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東京CL8-2 ピカチュウ&ゼクロムGX

1.はじめに

こんにちは。チームぱちぱち所属のかねこです。ロイヤルマスク争奪戦からポケカを初めて、昨シーズンから競技勢としてチームのみんなと活動しています。昨シーズンはCSP275くらいだったと思います。チームぱちぱちは高田馬場を中心に練習会や飲み会を中心に活動している年齢層高めの少し加齢臭のするチームです。

今回は先日行われたCL東京にて8-2、62位にランクインしたピカチュウ&ゼクロムのデッキを紹介させていただきます。めんどくさがりなのでまずはレシピと採用理由からアップしていきます。後日こっそり環境考察の仕方や大会に向けての考え方を追記したいと考えています。

全文無料ですので感想をTwitter(@kanekokek)などに送っていただけると嬉しいです。

それでは早速デッキレシピの方から解説していきたいと思います。

2、デッキレシピと採用理由

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俗に言うピカゼクジラサン。チーム内ではWADAと読んでいます。

海外ではメジャーな構築になりますが日本ではあまり見かけませんね。世界のトッププレイヤー、Gustavo Wada選手が好んで使っていた型なのでリスペクトの意味を込めてそう呼んでいます。

このデッキの強みはなんと言っても柔軟さ。マッチアップによってサンダーで戦ったりピカゼクで戦ったり盤面や手札にあわせて様々な戦い方ができます。繊細かつ大胆に勝利を掴み取りましょう。

ジラーチ、4

ジラーチスタートするかしないとで1ターン目の盤面作りに大きく影響を及ぼすので全力採用。相手が炎、ミュウミュウの場合後1からジラーチを倒されてしまうこともあるため基本的に盤面に2枚置いておきたい。終盤はポケモン入れ替えと合わせて2回ねがいぼしを打つことで必要札を集めます。3枚でも良い枠ですが初手のリーリエ等でジラーチを素引きできるかどうかはかなり大事なのでぼくは4枚です。

サンダー、2

優秀な非GXアタッカー。後1から相手のたねポケモンを倒したり、タッグチームにアサルトサンダーを打つことにより次のアタッカーで270.280ラインを出しやすくしてくれます。枠の都合と基本的にはサンダー、ピカゼク、ライライの順番で相手にサイドを要求するので2枚採用でしたが、今回振り返って3神ケルディオが多かったのでここは3枚でもいいかもしれません。

ピカチュウ&ゼクロムGX、2

このデッキのメインアタッカー。先手を取ったら積極的に立てにいきます。フルドライブを最低1回うてればいいので2枚採用。付け先は主にライライとゼラオラ。タッグボルト200点がとても優秀で追加効果なしでも打つことが多いです。

ライチュウ&アローラライチュウGX

このデッキのメインアタッカーその2。タンデムショックもGX技も、どうみても強力。TAGチームに対して、フルドライブでサイドを3枚取った状態でこのカードに4エネ付いてる盤面を作ることが理想的です。その盤面を作る為ならミミロップが来ようと関係なくGXを並べます。(もちろん相手の残りサイドが3枚だったらダメです)どんなに負けててもタンデムショック、リセットスタンプでなんとかなることがほんとうに多いので助かります。

ゼラオラGX、1

迅雷ゾーンがとにかく優秀。ジラーチ以外のポケモンでゲームがスタートしたとき、アサルトサンダーの返しでサンダーが気絶しなかった時、終盤のスタンプの返しでねがいぼしをうちたい時、ライチュウの技をスムーズに使いたい時等、多岐にわたって活躍します。アタッカーとしてもとても強力で、プラズマフィスト160点はエレキパワー等で190点にできるとアサルトサンダーとあわせて270ラインを狙えます。フルドライブでは10点足りないのでここは大きいです。またHP190は3神のオルタージェネシス後のアルティメットレイを耐えられるのも覚えておきましょう。

カプ・コケコGX、1

カプサンダーGXがとても強力。劣勢をひっくり返す力を持っています。また今大会においてはこのカードの存在を忘れているプレイヤーがとても多かったです。後述しますがこのようなプレイエラーも大型大会で勝ちを拾うにはとても大切な要素だと思います。弱点がないアタッカーでもあるのでドリュウズ等の不利対面の試合でも活躍してくれます。

カプ・コケコ♢、1

せんじんのまいの強さはご存知の通り。ケルディオをハチマキエレパマッハボルトで倒せることを覚えておくと良いでしょう。

デデンネGX、1

このデッキを使っていると試合中「ここで要求札引けないと負ける」という局面が必ず訪れます。その時まで大事に取っておきましょう。なんとなくで序盤に使うと勝てません。後述のオドリドリとあわせて、

