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「憧れのまなざし」2021.4.10 和歌山ホーム開幕戦VS06ブルズ

4月10日、上富田スポーツセンター野球場で和歌山ファイティングバーズのホーム開幕戦が開催されました。来場者はおよそ500名。

そのなかには、たくさんの子どもたちの姿がありました。子どもたちは目をキラキラさせて、グラウンドで準備する選手たちの姿を見つめていました。

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川原昭二監督は、来場者で埋まるスタンドを見て「こんなに多くのお客さんに見てもらえるなんて、選手にとって幸せなことです」と目を細めます。

そして「ようやく少しずつエラーも減ってきて、良い試合ができるようになってきた。選手たちはまだまだ力が足りないが、力が足りないなりに一生懸命なプレーをしてこそ上手くなる。一生懸命にやって、お客さんに『次も見たい』と思ってもらえるような試合がしたい」と試合への意気込みを語りました。

尹 煕元(ゆん ひうぉん)代表取締役は、「今日、ホームチームとして開幕するにあたって、色んな人が色んなことをしてくれました。みんなの頑張りがあって、ようやくこの日を迎えられています。

その人たちへの感謝の気持ちを込めて、選手たちも一生懸命プレーをしてくれると思います。選手の、とってもとってもかっこいいプレーをぜひ楽しんでいってください」と子どもたちに呼びかけました。

応援団長、リトル清原見参

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試合前のスタンドは、和歌山ファイティングバーズの応援団長リトル清原さんと球団スタッフの吉川さんによる恒例のトークパフォーマンスで盛り上がります。

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「リトルさん、ものまねやってくださいよ!」という吉川さんの無茶ぶりに応え、清原選手の真似をするリトル清原さん。

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しかしながら、子どもたちの好きな選手は大谷翔平選手だそう。リトル清原さん、完敗です笑

コニタンとともに「いざ始球式」のはずが……?

FM TANABEの北垣美也子さんによる国歌独唱のあと、始球式に現れたのは小西博之さんこと、コニタン。

コニタンとリトル清原さんがタッグを組んだ過去の始球式の模様はこちら↓

昨年につづき、この日も試合を盛り上げに駆けつけました。

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前日に東京オリンピックの聖火ランナーを務めたコニタンは、この日のために特別にトーチを持って登場です。

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トーチを掲げながらマウンドに向かうコニタン。

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なぜかリトル清原さんがそのあとに続きます。バットをトーチに見立てて聖火リレーin上富田といったところ……?

マウンドについたふたりは、ボールを投げずに空に向かってトーチ(とバット)を一振り。そのまま両ベンチへ向かいます。

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そして選手たちとハイタッチならぬトーチタッチ?をしながら走り去っていきました。

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ボールを投げない始球式は無事!?終了。06ブルズの桜井広大監督、谷口功一GMとも笑顔でトーチタッチを交わします。

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竹鼻優斗選手は目をぱちくり(手前)

和歌山ファイティングバーズ、ホーム開幕戦勝利

試合は11-2。和歌山ファイティングバーズがホーム開幕戦を勝利で飾りました。

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西垣彰太投手が完投し早くも2勝目を挙げたほか、

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生島大輔選手が5打数4安打2打点、

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丹羽竜次選手が5打数3安打、

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佐藤大介選手が4打数3安打と猛打賞を記録。
和歌山打線が大爆発で大量11得点をあげました。

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西垣投手(左)、佐藤選手(右)のヒーローインタビューは↓


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【西河洋樹キャプテン(左)】
「勝つことを貪欲に追い続けます。チームのために、自分の役割を果たします」

【2回裏、走者一掃のタイムリーを放った甘露寺仁房選手(右)】
「まだまだこれからも試合は続きます。悔いのないよう、しっかり準備したいと思います」

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対する06ブルズの先発は川口陽太郎。フォアボールを出すなど制球に苦しみました。

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5回裏に登板したのは左のサイドスロー松村慶太。2回を投げ3三振を奪い、存在をアピール。

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高山健太は4打数2安打1打点。5回には2アウト二塁のチャンスにチーム初のタイムリーヒットを放ちました。


次戦に目を向ける両チーム

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試合後のグラウンドでは、西河キャプテンと生島選手が動きを確認し、練習をしていました。勝利に浮かれることなく次戦、その先の試合を見据えているようです。

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一方、敗戦した06ブルズベンチでは、長いミーティングが行われました。重苦しい雰囲気のなか、桜井監督が思わず声を大きくする場面に緊張が走ります。

「いつも言っているが、試合では普段していることしか出せない。それ以上のものが出るはずがない。だから普段からの行動が大事。

(NPBの選手たちと比べて)技術が足りないなら、それをカバーできるものは何か?気持ちや気合でカバーせんとあかん。もっと自分たちで考えて、もっと一生懸命にならないと。やるからには負けたくないという気持ちを持ってほしい」

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監督のゲキに、選手たちの表情がより一層引き締まりました。

ミーティング終了後、桜井監督は「一昔前まではもっと厳しい指導も当たり前だったが、今はもうそういう時代じゃない。そんななか、選手たちに自分の考えを伝えること、指導することはとても難しいなと思います。僕も監督として覚悟をもってやっていきます。実際にプレーで結果を出すのは選手ですけどね」と述べ、

「このコロナ禍のなか球場に足を運んでくださる方に、勇気と元気を与えられるような試合をしたい。逆にお客さまからも、いつも勇気や元気をもらっています」と次戦への抱負を語りました。

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(試合中、選手たちを鼓舞する遊馬ジェシー選手)

桜井監督の熱い思いを受け、選手たちはこの先、強い06ブルズを見せてくれるに違いありません。

野球選手の原点がそこにはあった

この日のスタンドは、子どもたちの明るい表情であふれていました。「うわぁ、球が速い!!!」「まじですげぇ、めっちゃ飛んでる!!」と選手たちのプレーに目を丸くする子どもたち。

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選手からのサインボールには「めちゃくちゃうれしいです!ほんとにうれしい!!」と大はしゃぎ。

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7回裏に行われたスピードガンコンテストでは、球速が発表されるたびに歓声が起こりました。たとえ他のチームであっても、真剣に投げる姿に「がんばれ」と声がかかります。

試合中には「まだいける!あと一本打て!」と、スティックバルーンを叩き選手にエールを送っていました。

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いまグラウンドでプレーする選手たちも、きっと今日の子どもたちと同じように、野球選手の姿を見て目を輝かせていた日があったはずです。

おなじように、今日選手たちのプレーを見た子どもたちのなかに将来のプロ野球選手がいるかもしれません。和歌山ファイティングバーズの門を叩く選手もいるかもしれません。

そんな未来を想像させる、希望が詰まったホーム開幕戦でした。


和歌山ファイティングバーズ、次戦は4月15日12時~、田辺スポーツパーク野球場で神戸三田ブレイバーズと対戦します。

(取材・さかたえみ)



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