手紙を書いた
最近、初めて手紙を出した。
宛先は、昔お世話になっていた先輩だ。最後に先輩に会ったのは、お互いに大学生だった頃だから、かなり昔のことになる。
僕がこの先輩に手紙を出したのは、昔よく落ち込んだ時に、この方の住んでいる寮の相部屋にお邪魔していたからである。
この部屋にはこの方以外にももう二人の住人がおり、彼らの部屋にはなんとなく、気軽に立ち寄りたくなる親しみやすい雰囲気があった。
こたつがあり、そこにお茶とか、お菓子が置いてあり、人をもてなす雰囲気がなんとなく自然に湧き出しているようなそんな部屋だった。僕にそう感じられる部屋はこの部屋だけだった。
共同生活の楽しさ。それがこの部屋を思い出す時に僕が感じる気持ちだ。
先日、ふと落ち込んだ時に、この部屋の雰囲気と、昨年、先輩が僕に電話してきてくれたことを思い出した。
もう一度あの空気に触れたくて、手紙を出してみた。果たして、返事は来るのだろうか。
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