルカ鴨川FC

前年優勝チームのオルカ鴨川FCですが、リーグ得点王の鈴木陽、浦島理沙、ハンナディアスと言った主力が退団。監督も辛島啓珠さんに替わりました。大きな入れ替えはあったものの、GKにはベストイレブンの田谷春海が健在。

それにしても、オルカは試合直前にSNSでスタメン発表してくれるんですね。

Jリーグでは各チームSNSで発表するのが普通になってますが、ボニータはなでしこリーグの公式ホームページまで見に行かなければわかりません。この点は羨ましいですね。


守屋栞奈が右サイドを突破

20分、彦坂桃花からのパスを受けた守屋栞奈が右サイドを一気に駆け上がる。オルカは2人マークに着きますが交わしながら敵陣ゴールラインまでボールを運びファウルをもらいます。

昨年なでしこリーグ2部の岡山湯郷Belleに所属していた守屋栞奈。初めてそのプレーを見ましたが、ドリブルで一気に運ぶ力や相手選手を交わす技術など、右サイドの槍として大きな力になってくれそうです。

右サイドハーフで出場 守屋栞奈


土屋佑津季がゴールを狙う

昨年もボールを受けてから一気に敵陣ゴールまで運ぶ姿を見せてくれた土屋佑津季。この試合はスタメンで左サイドハーフに入り、古巣オルカのゴールを何度も脅かしました。

24分、右サイド敵陣深い位置から彦坂桃花のスローイン。山本心が相手選手を背中で受けながらボールを出し、そのボールを再び受けた彦坂桃花がクロスを上げ土屋佑津季がヘディングシュート。これは惜しくもゴールポストを逸れます。

続く28分。守屋栞奈が味方のポジションを見てチャンスと感じたのか、急いでスローイン。ボールを受けた山本心が後ろの三輪玲奈へパス。三輪玲奈は前線に大きなパスを送る。一旦はオルカの高村ちさと選手がボールを受けますが、土屋佑津季が背後からボールを奪って一気にボックス内に入り込みシュート。しかしこれはクロスバーを越えます。

ゴール裏で応援していたので、こちらに向かって来る土屋佑津季に対しスタンドは盛り上がりましたね。いずれも惜しいシュートでした。


山本心が先制ゴール!

一進一退の攻防を続けた前半でしたが、39分に動きます。

日野李保がダイビングヘッドでボールを前に送ります。身体を張ったスゴイプレー。トラップした山本心が前に送ります。土屋佑津季が相手選手を一気に抜き去って先にボールを奪う。さすが足速いっすね。後ろから駆けてきた山本心にマイナスのパス。相手選手がブロックに行きますが、山本心は山なりのシュート。さすがのGK田谷春海も防げず、ボールと共にゴールに飛び込んでいった山本心はバンザイで喜びを表しました。

守屋栞奈とがっちり抱き合った後、チームメイトが駆け寄ります。

「うれし涙が出ました」

スポーツ報知

昨年の開幕戦はルーキーだった山本心。途中出場で同点ゴールという最高のスタートを切りました。そのゴール前での抜群の突破力で2023シーズンの活躍が大いに期待されましたが、シーズン後半はなかなかゴールを決め切ることができず苦しい戦いを強いられました。結果2023シーズンは2ゴール。

しかもホームゲームでの得点は初。

まだ静岡産業大学2年生の19歳。伸びしろしかありません。このゴールを皮切りにボニータのストライカーとして成長して欲しいです。

2年連続開幕戦ゴール 山本心


オルカ松尾美月が同点ゴール

前半1-0で折り返したボニータ。後半も無失点、そして追撃を願っていましたが、簡単には勝たせないオルカ。

この日ボニータゴールを脅かしていた松尾美月選手が攻めかかります。

51分。ボールを奪った並木千夏選手がドリブルで運びます。彦坂桃花日野李保がマークに着きますが、その二人の間を鋭く破るスルーパスをだされてしまいます。ボールを受けた松尾美月選手はボックス内でボールを受ける。塩澤優がマークに着き、安間帆乃香も松尾美月選手に向かっていきますが、上手く蹴り込まれ同点に追いつかれてしまいます。

この試合14分にも松尾美月選手にあわや失点になるようなシュートを放たれており、脅威な選手だと思っていました。悔しい失点となりました。


ボニータの攻撃

まだ同点に追いつかれただけ。何とか勝ち越しを狙ってボニータは攻撃を続けます。

56分。梅津真央のコーナーキックに対し、日野李保がドンピシャのタイミングでヘディングシュート。しかしこれは惜しくもクロスバーをかすめます。なんとも惜しいシュートに、日野李保も思わず頭を抱えてしまいます。

85分。左サイド混戦の中からボールを奪い取った梅津真央。三秋祥子選手のブロックをうまく交わして単独で相手ボックス内に走り込む。浅野綾花選手がマークに着きますが、カットインしてシュート。しかし浅野綾花選手のブロックも有り、やや力が入り切らなかったかGK田谷春海選手にキャッチされてしまいました。

両軍共に決め手を欠き、試合終了。

1-1のドロー決着となりました。


次節に向けて

WOMは先制ゴールを放った山本心。インタビューでは、昨年後期になかなかゴールを決められなかった悔しさを語っていました。

WOMのセレモニー後、ゴール裏のボニータサポーターに挨拶に来てくれた山本心。開幕戦のために準備してきた山本心のチャントで祝福しました。

昨年と選手の入れ替えはあったものの、王者オルカ鴨川FCに対し勝ち点1を分け合う結果となったのはポジティブに捉えて良いと思いますが、前半リードで折り返しただけに、何とか勝ち点3を獲りたかったのが正直なところ。


本田監督は試合終了後、

「選手がやるべき仕事をしっかり行ってくれた。これから1試合ごとに成長していければ」

日刊スポーツ

と語っており、就任後わずか1週間の準備期間でしたが及第点に感じているようです。
今後の本田美登里監督のもと、積み上げを図って早い段階で勝ち点3を奪って弾みをつけたいところです。


次節は、3月23日アウェイでニッパツ横浜FCシーガルズと対戦です。ニッパツには、昨年オルカ鴨川FCに在籍していた浦島理沙選手が加入。浦島選手にはボニータも苦しめられたので、厳しい戦いになると思いますが、勝利を期待しましょう。


最後までお読みいただきありがとうございました。
静岡SSUボニータのファンサポーターに歓喜が訪れることを願って。

この記事が参加している募集

サッカーを語ろう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?