リーリエ(最大6枚)+デデチェンジ(6枚) +たむけのまい(3枚)+ねがいぼし(5枚)でデッキを20枚めくり、要求札を揃えます。

オドリドリGX、1

このデッキ唯一の新弾要素。このデッキはサンダー、ピカゼク、ライライとサイドを取らせる動きが多いので、特性たむけのまいを使うことで6枚カードを引くことができます。これにより手札にエレキパワーなどを抱え込みやすくなり、昔上振れと言われてたエレパエレパハチマキタッグボルトGXが打ちやすくなりました。また、このカードがいることで相手はオドリドリを狙うべきか、前のアタッカーを狙うべきかの選択に迫られます。こういったヘイトの集め方がこのデッキのキーポイントにもなります。しかし、ミミロップ&プリンを突然起動させてきそうなマッチアップには負け筋になるので出すときは気をつけましょう。

マーシャドー、1

先1やぶれかぶれで

では終わらない深さがこのカードにはあると思っています。ぼくがこのカードを使う時は

・バトル場に特性を使ってないジラーチがいる。

・サイドが取れる、ポケモンが攻撃できることが盤面で約束されてる。

・サイドを先に3枚以下にする時。相手にリセットスタンプを打たせづらくする。

ことが最低条件になります。つまり、なんとなく使ったり、要求札を引くためにやぶれかぶれはしないということです。もちろん例外はありますけどね。

ボール配分、ハイバー4.ネスト3

このデッキはエネルギーをトラッシュに送ることにメリットがあるのでハイパーボールが優先的に入ります。電磁レーダーやプレシャスボール、タッグコールなどはネストと比べて限定的なサーチになってしまうポケモンの構成なので採用を見送りました。

入れ替え札、ボード2枚、入れ替え3枚

あなぬけのひもが強い対面も確かに存在しますが、バトル場のポケモンを倒すことが優先度高い環境なので安定感も含めて不採用。1枚いれてもねがいぼしでさわれないので入れるならいれかえ2.ヒモ2、ボード1にします。

エレキパワー4、こだわりハチマキ2

ハチマキ3枚目は過剰と判断し見送り

エネルギーつけかえ、2

GXポケモンを1ターンで起動するには必要不可欠なカード。ゲーム中1回使えればいいので2枚採用。3枚目をいれるとフルドライブで後ろに付けたエネルギーを次のターン付け替えて追加効果ありのタッグボルトを狙えますがそれはあくまでも上振れなので不採用。

リセットスタンプ.1

2枚目がほしいが枠の関係でなくなく削りました。スタンプ、タンデムショックの動きがとにかく強い。しかし序盤に使うカードではなく、オドリドリのおかげで山も終盤には薄くなっているので触れられると判断し1枚。

リーリエ、4

序盤、中盤、終盤すべてに使うのでもちろん4枚

シロナ2.デンジ1

ここの配分逆じゃない?そう思う人も多いと思いますが、ポケモンカードにおいて確定サーチが必ずしも強いとは限りません。デンジは確かに強力なカードではありますが、必要なものだけをデッキからもってくるということは必要のないカードがデッキに残るということになります。何が言いたいかと言いますと、

やぶれかぶれ、スタンプに弱くなる!

ということです。このデッキはサイドを先行するデッキなので終盤までに無駄のないよりよい山札を作ることが大切になってきます。なのでデンジよりシロナが多めです。中盤触りたいカードなどはボールやエレキパワー、ポケモンいれかえ等の事が多いのでシロナとねがいぼしで11枚のカードを見れれば大体あつまります。同じ理由でメイはさらに限定的な効果なので不採用です。

グズマ.4

勝負を決める最強サポート。欲しい時に絶対ねがいぼしであてたいので4枚以外有り得ません。グレートキャッチャーを代わりに刺さないのはあなぬけのヒモを入れないのと同じ理由です。

トキワの森

ねがいぼしで触れる12枚目のエネルギーカードという認識。フィールドブロアーが不採用なのでスタジアムを割れるということもあり採用。

サンダーマウンテン♢

説明不要の最強カード。しかしこれを貼る時は次のターン割られる前提で盤面をつくりましょう。

基本エネルギー11枚

ピカゼクの構築は12枚であることが多いですが、トキワの森をいれたことにより11枚。フルドライブ2回で盤面に9枚エネルギーを付けることが多いのでサイド落ちケアも含めて11枚。普通のピカゼクと違ってサンダーをかませる為、最初のターンから何枚もエネルギーを捨てたりつけたりしなくていいのでこの枚数がベストだと思います。

