BS1スペシャル「欲望の資本主義2019~偽りの個人主義を越えて~」
NHKが2017年ぐらいから「欲望の資本主義」を掲げている番組が、面白い!調べてみたら、何やら書籍にもなっているようですね、はい。
去年初めて見た時は、ちょっと衝撃的だったんですよ。
それは、いろいろな時代やいろいろな国の経済学者が出てくる中で、ドイツの若き哲学者マルクス・ガブリエルが「経済」のことを語っていたからなんです。
その時から「この若い人、だれ?いったい何者?」となって、その後著書を読むことにもなりました。(その本についてはこちら。)
今回の2019年度版「欲望の資本主義」は、これ☟。
この番組プロデューサーは、視聴者への一言で・・
国民国家、市場原理、すべてを超越して巨大化するGAFAへの懸念、そして仮想通貨への期待と不安が交錯する今、資本主義の行きつく先はどこなのか?その原点にあった誤りは何だったのか?考えます。
ちょっと待てよ、何それ???
まず、「ネット界の四天王」と呼ばれるGAFA(G:グーグル A:アップル F:フェイスブック A:アマゾン)が、超巨大化して~~、なんと・・
①「国家」という、枠組みを越えちゃった。(=国より大きくなっちゃった)
②市場原理も、超えちゃった。(例えばフェイスブックによるインスタグラム買収のように、競争が成り立たないじゃん!てこと)
おぉ~それじゃ~国も市場経済も、意味ないじゃん!!恐ろしや、GAFA。
そして、仮想通貨をめぐる議論は・・・
①期待:ビットコインなど、これしかないじゃん!イケイケどんどん派。
②不安:仮想通貨なんて、使えないっしょ!むり派。
バーチャル経済時代の資本主義はどこへ?テクノロジーが社会を変える今、格差、分断を越え自由への道は?切迫感ある今問う、自由の形と資本主義の行く末は?
まぁ~最終章では、人間性に焦点を当てて、二人の語りで終わってました。
1人目の歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ(サピエンス全史、著者)は・・・
「資本主義は、過去100年間につくられた一つの制度に過ぎない。いき過ぎた『自由市場』という概念に惑わされてはいけない。」といい・・・
2人目のマルクス・ガブリエルは・・・
「人間は『イメージ』の中に存在している。本来の『自由』とは自らの『イメージ』をつくり出せる可能性のこと。自由を享受し未来へ引き継ぐ方法を見つけなければならない。」といってました。
再放送もあるようです。 お時間のある方は、是非~♡
拙い文章を読んで頂いて、ありがとうございました。 できればいつか、各国・各地域の地理を中心とした歴史をわかりやすく「絵本」に表現したい!と思ってます。皆さんのご支援は、絵本のステキな1ページとなるでしょう。ありがとうございます♡