見出し画像

Gibson Firebird V

Gibson Firebirdは1963年にスペック違いのI、III、V、VIIの4タイプが発表されました。Iはリア側にひとつだけミニ・ハムバッカーを搭載、III、Vはフロント、リア共にミニ・ハムバッカーを搭載、VIIは3つのミニ・ハムバッカーを搭載。ミニハムバッカーはレギュラーサイズのハムバッカーよりもシャープなサウンドを奏でます。
デザインしたのはカーデザイナーのレイモンド・デートリッヒ。
当初はリバース・ボディ(写真左)にスルーネック、ミニ・ハムバッカー・ピックアップ搭載という仕様でしたが、1965年に大幅なモデルチェンジが行われ、ノン・リバース・ボディ(写真右)に全面的に切り替えられました。ネックもスルーネックからセットネックに変更されたほか、ピックガードが大型化され、各モデル共通のボディとなりました。
きわめて個人的な推測ですが、当時のGibson社はFenderのストラトキャスターに対抗出来るものを即席で作るよう指示されていたのではないでしょうか?
しかし、そんなFirebirdも商業的に成功することはなく、1969年に生産終了となります。
つまりGibson Firebirdはリバースモデルが3年、ノンリバースモデルが5年、トータルでも僅か7年しか生産されていないレアなモデルとなります。
その後リバースモデルは1990年に再生産されますが、ノンリバースは2011年まで再生産されませんでした。
Kanda Guitar Baseには奇跡的に1965年最終型のリバースと1965年初年度のノンリバースのFirebird Vを在庫しております。
ノンリバの個体はあの鈴木茂さんと年式、フィニッシュ、仕様とも完全にお揃いですね。
レスポールに比べるとまだまだVintageの価格が控えめな Firebird、狙い目ではないでしょうか?
この2本は神田商会の倉庫で長年大事に保管されていた個体です。
想像の域を出ませんが、この個体はGrecoのFirebirdモデルを作る際の参考に入手したものではないかと思われます。
どちらもKanda Guitar Baseで販売しておりますので、是非お気軽にお問い合わせください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?