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国産GrecoのSTタイプ

神田商会は国産GrecoのSTタイプ
WS-ADV-G
http://greco.jp/ws-adv-g/
を発表いたしました。
純国産のSTタイプというだけで魅力なWS-ADV-Gですが、一回り小ぶりな取り回しの良いボディ、ナローネック、パーツも国産にこだわっており、指板も代替材ではなく、本物のローズウッド、カラバリは8色あり、ヘッドのGrecoロゴも赤でおしゃれです。
それでいて価格も10万円を切るなど、非の打ち所のない製品に仕上がっております。
国産ギターの価格が高騰している昨今、これは嬉しい新製品ですね。
是非お近くの楽器店で実機をチェックしてみて下さい。
JBタイプのベースも同価格、同スペックで同時発売です。

ところで、国産GrecoのSTタイプと言えば、筆者はこの夏、奇跡的な出逢いがありました。
今年7月のある休日、さいたま市内の某リサイクルショップにふらっと立ち寄った時のこと、写真のSE600N(1979年製)と目が合ってしまったのです。
弊社の大先輩が44年前に手掛けた自社製品ですが、いわゆる流行りの言葉でいうところの「Japan Vintage」というやつですね。
年式相応の痛みの激しいものが多い中、この個体は傷、打痕もほとんど無く、ピックガード傷やフレットの減りさえもほとんど見受けられない上、ボディも「新品と見間違う輝き」で、まさにクローゼットコンディション。
44年前に製造、販売されたのものとはとても思えない「美品」と言って良いレベルの一本です。
そのままレジに直行し、お持ち帰りとなりました。

GrecoSE600について少し解説いたしますと、SE600は50年代のFender Stratocasterを意識して作られたモデルで、工場はマツモクではなく富士弦楽器。3年後の1982年にスタートすることとなるFender Japanの礎とも言える製品です。
ボディには目の細かい軽量な「ジャパニーズアッシュ」とも呼ばれる「セン」が使用され、スモールヘッドのメイプルワンピースネック、グレコの刻印入りクルーソンタイプのペグが装着され、ピックアップはオリジナルのエクセルピックアップを装備、ピックアップセレクターは3ポジションとなっております。
50年代のFenderにメイプルネック、ナチュラルボディは存在しませんので、まさにJapan Vintageらしい仕様です。
ネックのコンディションも良く、弦を張り替えて音を出してみたところ、ゴキゲンなサウンドを奏でてくれました。
筆者の私物となりますが、奇跡のコンディションのSE600Nをご覧になりたい方はKanda Guitar Baseに非売品扱いで常設展示しておりますので、是非見にいらしてください。

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