採用候補カード

サンダー3枚目

前述した通り、3神ケルディオの多い環境なら欲しい。

スタジアムナビ

1.5枚目のサンダーマウンテン!これを入れるならトキワを無人に変えてもいいですね。

3.各マッチアップへの戦い方

こちらは今回の環境にいたであろうデッキに対する立ち回り方です。ぼくはどのデッキに対してもこのような基本プランを考えるようにしています。ベースがあるとプレイに迷いがなくなり、悔いのない試合ができるからです。このベースを軸に自分の手札や相手の盤面を見ながら、臨機応変に対応していきます。

なお、エレキパワーを使う、こだわりハチマキを使うという表現がいちいちめんどくさいので、バフという言葉を使わせていただきます。1バフ=+30点と考えてください。

※バフ(buff)とは、電子ゲーム用語の一つで使用者側に好ましいステータス上昇効果を引き出す術・技・呪文・魔法・アイテム、およびそれらによる各種ステータス変動作用を指す言葉である。これとは反対に相手側に対して好ましくない効果を与えるものはデバフ(debuff)と呼ばれる。

・レシリザ系統

先行であればピカゼクを準備しましょう。先2でレシリザにフルドライブを当てながらライチュウに3エネルギーが貼れると強いです。前の環境まではサンダーのアサルトサンダー、フルドライブ(合計2バフ)でレシリザを倒しに行くプランでしたが、今はマオスイレンを採用したレシリザが多いのでフルドライブを1バフして打っておくとマオスイレン使われても60点ダメージが残ってくれるので、返しで2バフタンデムショックを当てられればレシリザを倒すことができるので有利に試合を運ぶことができます。相手がマオスイレンを使わず溶接工などで後続のアタッカーを作ってきた時はサンダーを立てて1バフアサルトサンダーで落としましょう。

後攻の場合、ジラーチスタートがとても強いです。サンダーや他のポケモンが手札にあっても出してはいけません。ジラーチ単でスタートすると相手はミラーか、カラマネロ系統か、十中八九先行手張りカキをしてきます。これで1バフカプサンダーでレシリザを倒すことができるようになります。そして相手はサンダーを警戒してこないので、2体目のジラーチを立てることなく、バトル場ジラーチのまま番を返してくると思います。そこをアサルトサンダーで取れれば有利に試合を運べます。

ジラーチとサンダーの盤面を作ることで相手はジラサンだと勘違いしてヒードランをたてて、エネルギーを分散させてくるでしょう。そしたらこちらはサンダーが落とされた返しからオドリドリやデデンネを駆使して全力でピカゼクとライチュウをたてていきます。2バフフルドライブでヒードランを倒し、レシリザをライチュウのライトニングボルトで倒すことができれば勝ちです。ミミロップが出てきたら逆に要求札減るので楽ですね。

さらっと書いてますがやってみると要求札多いです!相手にやぶれかぶれなど挟まれると厳しいことも多いのでこのマッチアップは5分5分だと考えています。

厳しい状況からでも逆転できる良い例として、先日撮っていただいたチームやぶれかぶれ(@yabukabu_poke)とのコラボ動画載せておきます。https://youtu.be/TG5ni6zfAOU


・ミュウミュウ系統

レッパ、ドラゴンミュウミュウのどちらかの印象です。プランはレシリザと変わりませんが、リザードンGXのぐれんのあらしでカプサンダーケアをされたり、ラティオスGXのタッグパージを打たれるとやっかいです。

こちらの負け筋としては、ピカゼクにターボストライクを打ち後続育てられつつ、タッグパージでピカゼクを落とされると劣勢になります。よってサンダーから入り、アサルトサンダー、フルドライブ(合計2バフ)で1体、ライトニングライドで1体取れることが理想です。タッグパージを警戒して盤面によってはゼラオラにフルドライブのエネルギーをつけたり、相手にあえてタッグパージを打たせる盤面をつくり、そこからカプ・コケコGXをだしていくのも強いです。非GX.GX.TAGポケモンを上手く使い分けることがミュウミュウに勝つポイントになります。

考えることはおおいですが相手に無人を貼られないことを考えるとプランとりやすいので5分5分


・3神ケルディオ

先行を取れると強いです。先2で3神にフルドライブを当てられるとオルタージェネシスの返しにほぼ倒せます。後はサンダーを立てて3バフアサルトサンダーで2体ケルディオをとりましょう。

はい、そんな簡単ではありませんね。笑

なのでしっかりサンダーやエレキパワーのサイド落ちを確認して必要であればカプ・コケコ♢をアタッカーとして使うプランも考えます。相手はピカゼクを対面するとケルディオで盤面を固めて3神を出さない場合もあります。その場合はコケコをそだてながら相手の場にエネがたまる前にサンダーで攻撃していきましょう。3神、ケルディオと盤面が並んだ場合、やぶれかぶれをすると構築によってはテテフやデデンネを出してくれる場合もあるのでそこも頭に入れておきましょう。混沌のうねりを貼られるとサンダーマウンテンが使いづらくなるので使える時は積極的に使っていきます。

