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ハッカソンに参加して共同開発の基本を学んだ話@NUCAMP2020

はじめに

NU CAMP2020に参加した。結果は優勝でそれに加え、ねこもり社からねこもり賞を頂いた。その経験を言語化することで見返したときに改めてこの経験が生きるようにし、「何をみて、何を感じたのか」を振り返るきっかけにしようと思う。 

そもそもNU CAMPとは

なにこれ?という人のために軽く紹介しておくと、日本大学OBが代表であるNTSAという団体が主催のハッカソン。今回は二回目の開催で2020年11月に行われ期間は9日間、前回の第一回目の開催は2020年3月に3日間で行われる。4人1組でチームになり、最終日にプレゼン、デモを行い審査するという流れになっている。
以下の本に記載された技術を基にアプリを作成することが目的であり、著者である榊原さんをはじめ、たくさんの講師の方々にご協力いただいた。

ハッカソン中の行動の要約

ハッカソンが始まる前はアプリ政策に必要なIonic Reactとそれに付随する技術の勉強をした。
最初の二日間ではアイデアを練る時間に注ぎ、作りたいもののコンセプトや形の大まかな内容を決めた。
それ以降は毎日訳12時間ほど電話をしながら開発に至った。それでも適度に休憩をとり、睡眠時間もちゃんと確保して比較的無理のない開発ペースだった。一人だとなかなか集中できない私には監視の目があるような感覚でとてもよかったと感じる。
6日目には完成し、なんとか余裕ができた状態で9日目を迎え、神田明神に参拝をして発表に挑んだ。

自分のしたこと

今回作成するアプリのおおもとのアイデアを担当したアプリの編集画面などを担当した。そこでの内部的な処理(localstorageへ保存する決められたデータの作成など)に関してはすこし手こずったり助けてもらうことが多かった。そのあとはデザイン的な事だったり、スプラッシュスクリーンなどに時間を割いた。スプラッシュスクリーンに関しては実装ができず迷惑をかけた。

開発に伴いチームで行ったこと

・進歩管理
進歩管理においてはTrelloを使用した。前に別件で共同開発したときに自分がチームリーダーになったことがあるがこの管理はほぼできていなかったと感じる。それぞれが何をするのかを整理できて共同開発においては必須なものだと再認識した。

・アンケート
作るアプリに対してユーザーが何を求めているのか、そもそもニーズがあるのかがチームにわかる人がおらず、動機づけも含めアンケートをとった。自分の中での解釈と違ったりすることが多くすれ違うこともあるのでとても大切である。

・ユーザーテスト
アプリ自体の完成を速めてこれを行った。これは知らなかった故、画期的だった。実際に使ってもらうことでユーザーがどのUIに疑問持ち、何が不便なのかを顕著に表すことができ、かつこれからこのアプリを使うかどうかのアンケートまで取ることができた。開発の上で相当大事なことだと認識した。

・プレゼン練習
作ったアプリに対して、困っている人がいてそれが実際にどう解決しどのような未来が待っているかのストーリーを適切に話さないといけない。プレゼンは担当していないが、プレゼンのデモを行ったことでチーム内で改善点を話し合えたのはとても価値のある時間であった。

メンバーへの感謝と学び

共同開発したメンバーは私含め4人だが、それぞれがハッカソン中に絶大な効果をもたらしていて心の底から尊敬したので一人一人に学んだこと、感じたことを簡潔に書いていく。
・T.Y君
チームリーダーを担当してくれた。共同開発のすべてを教わったといっても過言ではない。特に人を動かすことに長けていて仕事がなくぼーっとする時間がなかったのもリーダーのおかげだ。それによって一緒の方向を向いてアプリを作成するという気持ちになれたし雰囲気がよりよくなる一因でもあった。チームリーダーとして何をしてほしいかをちゃんとこなしていたのでこれから参考にしようと思う。

・M.Y君
誰よりも圧倒的に取れる学習時間が短いのにもかかわらず理解力と実装力が高く、担当外のことに関しても真剣に向かい合って助けてくれはげましてくれた。しんどいときにこれは効く。また自分のできる最大限のことを丁寧にやりつくしてとても戦力になっていた。

・O.N君
核となる考え方やコンセプトに対して甘えを許さなかった。少しでもあいまいなところ、少し気になったところに対しての疑問を絶対にそのままにせずチームに聞いてくれた。これのおかげでそれぞれの考えに対してより強固になり全員が共通する考えを持つきっかけになってくれた。プレゼンにおいては言うまでもなかった。

もちろんここに書いた内容はそれぞれの良いと思ったところに対していっているためほかにもたくさんありもっと細かく書きたいくらいだ。そして全体で思うところは次のような点がある。

・チームとしての完成度
空気の作り方がとても上手。これはただ仲がいいというわけではなくて、それぞれの意見に対して真剣に対話を重ねていった。ワンマンチームになり一人の言ったことが正しいという流れなどが起きることもなく、それぞれが感じたことに対して真正面から考え、第三者の意見も集め、みんなが納得するまで根気強く練りに練ったおかげであらゆる方面の疑問に自信をもって答えられるようになった土台の強さは本当にチームとしての完成度が高いことがわかる。簡単なようでこれを完ぺきにこなすのはなかなか難しいのではないかと感じる。

・わからないことに対しての詰め方
実際にわからないものに対して、「何がわからないか、わからないものに対して何のアプローチをしたのか」これを言語化してとことん向き合う姿勢が自分ははるかに劣っていた。これは前から感じていることだがやはりめんどくさい、めんどくさいのである。開発していくうえでとても大事なスキルになる検索力、質問力の重要さをより感じた。

・アプリ案の考え方
アプリ案のコンセプトにおいて、あったらいいなの機能はいらないというのに結構な不快感を覚えた。より便利ならいいじゃん。でもそれは違った。そもそもの明確に使ってもらいたい人にとってのコンセプトが崩れるようなものはいらない。それを理解するまでに相当な時間がかかった。目的の明確化がここまで大変だとは思わず、気づかないところで自分の解釈が入っていることに気づけて良かった。また、そこをチームにサポートしてもらった。

反省点

・あきらめのはやさ
上記にも書いてあるが本当に甘いと感じる。わからないものができた途端すぐ甘える、雑に質問し相手の時間を奪う、すぐあきらめる。特に「あきらめる」これがひどい。実際にチーム内で同じエラーに当たったとき、解決しようと動いた熱量に差があると感じてしまった。英語のサイトを隅々までチェックしたか?ほかに考えられることを考え抜いたか?それらに自信をもってYESと答えられるほどやり遂げれなかった。事実これによって一つ実装できなかったものあり、メンバーに任せたものもある。これは本当に後の自分に大きく影響するのはよくわかるので、わからないものでも何を試したかちゃんと言語化できるように一つ一つまとめていこうと思う。
・知識不足
前回もハッカソンに参加しているかつ準備期間もたくさんあった割には貢献度が低かったと感じる。localstorageの知識すらあやふやだったのでまた何回かバグらせる原因を作ったことも反省している。

さいごに


とても貴重な機会を作ってくれた運営の皆さまや講師の方々、スポンサーの方々本当にありがとうございました。
反省点はありましたが自分なりにも全力はつくしました。ですがほかのチームの発表を聞いたとき魅力的なアプリが多く発表の際にはとても緊張しました。このハッカソンには上昇志向のある人たちの集まりでとても身になる良い経験となりました。
今回のハッカソンで一番学んだことはみんなで同じ方向を向いて頑張ることの素晴らしさを思い出せたことですね。最後なので変なことを言ってしまいました笑
改めてすべての方に対して感謝です。


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