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女性装家を目指すにあたって。

「僕の一番好きなのは人間の盲目的行為だ。精神そのままの爆発だ。
思想に自由あれ。しかしまた行為にも自由あれ。そしてさらには動機にも自由あれ。」
(大杉栄「僕は精神が好きだ」より)

そう、私はただ女性装がしたいのです。多分ずっと思っていた。それを思い出したのは今年で行われた名古屋レインボープライドだった。パレードがあると聞いて、女装してパレードに参加したい!なんて衝動を抱いたんだ。だけど結局前日ブースを回っただけでパレードには参加できなかった。それからこの選挙で安富歩さんの存在を知ったこと。それが大きかった気がします。こうやって自称できるのは。女性装家(見習い)と。

そこに至るまで、と十何年前に書いた詩を今日も恥ずかしげもなく載せてみる。

 

憧れ

 もっと綺麗になりたい 心は澱んでんだから

   もっと御洒落がしてみたい 他人からどう見られても

 だから私を、女の子にしてよ、神様。。。

 昨日行ったんだ

 邪魔な前髪をどうかできるヘアアクセサリーを探して

 変わったおしゃれをしたかったんだ

 でもどうしてだろう?

 この胸のトキメキは?素敵なアクセたちに

 私は心を囚われていたんだ。きっと。

 そして、私はこんな胸のうちを隠すようにそそくさと売り場を離れたんだ

 そして、私はいつものように綺麗な女の子を探すことに決めたんだ

 出来れば、君に良く似た・・・いや、君自身を・・・バカげた期待で

 今日の私は

 いつものようにレンタルのビデオなんか見て

 ありえない期待なんかしてる

 でも忘れられない

 だからこうして言葉を羅列していくの 乱雑に

 私の心は囚われたままなんだ!きっとね。

 そして、私はこんな胸のうちを抱えてあの娘にメールを送るのを止めにしたんだ

 そして、私は無気力に薄暗い部屋でミニーマウスを見上げてるんだ

 あれから、1年以上・・・私が気付いてから・・・21時間

 今日は私の誕生日 祝わないで 誰も祝ってくれないでしょうけどね。

 そうだ、私の願いを叶えてよ イタすぎる私の願いを

 もっと綺麗になりたい 心は澱んでんだから

 もっと御洒落がしてみたい 他人からどう見られても

 だから私を、女の子にしてよ、神様。。。


そうなんだ、私はずっとやりたいことをやってなかったんだ。好きなことを好きって言えなかったんだ。 

今日の「だから私は推しました」愛が友人たちの前でオタであることを宣言すること。友人に共依存なんて言われても。好きなものを好きと言った愛の誇らしげな顔。胸が熱くなって、泣いてしまいそうだった、多分私もそんな顔をしたいんだ。

でもこの詩は当時忘れられなかった好きだった女の子も出てくる。私の性自認は今のところ男性です。女性が好きです。男性は可愛いとか愛でる対象なのだと思います。

それとは関係なく女の子、女性装がしたいということ。人生で一度だけ女性装をしたことがあって。ちょっとゴスっぽい真っ黒のワンピースで足元ぐらいまでひらひらさせて。学生時分の劇団時代、その格好でコミケ的な場所を劇団員と回ったんだ。楽しかった。そんなことを思い出してる。

でもただ今の私を。この便利な世の中、こんなものもあるだろうと、盛れるアプリでまず私を変えてみる。

「beauty plus」を使っています。

はじめはこんな感じ。

今はこんな感じ。アプリの力!

いずれ自分の手でメイクして。もしくはメイクしてくれる奇特な方はいないかしら。服とか一緒に選んでショッピングしたいな、とか思うのだけど。(普段着がほぼミュージシャンのライブTの私だけど)

一度はプロの方にとか考えていたりする。

ドラマ「ありふれた奇跡」の岸部一徳と風間杜夫の女装のステキさを、町を歩く二人のステキさを覚えているのだから。私も好きなものを誇るように女性装で町を歩けるようになるまで。

勝久凪なんて、名前も変えたりして。名前を付けるなら凪。映画「凪待ち」の凪。「凪のお暇」の凪(大好きなのは慎二)。逆に名字は今は捨てたい。ファミリーネームにしばられたくない。

そんな感じで、女性装家プロジェクトを開始します。よろしくお願いします。



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