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みんな大好き「ザ・ダービー」英国ダービーの出題と傾向

皆さん、クソ雨クソコロナの中、いかがお過ごしでしょうか?

ウマ娘の稼ぎに日々リソースとスマホの充電を食われ、ツイッターのアクティブも絶賛低下中ですが、定期的に海外競馬アカウントらしいことをしなきゃいけませんから、本日は本家本元イギリスダービーの傾向についてちょっと書きたいと思います。

日本に限らず、世界的にカテゴリー別の棲み分けが進んでいる影響か、以前にも増して魅力低下の甚だしい(スポンサーも電池→携帯→金融と変遷して次は中古車販売サイト。何がCazooじゃ!!グーネット舐めんなよ)昨今ではありますが、一応歴史だけは超一流の英国なので海外競馬をかじっている(笑)身として予想しないという選択肢はありません。データは01年頃からの約20年間、アホヌラさんいつもありがとう。

それでは一緒に考えましょう!

①エイダンの馬が20年で8勝。バリードイル勢の今年の収拾は?

毎度毎年よくもこれだけ送り込めるなとは思うのだが、今年は Bolshoi Ballet たった1頭。おそらく普段から欧州ウォッチしている方々は薄々感じていると思いますが、「今年のバリードイル勢は牡馬不作」?

だが不作といっても近年はダービーだけ走るやつを送り込んでくる(去年なんてメイドン1勝馬に勝たれている訳だし)傾向にあることから軽視はできないが・・・。どうなんでしょうかね。以下はバリードイル勢の英ダービー馬と各国2000ギニーでの戦績。

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スマホで記事を書いているのでメモ帳作成、ズレが生じているのは許してくれよ。ちなみに電話は03年から10年の間に英2000ギニー3回勝ってます。常勝すぎるべ。ただ、仏2000ギニーは場所も遠いせいか二軍クラスが充てがわれることが多く、パフォーマンスが宜しくない。今年は従来とは異なる逆転現象が起きているので、どのみち良い兆候ではない感じはする(オカルト的な意味で)。

バリードイル勢は英2000ギニーでとっとと見切りを付け、以後10F以下と決めたらさっさと愛ギニーやセントジェームスパレスに行ってしまうので、オーストラリアやキャメロットみたいな3冠ルートで敢えて挑んでくるケース、意外と珍しかったりする。大半はダービーのトライアルを一度使って本番。これは他所の陣営もさほど変わらない。

ちなみにバリードイル1頭のみ出走というケースは04年とガリレオが勝った01年の2回のみ(それより昔は調べてない)。04年はよく知らん馬が最下位だが、01年のガリレオは今回のボリショイバレエとプレップが一緒(レパーズタウンのダービートライアルをぶっち切りで勝ち)なので邪険にはできない。ヤバい、さっそく話のネタが尽きた。

②遠征勢は喉から手が出るほど欲しいタイトル

息をするように英国クラシックを勝つバリードイルとは異なり、他のアイルランド勢にとっては多少無理してでも獲りに行きたいのがこの英国ダービー。過去の傾向でも明らかで、定期的に強気なローテーションでチャレンジしてくる。

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またまたメモ帳で恐縮なのだが、このように過去勝馬を並べれば分かる通り、近年がとにかく馬券的にも悲惨な状況(もはやエイダンの馬だけ全部買っておけ状態)。

手堅い所が前評判通り走る英国ダービーも今は昔なのか。18年マサーの年は10Fまでのサクソンウォリアーとロアリングライオンが人気を背負っていた年なので、あまり深く説明する必要ないと思うが、それ以外はエイダンの多頭戦術が見事に成果をあげているだけと見て良いかね。でなきゃ説明つかんて。

本年は愛国のJ・ボルジャー師が英愛ともに2000ギニーを勝利しているので、久々に英国ダービーへ勝負を挑んできた。同師は08年のニューアプローチ、13年ドーンアプローチ含めて4戦。鞍上は全てKマニング。09年、16年は下位人気だが、上記2頭は1着と最下位という両極端な結果。ドーンアプローチは半ば暴走状態でタッテナムコーナーを駆けてしまったので、能力よりも気性面で距離をこなせなかったのが大敗の原因か。

今回、ドーンアプローチと同じくニューアプローチを父を持つマックスウィニーのデータはこの通り。

◎ ✕ ◎ 2or3人気 愛2000ギニー勝ち

愛2000ギニー勝ちから英国ダービーへ向かった馬は集計期間内ではドバウィただ1頭(3番人気3着)のみ。数少ないケースではあるが、形にはなっているのでよほど出来落ちしていない限りはローテーションが足枷になることはなさそう。

バリードイル以外のアイルランド勢かつ上位5番人気内(厩舎もオックス、ウェルド、Mrsハリントン、ライオン、ボルジャーに限る)で抽出すると、全9頭で【4-0-1-4】となる。一発勝負色が強いが、勝率はかなり良い。

前走は重賞トライアル2着、G1は3着までがボーダーライン。去年は未勝利勝ち馬が優勝してしまったが、リステッド勝ちからのダービー勝利もラムタラぐらいしか見当たらないので、通常の年であれば無視してしまって構わないだろう。上位人気が勝ち馬を占めるのも結局は実績馬が順当に着を拾っているからに他ならない。

③やはり血統重視か、同じような父を持つ馬が勝つ

ダービーはなるべく戦績が綺麗な方が好ましいのだが、無敗馬で2歳重賞勝ちを持つ完璧ホースは数えるほどしか出走していない。大半は戦績2〜3戦目で前走トライアル重賞勝利の組。数も多く、年によって使ったレースにばらつきがあることから、勝ち馬が多い反面勝率自体は高くない。

バリードリル勢の大半はガリレオ産駒。とにかくガリレオ。18年のマサーはニューアプローチ産駒で、戦績はお世辞にも綺麗とは呼べないのだが、英2000ギニー惜敗からの転戦で勝利しているので産駒としてエプソム適性はあると見れるか。

マックスウィニーが前走愛2000ギニーで英2000ギニー馬のポエティックフレアを破っているから、力量面でみれば不足はない。この点でも注目。

今年はフランケル産駒が4頭も出走している。フランケル産駒自体は日本で実績はあるが、本家ダービーでは実績がない(確かダービーはクラックスマンの3着が最先着だったはず、知らんけど)。まだ日が浅いとも取れるが、馬券セオリー的には順番が来るまでは様子見かなという印象。シーザスターズ産駒も父ケープクロス止まりでいざダービーとなると正直ぱっとしない。

注目したいのは、ウイングスオブイーグルスやプールモア、そしてキャメロットといったモンジューの血統がポツポツ活躍馬を出しているところ。キャメロット産駒のユーススピリットはあまり注目されていないが、前走チェスターヴァーズ勝ちなので人気度を除けばデータとして適合するから怖い。やっぱりトム・マーカンドは天才ですわ〜とかレース後ドヤって呟いているかも。

というわけで結論はこんな感じ

◎Mac Swiney 結局減点でも加点でもそれなりの印になってしまう。連軸系かも。

○Youth Spirit 穴はこれ以外に考えられん。人気も手頃やろ。

▲Bolshoi Ballet ぶっちぎりの名馬か、来年にはタマを取られて豪州走らされるかのどっちか。ある意味ここは負けられない戦いか。

△Hurricane Lane フランケルを選べと言われたらこれが一番上になるわな。まぁあっさり勝っても驚かん。

というわけで皆さん頑張ってねー(棒)

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