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痴漢てなんなん?(注意、辛い人は見ないでください)

さっきこのようなnoteをお見かけして、つい衝動的に描いた漫画です。

お尻なんて触って何が楽しいんだろう?胸ならまだしも?と思っていたあの頃。いや、訂正。胸も無い胸なんて触って何が楽しいんだろう?

声も出せず、反撃しろという母の言う通りにもできない私が悪いんだな、と泣きながら諦めるしかなかった。いやマジで、なんで諦めるのか? 警察や学校に相談しろや、と今なら思うが、そんな事は恥だと思って、また言った相手に何か言われたり思われたりするのが怖くて結局は一度もしなかった。

テレビなどで、痴漢や盗撮のニュースを見て、えーっ、そんなのニュースにする程!?と思ったりして(私もその感覚は相当ひどい。遭われた方すみません)、それならあの時私も言えばよかったんだ……と気づいたのは大人になってから。もう殆ど電車に乗らなくなって被害にも遭わなくなってからだった。

これも前に描いた漫画だけど、まぁこれも実話です。道端でも抱きつかれたり、襲われそうになったりします。夕方とかまだ明るい時間帯でもです(この時は1ヶ月くらい、知らない人に駅から家まで毎日のようにつけられていた末に起こった事です。ぼんやりしているので、同じ方向の人なのかな?早く抜かして行ってくれないかな?位にしか思っていなかったので、襲われて初めて、やっぱストーカーだったのか、と気づいた次第です。ちなみに他校の高校生でした)。流石にこの時は家族に言って(それでも警察に届けてはくれなかったな)翌日から兄と駅で待ち合わせて帰るようにしました。そうするうちにストーカーはいなくなりました。

なんなんだ!兄が一緒に帰るだけで居なくなるなんて!?

大学生の頃は制服でなくなったお陰で、毎日のようには遭わなくなったけれど、ジーンズでも触ってくるやつは触ってくるし、要するに、なんかあいついいカモだぜ!と思われるような雰囲気だったのだろう。くそう。バカにしやがって。

痴漢ではないかもしれないが、混んだ電車でいつもの時間、いつもの場所で乗ってくるサラリーマンに壁ドン状態で私が潰されないように守ってもらった事が何度かある。でもある時その人は一線を超えて話しかけてきた。すっごいヒソヒソ声で私の耳元に

「かわいいね」

と言ってきたのだ。
ゾッとしてすぐに降りて車両を変えて、次の日から時間も乗る場所も変えるようにしたので、もう会わなくなったけど、あれも一種の痴漢……みたいなものだよな、と思う。知らない人だからさ、全然。暴力だと思う。

大学生の時はあまりスカートは履かなかったのだけれど、ある日たまたま、母の買ってくれたバラの花柄の丸襟のブラウスに白いタイトスカート(膝丈くらい)に白いパンプス、という格好で北千住から大手町まで千代田線に乗り換えた。その北千住駅で電車が入ってくるのを待っている時、すごくくっついて後ろに男の人が立ったので、なんだか嫌だなと思った。

その予感は的中した。

乗り込むと乗車率120%以上という感じの満員電車で、自分の鞄も足元のどこにあるか見えないくらいだった。

わたしのスカートはウエストまでたくし上げられて、後ろに1人、左右に1人ずつ、三方から触られまくった。満員だから見えないけれど、スカートはウエストに溜まって、パンストいっちょみたいな格好だったと思う。身をよじりながら次の駅に着くのを待って、着くと同時にスカートを直しながら別の車両に逃げたが、2人そのままついてきた。また次の駅で降りて、今度はもう、電車に乗れなかった。みるとスカートはぐちゃぐちゃ。パンプスは表面の皮が剥がれボロボロに。

当時は携帯電話なんてなかった。とりあえず、学校には遅れて行ったは行ったけれど、もう様子がおかしかったみたいで、友達に靴屋に連れていかれて、靴を買うのを付き合ってもらって、お茶して、その日は授業には出ずに帰ったんだったと思う。

それでも警察には届けていない。

親には言ったのかな?覚えてない。


そんな人は多分私だけではないんだと思う。沢山いる。みんな泣いている。そして忘れない。

どうかこの世から痴漢が居なくなることを、心から願う。

女の子が、どんなに好きな格好をしていても、大人しそうな子でも、普通に電車に乗れて、道を歩けるような世の中になってくれることを祈っている。




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ありがとうございますサポートくださると喜んで次の作品を頑張ります!多分。