皆さん目の前に起きている出来事や経験を味わっていますか？
昨日サウナの後に水風呂に入りながらふと感じた事なのですが、水風呂に入るときもサウナに入るときも長く入る事が目的になっていたので我慢をしているだけで、味わっていなかったことに気が付きました。

水風呂でも体を緊張させ出来るだけ長く入る事に集中していると、折角リラックスのために入っていてもその効果は半減すると思います。
温泉につかりながら緊張している人がいないように、水風呂の中でもリラックスして体温の変化を感じたり、どこに冷たい水が当たっているとか水流の流れとかを感じながらゆっくりリラックスする事でよりその効果が高まるのだと思います。

これはサウナや水風呂だけの話でなく、世の中で起きる事すべてに当てはまるのではないでしょうか。

例えば風邪をひいた時に風邪を味わってゆっくりしていればすぐに治ったかもしれないのに、薬を飲んで無理をして長引いたり、とても良い事があったとしても「これは偶然起きたことでこんなラッキーな事は何度もない」と考えそのラッキーな状況を素直に味わえずあまりうれしく感じなかったり、どちらも自分の体験ですが今考えるともったいないな～と思います。

最近は色々な事を素直に味わえるようになってきましたので、必要以上に求める事も少しづつ減ってきました。
以前の私は仏教用語でいう「渇愛」という状態で目の前に有り余るほどあっても満たされないという辛い状況です。
お腹一杯なのは分かっていても、もう食べられないというくらい食べないと気が済まないとか、逆に手に入らないものはサワーグレープスのように欲しくないんだと負け惜しみを言ってみたり。

凄くシンプルな「目の前の事を味わう」という事が出来るようになるとこんなに世の中が変わってくるのかと体感しています。
昔から座右の銘にしていた「足るを知る」世界に少しだけ近づいてきた気もしています。

私も以前は色々な困難な事が起きると逃げるという選択ばかりしてきましたが、これも必要な体験だと思えると積極的に味わっていこうと思えるようになってきました。
悪い事嫌な事も、どうせやらないといけないならいやいやでなく、味わいながら楽しんでやるくらいの気持ちだとすべての事が楽になってきます。

私もまだまだですが、何事も味わっていけるようにしたいですね。