いかにサンダーとコケコ♢を生かしながらプレイできるかがポイントです。

テンポをとったり、手札干渉されにくい相手の為6.4で有利マッチ。

・メルメタル&ルカリオGX

先攻でも後攻でもサンダーからたてましょう。アサルトサンダーをあてると相手は返しでこうてつのこぶしを打つかフルメタルウォールGXを打つかの選択を強いることができます。前者だとこちら側にフルドライブ、またはタッグボルトでメルカリを倒すプランが生まれます。後者だとしてもサンダーのエネルギーが割られるだけなのでリカバリーは簡単です。

あとはバフを使うときは一気に使うことを心がけましょう。中途半端な打点は回復されるだけなので。盤面が完成すると厄介な為、サイド先行する時にやぶれかぶれをしっかりと打っていきましょう。

無人にも影響が少なく、こちらのペースで試合を進行できる為7-3で有利だと思います。

・サーナイト&ニンフィアTAG

配信みてください。笑

ムウマージ型もタッグコール型もとにかくカウンター決められると一気に不利になります。(マチスの作戦、ブルー探索、ブルーの探索でリセットスタンプ、まんたんのくすり、タッグスイッチ、無人発電所等の動き)

取れるプランは2つあります。

・サンダーを中心に戦い、相手の回復札を削りつつ、先にサイドを3枚とってもらうことでカウンターカードを使えなくする。

・サイドを先行していきながらやぶれかぶれを打つ。

前者はムウマージ型には結局サイドを減らされてしまう為あまり効果的ではないです。

カウンターされても次のターンで要求札をもってこれるような盤面、山札作りを心がけましょう。

・ズガドーンアーゴヨン

とーしんさんがWCSに続いてCL東京で使ったことによって最近増えてるようですね。

初期のズガドーンアーゴヨンはビーストリング以外のエネルギー加速が乏しかったのでフルドライブを1.2回打って6エネピカゼクを作ればタッグボルトでサイドを4枚取る事はたやすかったので有利マッチでしたが、溶接工やグレートキャッチャーといった強化カード、最近ではウルトラへんかんのアーゴヨンGXとあわせてオドリドリGXをつかうことにより序盤から終盤まで手札を潤沢にしつつ、エネルギー加速をできるデッキになりました。また、しまめぐりの証でビーストリングを使えるターンを増やすなど、現環境で1番強化されたデッキタイプといっても過言ではありません。

しかしその反面、チャージアップのアーゴヨンを立てる数が減ったり、盤面にGXポケモンが並ぶことが増えました。現在のバトル場のポケモンを高火力で倒し合う環境に合わせてスピードに特化してると言えます。

そこでこちらが取るべきプランはサイドを4枚にするまでに盤面をしっかり作り上げつつ、ベンチのシステムポケモンをとる動きになります。

理想の取り方はサンダーでべベノムを取り、ピカゼクでアーゴヨンを取りながらライチュウを育て、返しでピカゼクがやられるも、次のターンでしまめぐりのズガドーン等をかかわしながらサイドを2枚以下にすることになります。そうするとチャージアップのいない盤面からではライチュウを倒せる打点を出すことはできないのでそのまま勝ちまで押し切ることができます。

ここで注意すべき点は理想は先3、後2でピカゼクをたててサイドを4枚、または3枚にする動きですが、盤面が出来てなければ安易にサイドを4枚以下にすることはしてはいけません。

この対戦で盤面が出来ているというのはバトル場ピカゼク、ベンチライチュウでフルドライブ180点出せる状況を作った上で、やぶれかぶれを打つまでを指します。

これが出来ない場合は無理にサイドを取らず、サンダーでズガドーンに80点当てておく等、非GXだけで戦い続けるだけでも有効打になります。なぜなら相手はサンダーにビックリヘッドでエネルギー3枚使うことに得があまりないからです。

サンダー(3エネ)サンダー(3エネ)ピカゼク(5エネ)ライライ(6エネ)=17エネを使いサイドを取る動きは構築的に出来ないからです。

炎14枚、超1枚、ビーストエネ1枚の構築だとビーストエネをうまく使わない限りエネが足りなくなります。

なので慌てずサンダーで時間を稼ぎながらしっかり盤面をつくりましょう。

ベンチのポケモンも上手く倒しつつ相手に要求札を多く要求することが勝つ為のポイントになります。


































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