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浦飯幽助

毎回50音順に「あ」〜「ん」一文字づつを頭文字にした言葉を題材に金城昌秀が好き勝手綴っていく。

金城昌秀の「ひとくちづつあ〜んしてね」

第3回目の今回は「う」から始まるテーマ。
「浦飯幽助」


浦飯 幽助(うらめしゆうすけ)は、冨樫義博の漫画およびそれを原作としたアニメと映画『幽☆遊☆白書』に登場する架空の人物。本作の主人公。担当声優は佐々木望。(Wikipediaより)

少年ジャンプのヒーローはたくさんいるから
なかなか「一番」を決めるのは難しい。
孫悟空?
モンキー・D・ルフィ?
桜木花道?
うずまきナルト?
緋村剣心?
麻倉葉?

彼らは「天才」と「落ちこぼれ」を行き来しながら"努力"と"友情"を経て"勝利"を手にすることを約束された存在。

そんなジャンプの主人公たちには沢山の困難が降りかかるわけだが、

ジャンプ作品の主人公たちは登場した瞬間に"勝利"を手にする事が確定している。
何故なら、さっきも言ったように、少年ジャンプのヒーローは"努力友情勝利"で出来ているから。
どんな形であれ登場した瞬間に"勝ち確定イベント"発生なのだ。

では何故、読者たちはそんな「勝ち確」漫画の主人公たちに魅了されるのだろうか?

それは、

どんな敵にどんな勝ち方をするか?

が主な見所だ。

勝ち目の無いライバルを目の前にして絶望すればするほど読者は盛り上がっていくのだ。
バネの伸縮がどんどん縮まってパワーが溜まっていくように"勝ち確定"の中、主人公がピンチになればなるほどワクワクが溜まっていく。
そして、"友情"と"努力"により最後に"勝利"を掴む。

わかっちゃいるけど、面白い!それがジャンプ。

では、そんなヒーローたちの中で

何故「浦飯幽助」はぼくにとって特別なヒーローなのか?

それは、幽☆遊☆白書を語る上で外す事の出来ない敵キャラ

戸愚呂(弟)のこのセリフにある。

彼が浦飯幽助に放ったこのセリフ。
読んでるこっちがドキッとする瞬間だ。
何故ドキッとさせられるかというと、

ズバリ、このセリフは

ジャンプ作品のヒーロー全員に向けて放った一言だから。

「お前、ジャンプ作品のヒーローだからって甘えてんじゃねえよ」

って言ってるようにぼくには聞こえて来るんだよね。

"少年ジャンプ"という週刊誌のテーマである"努力友情勝利"に対するメタ表現。

戸愚呂(弟)は浦飯幽助に対して"自分が負けるかもしれない、本気で闘えるライバル"を求めてドンドン挑発していく。
浦飯幽助の精神力を闘いの中で鍛えていくのだ。

戸愚呂(弟)にとって

"少年ジャンプ"の存在は邪魔だったんだ!

浦飯幽助が"本当の意味で命を賭けて"闘う為には"危機感"が必要だ。と説く。

どう?戸愚呂(弟)超カッコよくない?
しかもめっちゃ強い。もう勝ち目無いくらい幽助のことをボコボコにする。

「勝ち確イベント」が一気に

これマジで「無理ゲー」じゃね?

と思わせるくらい強い。幽助の必殺技"霊丸(レイガン)"を気合いだけで吹き飛ばしたりする。

あんなに修行したのに...
「"努力"は報われない。」
と言わんばかりに現実を突きつけられる。
"勝利"はどんどん遠ざかっていく。

そして、戸愚呂(弟)が次にとった行動は
幽助に更に現実を突きつける為に
親友である桑原を殺すのである。

「"努力"も"友情"も報われないジャンプのヒーロー」浦飯幽助。

この顔である。

少年誌の顔じゃね〜!笑

ここからの幽助は"ジャンプのヒーロー"としてではなく、

ひとりの人間として戸愚呂(弟)と闘うのだ!

小細工なしに、ただ、パワーが溢れる。だけどそこに"少年"の心なんて無いんだなぁ。

そして、幽助は戸愚呂(弟)を倒すのである。結果、「努力も友情も報われなかったけど、勝利を手にする。」

"幽☆遊☆白書"という作品の世界の中で浦飯幽助は紛れもなくヒーローだ。
だけど、こんな経験を経たヒーローがジャンプの中にほかに存在するだろうか。

ぼくにとっては、そんじょそこらのジャンプヒーローとは違うのだよ。

そして、彼の有名な台詞。

「伊達にあの世は見てねぇぜ。」

その言葉の奥には本物の"死闘"たちがかくれている。

今日はここまで!


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