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ジュビロ磐田 小野勝社長2021年のセレモニー ~ペナルティ ワッキーさんセレクト~

「ジュビロの小野社長の去年(2021年)の挨拶、いいっすよ。」

ペナルティ ワッキーさん

芸能界随一のJリーグファンであるペナルティのワッキーさん。Jリーグやサッカー関係のイベントに出演されたり、毎試合ごとに「ワッキーズチョイス」としてナイスプレーをTwitterでアップしてくれて、Jリーグファンを楽しませてくれます。

12月27日にJリーグ公式YouTubeチャンネルで公開された「選手と監督の食事会をのぞき見する座談会ドキュメンタリー 「Jな夜会」後編」。

冒頭のコメントはその中でのワッキーさんのコメントです(Youtube動画18:25~)。

Jリーグの各クラブは、その年のホーム最終戦の試合終了後にセレモニーを行い、社長・監督・選手代表・引退や退団が決まっている選手、などがスタンドに集まったファン・サポーターに挨拶することが通例です。

ジュビロ磐田は、社長とキャプテンの2名が挨拶し、その後全選手とスタッフがグラウンドを一周します。

ワッキーさんはYouTube内で「セレモニーおたく」と自ら仰っており、Jリーグの全チームのセレモニーを観ているそうです。そこまで観ているとはさすがです。

YouTube内で幾つか印象に残ったセレモニーを語っていく中で、いきなり冒頭の小野社長のコメントが良かったということを語ってくれたので、私は

「えっ!小野社長?」

と驚きつつ「ワッキーさん、よく覚えていてくれたなあ。」と思いました。

数多くの感動的なセレモニーがある中で、ジュビロをピックアップしてくれただけでなく、去年2021年の小野社長のセレモニーを覚えていてくれた事に驚きでした。

ワッキーさん以外の出演者は「へー」という感じで誰もピンと来ていない感じでしたが、それは無理もないと思います。「セレモニーおたく」のワッキーさんは特別ですが、ジュビロサポーターでなければクラブ社長の挨拶まで真剣に観て覚えている人はそうはいないでしょうから。

その2021年の小野社長の挨拶。オフィシャルで残っている動画は有りませんが、ジュビロ磐田の公式ホームページには文字起こしされています。

ワッキーさんが小野社長のどのコメントが良かったのか、具体的にはYouTubeでの言及は有りません。

従って、ここからは私の推測になるのですが、恐らく以下の部分では無いかと思います。

また、監督、コーチ、選手たちが頑張ってきたことはもちろんですが、それ以外のメンバーにもこの場を借りてお礼を言いたいと思います。まずは、喜屋武を中心としたマネージャー、赤阪さんを中心とした通訳のメンバー、阿部を中心としたトレーナー、分析をやってくれた田尻、それから聖隷のドクターの皆さん、本当に1年間ありがとうございました。

2021年小野社長お礼のセレモニーより引用:ジュビロ磐田公式ホームページより

2021年は、ジュビロ磐田がJ2優勝してJ1昇格を決めた年でした。しかし、当初目標としていた一年でのJ1昇格は達成することができず、昇格まで二年を要しました。

そしてジュビロがJ2で戦った2020年と2021年は未曽有のコロナ禍での戦いで、予期せぬ対応を強いられました。

・2020年のコロナ禍による突然の試合中断と再開後の超過密日程
・フェルナンド フベロ監督の更迭
・コロナ禍での観客入場制限による減収
・チーム内でのコロナ感染者への対応
・二度のクラウドファンディング実施
・2021年開幕二連敗でスタートダッシュの失敗
・鈴木政一監督の体調不良による2021年途中での入院

誰もコロナ禍での対応について正解が判らない中で、経営的に苦しくなりながらもJ2優勝を果たした2021年。

小野社長は、普段は目に見えない裏方のスタッフの皆さんが、相当尽力されていたのを現場で肌身に感じていたのだと思います。ヤマハスタジアムに集結したジュビロサポーターにスタッフの名前を紹介しその労をねぎらいました。

当時、私もヤマハスタジアムにいましたので小野社長の挨拶を直に聞いていました。上記の文字だけでは分かりにくいのですが、小野社長が名前を挙げる度に、スタンドからは割れんばかりの大きな拍手が沸き上がりました。

二年間コロナ禍で過ごしたJ2での戦い。J2優勝という形で本当に良く乗り切ったという感謝の思いでヤマハスタジアムが包まれたことを覚えています。

私も社会人ですので、もし社長からこのようにお客様の前でその労をぎらう発言をしてくれたのならば、何より嬉しく思います。そして、その仕事に対しもっと誇りを持つことができると思います。

ワッキーさんには、このような形で当時のジュビロ磐田を紹介してくれたことに感謝しています。ありがとうございました。


その小野社長ですが、2022年をもって辞任することになりました。奇しくもその辞任は今年2022年最終節のセレモニーで小野社長自らが発表しました。

2022年はJ1で戦ったジュビロ磐田でしたが、残念ながら力が及ばず最下位という結果で一年でJ2へ再降格することなりました。また、チームの成績不振だけでなく、ファビアンゴンザレスの二重契約問題による補強禁止などFIFAから制裁を受けました。それらの責任を取った形になります。

2022年は伊藤彰監督のシーズン途中での更迭など、非常に残念に思った事案もありました。一方で、小野社長が就任された2019年1月以降の期間は、前述のようにコロナ禍であり非常に難しい舵取りを迫られたと思います。

歴代社長の中でも本当に激務な期間だったと思います。小野社長におかれましては本当にお疲れ様でしたとお伝えしたいです。ありがとうございました。

12月22日、ジュビロ磐田社長の後任は浜浦幸光さんが就任することが発表されました。

ヤマハ発動機ラグビー部の元選手であった浜浦幸光新社長、そして前日本代表コーチの横内昭展新監督。新たな船出となる2023年のジュビロ磐田ですが、再びJ1で輝けるように応援していきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。


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