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努力なくして結果は出ない

 私はじじいのくせにカジサック(キングコング梶原雄太)のyoutubeが好きだ。
 家族や仲間とのほのぼのしたものではなく、芸人とのトークが好きだが、最近はめっきり少なくなった。月1くらいでyoutuberヒカルといっしょに「泥酔はしご酒」というトーク番組をやっているが、それが楽しみになっている。
 12回目となる今回は、カジサックの友人でもあるインパルス堤下敦つつみしたあつしがゲストとなった。
 堤下は、薬を飲んで車を運転したことによる謹慎があけたところだ。世間ではまだぼろくそ言われているが、芸人としての堤下を評価する二人が、三人での話をする。その最後の方で、ヒカルの質問に堤下が答える場面があった。
 質問は、「ツッコミ力をあげるための努力があれば聞きたい」というものだった。
 漫才師インパルスのツッコミである堤下は、マシンガンのように言葉を連発する。時に難しい言葉が出てきたりする。
 こういうヒカルの質問を予想していたのか、カジサックがしきりに、「家では本を読んでるだろ」とずっと前フリしていた。
 堤下が「何もしていない」と適当に言った後、ヒカルがもう一度聞く。「本当は?」
 そこで、堤下が本音を話す。途中、おふざけも入るが、発言の中心は、以下の通りだ。

 辞書を読む。とにかく辞書を読む。辞書を「あ」行からずーっと読むんです。いろんな文字を読むことによって、いろんな言葉が自分の頭に入ってくる。ちょっとおもしろい言葉をいっぱい知っておくと、会話におりまぜられる。
 辞書をいっぱい読んでおくと、難しい言葉でツッコムことができる。見ている方はなんとなく難しい言葉の方に目が行くので、ちょっとスベッたときの前の言葉には目が行かなくなる。だからいっぱいの言葉をツッコミが知っておかなければ、ボケの人がボケづらくなる。
 なによりも、ボケの人が言った言葉がわからないということがツッコミとして最低のことだと思っているんで、そこは一番気をつけている。
 だから、めちゃくちゃ辞書を読んだり、本を読んだり、いろんな言葉とか表現方法を本からチョイスしている。
 本を読んだり辞書を読んで、他のツッコミの漫才師の人との差別化がはかれると思っている。その努力はしましたね。
と答えている。

「堤下食堂」28:30頃

 もちろん、「今の話は、誰にも言ったことないよ」と言い、ヒカルの質問だからこそ答えたと言っていた。カジサックは、堤下の趣味が読書だということは知っていたが、ここまでしゃべるとは思わず、こんな話は初めて聞いたと言っている。
 つまり、大谷翔平の努力は有名だけど、そうじゃなくても、有名になった人はみんな、それなりに努力をしている。「努力してます」なんて言わない。言うのはダサいからだ。
 でも、見ている子どもは、何も努力しなくても有名人になれる。有名人になりたい、と思う。
 そうではない。努力しなければ何も始まらないということを再確認したい。

 子どもたちにも、「勉強しなさい」だけじゃなく、もっと努力をするよう伝えよう。努力しなければ夢はかなわない。


 三人のトークのyoutubeは三人で順番にながしている。本当はそちらを見てもらえばいいのだけれど、全部長い動画なので、その部分だけ書き起こした(意訳した部分もあり、文責は全て私にあります)。引用したセリフは、三本目の「堤下食堂」から。


追記
 芸人などの特殊技能の人だけじゃない。一般人の労働にしても、人と同じことをしていたら何も変わらない。夢はかなわない。
 無茶な超過勤務をする必要はないし、仕事がなければとっとと帰ればいい。
 でも、ここはやらなくちゃという場面では、勤務時間関係なしでしなければならないことがある。それを全て超過勤務だといわれれば困ってしまう。
 そんな愚痴をこの前書いた。その後で、このyoutubeを見たので、改めて私の愚痴を多くの人に知ってほしくなった。




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