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レンズ越しに気づいた、儚くて美しいこの世界

カメラを手にする前は、私の目に映る世界は日常の繰り返しの中に埋もれ、さりげない美しさを見逃していました。カメラのレンズを通すことで、徐々に日常の中に潜む小さな奇跡が、輝いて見えるようなりました。

今回はカメラで写真を撮るようになった経緯から始め、その過程で変わったわたしの世界の見方についてお話したいと思います。もしあなたが日常にきらめきが足りないと感じているなら、カメラのレンズをのぞいてみることを検討していただければ幸いです。


オーロラが撮れなくて買ったミラーレスカメラ

基本的にスマートフォンのカメラで事足りているとずっと思っていました。その考えが変わったのは、カナダのイエローナイフへオーロラをみに行ったときでした。運よくオーロラが少しだけ姿を見せてくれた夜のことです。これは絶対に捉えたい!と思ってスマートフォンをかざしましたが、当時のスマホのカメラの性能ではうっすらと見えるひとすじのオーロラを捉えることができなかったのです。

Photo from Canva

一緒に行った友人がキャノンのデジタル一眼レフを持っていて、オーロラをしっかりと捉えていました。その時スマホのカメラの限界を実感しました。帰国後、即行でカメラを購入することにしました。
まずはコンパクト・軽量、画像の色彩が鮮やかで、見た目が好みのオリンパスのレンズキット付きのカメラを購入することにしました。旅行や特別なイベントにはカメラを持ち出しては、写真を撮るようになりました。

https://jp.omsystem.com/cms/product/dslr/epl5/index.html

「この世界は美しい」切り取る景色をみて思ったこと

花火や富士山など、スマートフォンよりも画質の良いカメラの写真にうっとりしました。「この世界は美しい」と改めて感じるようになりました。写真はなんども見返すことができます。目で見た感動をそのままに、記憶が薄れていく中も鮮明に残るのが写真の魅力です。

花火モードを使って撮った東京の花火
夕暮れに青く見える富士山

アメリカアリゾナ州のアンテロープキャニオンでのフォトツアーでも、感動した瞬間を心のままに撮りためました。もうすっかり忘れていましたが、この時から本格的にカメラにハマっていたのかもしれません。

アンテロープキャニオンの自然の造形美
モンサンミッシェルの美しい建造物

そうやって色々な場所に足を運んで、自分の眼でも、レンズ越しにも世界の美しい景色や自然を見ることで感性を養うことができたように思います。写真は数年経った今でもしっかりと残っていて、探したら見つかりました。(※データを保存してあることが大前提です。)

何気ない日常や「今」を捉える楽しさ

感性を養ってきたからこそ、レンズ越しに見る世界は、いつだって非日常のように特別に感じられようになりました。日常の何気ないシーンにもきらめきを感じるようになり、今まではスルーしていた道端の小さな花や低い位置の細い月も奇跡のように思えたのです。

道端のタンポポ
細い月を空のグラデーション

「今」は、本当にこの瞬間しかなくて、儚くて刹那的なもの。この感覚は、日々の生活がどれほど豊かで美しいもので満ちているかに気づかせてくれました。レンズを通して捉えることで、瞬間の美しさに気づき、大切な瞬間をなるべく捉えたいと思うようになりました。

イチョウの落ち葉で遊ぶこども
西日を浴びる猫

最後に

当時と今のスマホではカメラの性能が格段に違って、最近のスマホではオーロラを捉えることが可能だと思います。でも、カメラとの出会いで私の人生は変わったので、総じて良かったのではないかと思います。
この記事を書いている今から約2か月後、オーロラ撮影に挑戦しに行く予定です。10年越しのリベンジ、今度こそは自分のカメラであの美しい夜の光を捉えたいと思います。

もし日常に何かきらめきが足りないと感じていたら、カメラで「今」を切り取ってみませんか?もしかしたら、レンズの向こうに輝いて見える美しい世界が見つかるかもしれません。



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